"同僚の給料"が自分より高いと知ったらあなたはどう感じますか?

"同僚の給料"のアイキャッチ画像 行動経済学
アキラ
あなたの"同僚の給料"が、自分よりも高いと知った時、どのように感じますか?

どうも、人間はつくづく合理的な判断ができない生き物なんだなーと痛感しています、アキラ(@akila_s8)です!

人間は、どうしても他人と自分を比較しがちです。

あなたも、ふとした時に他人と自分のことを比べてしまって、モチベーションが下がったり嫉妬したり落ち込んだりしていませんか?

他人と自分を比較したところで、自分の能力やスキルがすぐに高まるわけでもないですし、すぐに理想の自分に生まれ変われるわけでもないですよね。

それなのに、他人を基準にして物事を考えてしまうので、自分にとってより良い判断が取れなくなってしまいます

"同僚の給料"と"自分の給料"を比較しがちな人間

いきなりですが、ここで質問を一つ!

あなたは今、転職活動中です。
現在、ある2社から「我が社に来ませんか?」とお誘いをもらっています。

お誘いをくれた会社は、どちらも「自分が転職を希望していた業界・業種の会社」で、「会社の規模もほとんど同じ」です。

異なるのは、給与体系だけです。
両社の給与体系は、以下のようになっています↓

あなたが内定をもらった2社
  • A社:あなたに年俸500万円を支払います!ちなみに弊社では、すべての新卒者に対して500万円の年俸を支払うことになっています。
  • B社:あなたに年俸600万円を支払います!ちなみに弊社では、すべての新卒者に対して650万円の年俸を支払うことになっています。

さて、あなたはA社B社どちらの会社に就職したいと思いますか?

Thinking Time Start !!!

 

ダイヤの区切り線

 

実はこれ、ハーバード・ビジネススクールで行われた検証です。

この検証の結果、32人の学生のうち、
22人(約7割の学生)A社(自分も同僚も年俸500万円)を選び、
残りの10人B社(自分が600万円、同僚は650万円)を選択しました。

あなたはどちらを選びましたか?

A社を選んだ人は、

A社を選んだ男
B社はA社と比べて年俸が高いけれど、働き始める段階から新卒の同僚と『差がついている』ことが気に入らない

と感じたのではないでしょうか?

実際、約7割の被験者が、絶対額が高い(B社:600万円>A社:500万円)B社ではなく、同僚との相対額が等しい(自分500万円=新卒の同僚500万円)A社に就職すると答える結果となっているのです。

つまり、高い給与をもらうよりも、同僚と同等の扱いを受ける・劣等感を感じることなく同僚と接することができることを優先する人間が多いのです。

これは、所属している組織の中で、自分が小さい存在であること、自分よりも優秀と思われている仲間・同僚がいることに必要以上に敏感になりがちということです。

でも、自分にとっての純粋な利益を考えたら、B社に入ったほうが100万円も得するわけで。

人間の「相対的にものごとを判断してしまう」という特性によって、ボクたちはこのような非合理的な判断を下してしまいます。

"誘惑"に勝てない人は「行動経済学を勉強しよう」って話

2018.04.14

ZOZOの「給料一律制」の面白さ

ファッションECサイト「ZOZOTOWN」「ZOZOスーツ」などで有名な「株式会社ZOZO」は、「給料一律制」という面白い制度を採用しています。

ZOZOの代表取締役である前澤友作氏は、社内での競争を嫌っているようで、社員の給与を一律に設定しているようです。
基本給が一定で、ボーナスも一律とされているそうです。

この「給料一律制」の効果として考えられるのは、
同僚と給料の差がないことから、働きやすい環境を築くことが容易になるという点でしょうか。

一方で、優秀な社員が
「自分の給与を爆発的に上げることができない!」
「自分の価値はこんなもんじゃない!」
と感じてしまうと、モチベーションの維持が難しくなってしまうってことはありそうですよね。

【参考記事】ZOZO「給料一律同額」に驚き。平均年収と社員のホンネは?

人間はいつでも「参照点」に惑わされる

人が物事を判断しようとするとき、いつも「参照点(基準となるポイント)」を基準として考えてしまいます。

上記の給与問題では、
A社で働くことを考えた場合の「参照点」は「同僚の給与500万円」で、B社で働くことを考えた場合の「参照点」は「同僚の給与650万円」です。

この「参照点」からマイナスに離れる(損)ほど、人は「痛み」を感じやすくなっています
そのため、できるだけ参照点から離れない、または参照点よりプラスの位置(得)にポジションを取ろうとするのです。

厄介なことは、人間の頭はこの参照点「自分にとって揺るぎないもの・動かないもの」と思い込んでいることです。

そのため、
「僕は・私はいつも揺るぎない自分だけの基準で、人生の選択肢を決めているんだ!」
と勘違いしています。

給与問題でも分かるように、「参照点」は常に変化しています(A社の場合は500万円なのに、B社の場合650万円に変わっている)。

何か物事を判断するときは、自分の基準としている「参照点」が、
「自分にとって揺るぎないポジション・確固たるポジションにあるか」 を考えることが大切ということですね!

他人と比較するより、過去の自分と比較しよう!

他人と自分を比較しても、参照点がコロコロ変わってしまうため、そもそも自分にとって本当に正しい判断をすることは困難です。

他人と自分を比較するよりも、「過去の自分」と比較したほうが良いのではないでしょうか?

「過去の自分」と「現在の自分」を比較して、
過去の自分よりも使えるスキルが身についているか?とか
過去の自分よりも活発に行動を起こせているか?といったことを考えるのが、人間にとって必要なことだと感じます!

アキラ
他人と比較するよりも、
過去の自分と今の自分を比較して、
どれだけ「成長しているか」に重点を置くことが大切かなと思うよ!

【参考図書】経済は感情で動く - はじめての行動経済学(マッテオ・モッテルリー著)