- TOEICテストの時間配分が知りたい。
- リーディング・リスニングそれぞれの時間配分は?
TOEICで目標スコアを達成するために欠かせない要素の一つが「時間配分」です。
たくさん勉強して英語の基礎力(単語や文法)に自信があったとしても、TOEICテストの時間配分について知識がない状態だと高得点は狙えません。
アキラ
そこで今回は、TOEICで850点を取得したボクがおすすめする時間配分について解説します。
- 初めてTOEICを受験する
- なかなかスコアが伸びずに悩んでいる
TOEIC初心者の方から目標達成に向けて頑張っている方まで、TOEIC受験生なら必ず知っておくべき内容なので、ぜひ最後までご覧ください!
当記事では「TOEIC Listening & Reading(L&R)」のことをTOEICと表記しています。
目次
TOEICテストの試験時間は?
TOEICテストは合計約2時間で200問を答える試験です。
- リスニング→約45分間
- リーディング→75分間
と設定されています。
テスト当日の流れを確認
TOEICでは、「午前実施」「午後実施」のどちらかを選択できます。
《午前実施の場合》
「受付」9:25~9:55
↓
「試験説明など」9:55~10:20
↓
「試験開始~終了」10:20~12:20
↓
「問題用紙の回収など」12:20~12:35
↓
「解散」12:35
《午後実施の場合》
「受付」14:05~14:35
↓
「試験説明など」14:35~15:00
↓
「試験開始~終了」15:00~17:00
↓
「問題用紙の回収など」17:00~17:15
↓
「解散」17:15
テスト会場には腕時計を持っていこう
TOEICテスト中に時刻の読み上げなどは行われません。
自分が予定している時間配分で問題が解けてるか確認できるように、腕時計を必ず持っていくようにしましょう!
TOEICで「時間配分」が超重要な理由
TOEICで良いスコアを取るためには時間配分を意識することが必要不可欠です。
なぜなら、
試験時間内に200問解き終えることが難しい
から。
TOEICはゆっくり解けば正答できる問題が多い
実のところ、TOEICの問題は決して難易度が高いものではありません。
高校までの文法知識がしっかりと身についており、TOEIC頻出単語を暗記していれば、正答できる問題が多いです。
試しに、公式問題集を「時間を気にせずマイペースで」解いてみてください。
ゆっくり問題に取り組めば、普段よりも正答できるはずです。
時間配分を理解すれば「点数の取りこぼし」が減る!
しかし、テスト本番ではそう上手くいきません。
解答時間が決まっているため、
- 時間が足りなくて、最後の方は適当にマークしただけで終わった
- 焦ってしまい、ケアレスミスが多かった
という経験をした方も多いはずです。
文法や単語の知識がしっかり身についている人でも、試験時間内(特にリーディングの75分間)に全問正しく解き終えることが非常に難しいです。
だからこそ「時間配分を意識してTOEICテストに挑戦する」ことがスコアアップに直結してきます。
正しい時間配分を把握し、日ごろから練習しておきましょう。
それを継続することで、試験時間内に全問解き終えることが可能となり、ゆっくり解いていれば正答できていたはずの「取りこぼし」を大幅に削減できます!
アキラ
TOEICリスニングの時間配分
それではここから、TOEICテストの時間配分について解説していきましょう。
まずは、リスニングセクションの時間配分から。
といっても、リスニングは会場に流れる音声を聞きながら解答を進めるため、受験生が調整できることは少ないです。
アキラ
リスニングのスコアを伸ばすために意識すべきは、
問題を「先読み」する
こと。
問題用紙にある写真(Part1)や選択肢(Part3.4)をあらかじめ読んでおくことで、「これから流れる音声の内容を大まかに把握」できます。
先読みすることで何か変わるの?
と感じるかもしれませんが、効果は絶大です。
これから流れる音声の内容を把握しておくことで、「どの単語に注目して聞けば良いのか」を理解できます。
この作業があるだけで、重要単語の聞き逃しが減り、リスニング問題の正答率が大幅にアップします!
アキラ
Part1
リスニングセクションのPart1は、1枚の写真について4つの短い文章が読まれ、写真について適切に述べている文章を選択する形式です。
Part1の問題が始まる前に、「Directions(これから始まる問題の説明)」と「例題」が流れます。
Directionsが終わって実際の問題(No.1)が始まるまで「約1分間」あります。
この1分の間に、No.1~6までの写真に目を通しましょう。
事前に写真を見ておくことで、「どんな文章が流れるのか」を予想し、聞き逃すリスクを減らすことができます。
Part2
リスニングセクションのPart2は、問題用紙に何も記載されていません。
そのためこのPartでは先読みテクニックは使えないです。
Part2のDirectionsはおよそ20秒程度あるので、その間にPart3の先読みをするという方法もあります。
アキラ
Part3
Part3では、設問と選択肢(4つ)が問題用紙に記載されています。
Part3のDirectionsは約30秒あるので、この30秒の間に「No32.33.34」の設問と選択肢を先読みしましょう。
何を質問されるかあらかじめ分かっていれば、音声が流れている途中で3問すべて解き終えることができます。
3問を解き終えたら、すぐに次の問題(No35.36.37)の設問と選択肢の先読みへ移ります。
《Part3の解答ペース例》
Part3のDirectionsが流れ始めたら、No32.33.34の設問・選択肢を読む
↓
No32.33.34のリスニング音声が流れ始める
↓
音声を聞きながら解答(マーク)する
↓
3問すべてマークしたら、すぐにNo35.36.37の設問・選択肢を読む
↓
これを最後まで繰り返す…
Part4
Part4もPart3と同じ流れで先読みを行います。
Directionsが約30秒間あるので、その間にNo71.72.73の設問と選択肢を読みます。
問題のリスニング音声を聞きながら解答し、解き終えたらすぐにNo74.75.76の先読みへと移行します。
《Part4の解答ペース例》
Part4のDirectionsが流れ始めたら、No71.72.73の設問・選択肢を読む
↓
No71.72.73のリスニング音声が流れ始める
↓
音声を聞きながら解答(マーク)する
↓
3問すべてマークしたら、すぐにNo74.75.76の設問・選択肢を読む
↓
これを最後まで繰り返す…
TOEICリーディングの時間配分
続いてリーディングセクションの時間配分について解説します。
アキラ
ボクがおすすめする(実際にやっていた)時間配分は以下の通りです↓
理想のリーディング時間配分 | |
---|---|
Part5 | 10分 |
Part6 | 10分 |
Part7 | 55分 |
リーディング合計 | 75分 |
Part5理想の時間配分は10分!
