社会人になってからTOEIC勉強するメリットは?
社会人になってからTOEIC勉強するメリットはあるのだろうか?
メリットが少ないなら、わざわざTOEICを勉強しなくても良いかなー。
TOEICスコアを伸ばそうと思っているけど、自分の大切な時間を犠牲にしてまで勉強する意味があるのか分からなくて悩んでいる社会人の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、社会人になってからTOEIC勉強することで得られるメリットについて解説していこうと思います。
このテーマに関する情報をいろいろ調べていると、「社会人がTOEICの勉強頑張ると、めちゃくちゃ良いことがあるじゃないか!」ということが分かったので、皆さんにシェアしていきます!
この記事では「TOEIC Listening & Reading Test」をTOEICと表記しています。
目次
社会人がTOEIC勉強することで得られるメリット
早速「結論」をお伝えします!
社会人がTOEICの勉強をすることで得られる最大のメリットが.
最も手軽に「価値のある社会人」になることができる
というものです!
手軽に「価値のある社会人」になれる?
どういうこと?
ここで言う「価値のある社会人」とは、多くの企業・団体から「欲しい人材」と思われることを指しています。
TOEICスコアを重視する企業が増加
TOEIC勉強をしたからといって、「企業から求められる人材になれる」とは限らないのでは?
確かに、企業が求める人材・社会人というのは、TOEIC一つで決まるものではありません。
「仕事のスピード」や「成果を出す能力」、「高いコミュニケーション能力」といった要素も重要です。
しかし、多くの企業・団体が「社会人に英語の能力を求める」傾向が強くなっているのもまた事実。
こちらは、日本でTOEIC Programを実施・運営しているIIBCという団体が発表した調査結果になります↓
出典:https://www.iibc-global.org/iibc/press/2019/p128.html
これを見れば分かるように、調査に参加した企業・団体の80%以上が『今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル』として英語を挙げています。
これだけでも、英語の能力(TOEICの点数)を伸ばすことで、企業から求められる人材に近づくことが分かりますよね。
「昇進・昇格・海外赴任」とTOEICスコアの関係
さらに、【昇進・昇格・海外赴任】などに関わる選考において、TOEICスコアが重要視されるようになってきています。
こちらもIIBCによる調査で、TOEICテストが人事考課の場面でどのように活用されているかを調べた結果になります↓
出典:IIBC -人事考課で活用されるTOEIC Program
これによると、いずれの役職においても4割程度の企業が「TOEICスコアを昇進や昇格の要件・参考としている(またはこれからしようとしている)」ことが分かりますね。
その他、大手商社である「双日株式会社」は海外赴任要件としてTOEICスコアを活用しているという例もあります。
「転職」におけるTOEICスコアの重要性
これからの時代、「新卒で就職した会社で一生働き続けよう」と考える人は珍しいはず。
多くの社会人が、「自分自身の成長・年収アップ・憧れの仕事をする」などの目的で転職を考えますよね。
理想の転職活動を成功させるためには、TOEICの勉強が必須になるかもしれません。
転職市場において「TOEICスコア」の重要性が高まっているからです。
>> 転職が有利になるTOEICは何点以上?スコアを重視する企業も紹介
IIBCは、TOEIC Programを活用している企業・団体を調査しています。
以下がTOEIC Programを活用している企業・団体の一部です↓
- 株式会社大林組
- キリン株式会社
- 株式会社ロッテ
- 東レ株式会社
- 花王株式会社
- 京セラ株式会社
- ソニー株式会社
- 株式会社東芝
- パナソニック株式会社
- 日産自動車株式会社
- トヨタ自動車株式会社
- 富士ゼロックス株式会社
- 伊藤忠商事株式会社
- 三菱商事株式会社
- 株式会社三菱UFJ銀行
- 全日本空輸株式会社
- 株式会社電通
- アクセンチュア株式会社
- 楽天株式会社 etc.
出典:IIBC – TOEIC Program 採用企業・団体
今後も、就職・転職の際に「TOEICスコア」を採用基準・要素とする企業は増えていくことでしょう。
逆に考えれば、昇進・昇格・転職などに向けて、あらかじめTOEIC勉強を頑張っておけば、他の社会人と比較したときに【一つ抜き出た存在】になれると考えられますね!
アキラ
企業にとってTOEICスコアの高い人材が「ありがたい」理由
企業・団体が「TOEICのスコアが高い人材」を価値があると考える理由を、もう少し深く考えてみましょう。
通常なら、
英語の能力が高い人材を求める企業が増える
↓
「TOEICスコアが高い=英語力がある」
↓
だからTOEICスコアが高い人材は「価値がある」と思ってもらえる
↑このように考えますよね?
