【行動経済学】あなたは自分が思っているより"貧乏"かもよ?

"お金 バイアス"のアイキャッチ画像 お金
アキラ
みなさん、自分が思っているより"貧乏"の可能性がありますよ。

どうも、アキラ(@akila_s8)です!

非常に興味深い仮説検証が行われているようなので、紹介します。
どうやら人間は、まったくもって「合理的な判断」ができない生き物である可能性が高いです。

なんと人間は、「自分の実際の状況」よりも「自分のことをお金持ち」と考える傾向にありそうだというのです。

無理な規模の消費をしてしまったり、返済能力が無いのにたくさん借金をしてしまうのは、実際はそんなことないのに「自分は裕福」だと思い込んでいるからかもしれません。

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"貧乏"なのに「自分は裕福」と思い込む

"貧乏"と"裕福"のイメージ画像

あなたは、自分の現在の経済状態をどのように客観視しているでしょうか?

  • だんだん昇給もしてきて、少しずつだけど裕福になってきてるんじゃないかな
  • 先月思いもよらない出費が重なったから、今は少し苦しいかな
  • 自分は年収1000万円だから、めちゃくちゃ裕福だぜ
  • アルバイトしかしていないから、裕福とは言えないかな

などなど、人それぞれが、自分の経済状態についての感想を持っているのではないでしょうか。

ただ、あなたが客観的に見ている経済状態は、実は「思い込み」で、本当は自分のことをかなり「楽観的に見ている=実際より裕福だと感じている」可能性が高いです。

サクロ・クオーレ・カトリック大学 Complexity Lab in Economics(CLE) の"Alberto Cardaci"さんたちが、新しいプロジェクトを立ち上げて、現在仮説検証を進めているそうです。

Alberto Cardaciさんたちの仮説
人間は、「自分がどのくらい裕福か」という認識を間違えているために、必要以上に消費にお金を費やしてしまったり、自分の返済能力以上の借り入れを行ったりするのではないか?

レバレッジ・バイアス仮説

Alberto Cardaciさんたちの仮説によると、人間は「自分の裕福度」を判断する際に、「レバレッジの価値」にその判断が左右されてしまうというのです。

レバレッジ(英語: leverage)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。

Wikipediaより引用

レバレッジについては、以下のように考えるとイメージしやすいかもしれません。

レバレッジ
・レバレッジなしの場合

①自己資本10,000円でビジネスを始める

②自己資本のうち9,000円を使って「Tシャツ」を1着作る

③「Tシャツ」が10,000円で売れた→利益1,000円(=10,000円-9,000円)

自己資本に対する利益率(利益/自己資本)10%(=1,000円/10,000円)

・レバレッジありの場合

①自分がつくる「Tシャツ」は売れると確信しているので、他人資本(借り入れ)を取り入れる 40,000円の借入を行う

②総資産は自己資本+他人資本=50,000円

③総資産のうち45,000円(=9,000円×5着)を使って「Tシャツ」を5着作る

④「Tシャツ」が1着10,000円で5着すべて売れた→利益5,000円(=50,000円-45,000円)

⑤他人資本は借入なので、返済利息が発生する
利率5%とすると、支払い利息は2,000円(=40,000円×5%)

⑥つまり、純利益は3,000円(=売上利益5,000円-利息2,000円)

自己資本に対する利益率(利益/自己資本)30%(=3,000円/10,000円)

このような場合、レバレッジを利用することで(他人資本を取り入れることで)、自己資本に対する利益率を上げることができる

要するに、純資産(純粋な自分の資産)が増えているわけでもないのに、借り入れなどの他人資本があることで、あたかも自分が裕福に感じてしまう、という仮説です。

このことから、この仮説は「レバレッジ・バイアス仮説」と名付けられています。

レバレッジ・バイアスに関するテスト

レバレッジ・バイアスに関するテストを行ってみると、仮説を実証できそうな結果が出たそうです。

被験者の78%は、レバレッジが関与してくることで、自分が実際に所有している資産について、誤った認識(つまりより多く資産を持っていると認識)をしました。

【参考記事】あなたは自分で考えているよりも貧乏である

アキラ
人は、自分の資産以外にも使えるお金があると、「私は裕福!」と感じてしまうんですね。

クレジットカードやカードローンの利用で「レバレッジ・バイアス」が生じる

"クレジットカード"のイメージ画像

レバレッジというと、一見ビジネス・事業に関係のあるものであって、ボクたちの日常生活には関係なさそうに感じるかもしれません。

でも、日常生活にもレバレッジは存在します

例えば、現在は「カードローン・キャッシング」などを利用して、簡単にお金を借入することができます
また、「クレジットカード」を利用すれば、買い物の場面で支払い額を「後払い」することも可能です。

これらは「レバレッジ」と考えることができるでしょう。

日常生活のレバレッジ

「クレジットカード」によって、すぐに現金を支払わなくても良いので、基本的にはその場で・何でも購入することができます。
このことが、「自分は裕福だ」思い込んでしまう原因(=レバレッジ・バイアス仮説)の可能性が高いです。

本当は、自分の純資産が増えたわけではないのに。
むしろ、お金の支払いを先延ばししただけなのです。

人間は、目先の利益(すぐに購入できる快楽)を優先しがちです。

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その結果として、無駄な消費が増えたり、借金がどんどん積み重なったりしてしまいます。

このことからも、クレジットカードやカードローン、キャッシングなど、「日常生活のレバレッジ(借り入れ・後払い)」には注意しなければいけません!

「現在志向バイアス」と「心の会計」

「行動経済学」に関するエントリーでも書いたように、現在を重視しすぎる「現在志向バイアス」によって、「今欲しいものがあれば、借金をしてでも手に入れたい」と考えるのが人間です。

結局のところ、将来自分にツケが回ってきてしまうので、現在志向バイアスは危険です。

また、「心の会計」にも気を付けなければいけません。

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カードローンキャッシングを利用すると、簡単に借金することができます

借金をして手に入れたお金は、必死に働いて手に入れたお金ではありません
そのため、心の会計が働いて、「まあ、浪費しちゃっても良いかー」と感じてしまう危険性があります。

これだと確かに、本当は"貧乏"であるにもかかわらず、「自分は裕福なんだ」と勘違いしてしまうかもしれません。

アキラ
「後で払えば良い」「後で借金を返済すれば良い」と考えるのは、非常に危険ですよ。

使おうとしている「お金の性質」をしっかり認識しておこう!

"お金"のイメージ画像

人間は、様々なバイアス(偏見)が働くことで、大切なお金を使う場面でも、非合理的な判断をしてしまいます

まずは、「自分は今、何かしらのバイアスにかかっていないか?」を少しでも良いので意識することが大切です。

特に何も考えずにお金を使うのではなくて、「今から使おうとしているお金は、借金やクレジットカードではなく、自分の純粋な資産であるか」をしっかり認識しておきましょう。

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アキラ
自分が正しくお金を使えているか、毎回しつこく確認していこう!