短文穴埋め問題のPart5は「10分」で解き終えることが理想です。
アキラ
10分で30問解くの難しくないですか?
Part5を10分で解き終えるためには、
「全文読まなくても解ける問題」の見極め
が大切です!
Part5で出題される問題の中には、選択肢と空欄の前後を見れば正答できるものがあります。
例えば「品詞問題」です。
She can’t make a prediction, because she doesn’t have —– information.
(A) suffice
(B) sufficient
(C) sufficiency
(D) sufficiently
選択肢に似たような単語が並んでいますが、それぞれ意味・品詞(名詞・形容詞・副詞など)が異なります。
一見、全文読まないと解けないように思いますが、選択肢と空欄の前後を見ればすぐに答えが分かります。
She(主語)とhave(動詞)があり空欄の後ろにinformation(名詞)があるため、「空欄には名詞を修飾する形容詞しか入らない」と一瞬で見抜けます。
選択肢の中に形容詞は「sufficient」しかありませんので、(B)が正解です。
上記のように、文法のルールを理解していれば20秒もかからず解ける問題があります。
この「すぎに正答できる問題」を見極めて瞬間的に解答していくことで、Part5を10分間で解ききることが可能です!
Part5対策として使える参考書は「本当におすすめできるTOEIC参考書を紹介」をご覧ください。
Part6理想の時間配分は10分!
長文穴埋め問題が出題されるPart6も「10分」で解ききることが理想です。
合計4トピック用意されているので、単純計算だと1つのトピックを「2分30秒」くらいで進めることを目標にしてください。
このPart6で大事なのは
分からない問題があったら飛ばす(=気持ちを切り替える)
ことです。
Part6は問題数が16問しかありません。
そのため、ここで時間を使いすぎるのはコスパが悪い(=時間がかかっているのに正答数が増えない)です。
Part6よりも問題数・文章量ともに多いPart7に時間を使った方がスコアアップに効果的です。
なので、Part6で分からない問題が出てきてもダラダラ迷わず、すぐに次に移るように意識してください!
アキラ
Part7理想の時間配分は55分!
Part7に使える時間が「55分」あれば最高ですね。
問題量・文章量ともに非常に多いため、このPart7にどれだけ余裕をもって取り組めるかが重要になってきます。
Part7に入った段階で「1時間以上」も英語に向き合っていることになるため、頭が疲れて集中力が切れ始めます。
この状態でスピーディーかつ正確に問題と向き合うためには、日々の対策が重要になってきます。
理想の時間配分でTOEICを解くための対策
理想の時間配分でTOEICの問題を解くためには、「TOEICテストに慣れる対策」が必須です。
たとえ理想の時間配分を理解していても、それを本番の会場で出せる実力が無いと意味がありませんよね。
そこで、あなたがやるべき対策法を教えたいと思います。
それが
TOEIC公式問題集を本番通りに解きまくる
という方法です。
公式問題集を解きまくって時間配分を習得する
公式問題集は本番に近いクオリティで作られているため、時間配分を身につけたい人にとって非常に役立つ問題集です。
実際に時間を計りながら問題を解くことで、理想のペースを覚えることができます。
また、
- 今の英語力だと理想の時間配分で解けない
→もっと単語を勉強しよう - 途中で集中力が途切れてします
→何度もチャレンジして慣れよう
のように、今の自分に足りないことを把握する機会にもなります。
アキラ
公式問題集を使った対策方法については「TOEIC公式問題集の使い方!やり込み勉強だけで8割超える」で具体的に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
プロからアドバイスをもらうことも効果的
- 何度もTOEICテストにチャレンジしているけれどスコアが伸びない…
- 理想の時間配分で問題を解くための知識が身につかない…
といった悩みがある方は、TOEIC学習のプロのサポートを受けてみてはいかがでしょうか?
最近は、TOEICのスコアアップに特化したコーチング型スクールが増えています。
- 自分に適した学習カリキュラムを作ってくれる
- 毎日コーチのサポートがあって勉強を継続できる
- 短期間でスコアを伸ばすための勉強法が確立されている
といったメリットがあります。
アキラ
時間配分を意識して練習しておこう!
今回は「TOEICテストの時間配分」について解説しました。
TOEICで目標スコアを達成するためには、適切な時間配分で本番に挑むことが必要不可欠です。
ぜひ当記事の内容を参考にして、理想の時間配分を身につけてください!
TOEICのリーディングが伸びない原因3つとおすすめ対処法