ではここで、企業側・採用する側の立場から見てみましょう。
企業は、海外市場への事業展開・インバウンド需要の拡大などを理由に、自社の社員に対して英語力向上を求めます。
ただ、「英語力を伸ばしてね」と言っただけでは皆行動しないので、社内研修の一環として「社内での英語教育」を実施します。
社内での英語教育には「費用」がかかります。
社外講師を呼んだり、教材等の提供が必要だからです。
IIBCに調査(2019年度)によると、一般社員・職員に対する「受講者一人当たりの年間英語教育費(平均額)」は【平均77万円】もかかるそうです。
つまり!
企業にとって、英語の能力が無い人を採用すると、1年間で平均77万円もの費用負担が発生するわけです。
この時、企業の採用者はこのように考えるのではないでしょうか?↓
すでに英語の能力が確立している(TOEICスコアが高い)人材がいたら、教育費用を減らすことができるな。
英語が必要な職務においても「即戦力」になってくれそうだし!
もちろんこれは一つの考察であり、すべての企業に当てはまるわけではありません。
ですが、「すでにTOEICスコアが高い人」は、企業にとって様々な面でありがたい・価値がある存在と言えるのは間違いないはずです。
本当にTOEICは手軽な方法なのか?
そういえば、TOEIC勉強なら【手軽に】価値ある社会人に慣れるって言ってたけど、TOEICは大変そうだけど。
本当に手軽なの?
このように感じた方がいるかもしれません。
でも、社会人が自分自身の価値を高めたいと考えているなら、TOEICほど手っ取り早いものはありません。
なぜそう言えるのか?
その理由は、
- 周りの社会人がTOEIC勉強を頑張っていない
- 適切な勉強法なら短期間でスコアUPが期待できる
からです!
TOEIC受験者に関するデータを見てみると、あなたの周りの社会人はそこまで本気でTOEIC勉強を頑張っていないと推測できます。
これは、2018年度のTOEICデータから算出された『社会人/学生別受験者数と平均スコア』です↓
出典:TOEIC Program DAA2019(和文) 2019年6月版
これを見れば分かるように、社会人のTOEIC平均スコアは「603点」です。
この603点という数字を見て、あなたはどのように感じますか?
600点台ってけっこう難しいのでは?
そう感じたかもしれませんが、それは「No」です。
600点台は決して取るのが難しいスコアではありません。
必要な勉強を一定期間継続している人であれば、600点台はほぼ確実に突破できるスコアです。
つまり何が言いたいのかというと、
ライバルが勉強をサボっている間に「適切な学習方法」で努力すれば、他の社会人よりも価値が高まる!
ということです。
もちろん平均スコアなので、600点以上取っている社会人の人もいます。
でも、かなり多くの人が500~600点台で足踏みしているとも考えられます。
逆転するなら今がチャンスです。
TOEICスコアUPがあなたの年収に与える影響
社会人がTOEIC勉強することで得られる最大のメリットは「価値のある人材になれること」です。
これを裏付けてくれそうなデータがありました。
大手転職情報サイトの「doda」は、2013年に「平均年収/生涯賃金データ2013」を発表しました。
その調査によると、TOEICが「400点~600点台の人の平均年収」にはそこまで大きな差が生まれなかったのに対し、TOEICが「700点以上」になると、【平均年収とTOEICスコアの間に相関関係が生じる】ことが明らかになったそうです。
参照:スコアが高いほど、年収は高い?!TOEIC®テスト スコア別平均年収 – doda
つまり、
TOEICが700点を超えてくると、スコアUPに伴ってその人の年収も上がる傾向にある
ということになります。
このデータから分かるのは、やはり社会人は「TOEIC勉強したほうが良い」という事実。
より正確に言えば、
自分の年収を上げたいなら、TOEIC700点以上取れるように勉強すべき!
ということです。
「TOEIC700点以上取得する」のが難しそうと感じた方がいるかもしれません。
700点以上取得する自信が無い方には、ぜひボクがおすすめする勉強法を試していただきたい。
以降の章で解説しています!

社会人がTOEIC勉強するデメリットは無いのか?
なるほど、社会人がTOEIC勉強することで得られるメリットは分かったよ。
だけどデメリットもあるのでは?
社会人がTOEIC勉強に挑戦することで被るデメリットはあるでしょうか?
考えてみたら、「2つ」思い浮かびました。
それがこれ↓
- TOEICスコアが伸びなくて、勉強時間が無駄になる可能性がある
- 「英語が話せるようになる」ことが最優先事項の場合、時間が無駄になる
勉強してもTOEICスコアが伸びない可能性がある
まず思いつくのは、【勉強に時間を費やしてもスコアが伸びない可能性】ですね。
これは皆さんも思い浮かんだデメリットではないでしょうか。
モチベーション高くTOEIC勉強に取り組んでも、思い通りの点数が伸びない可能性はありますね。
ただし!
その原因は、けっこうハッキリしています。
- 効果の無い勉強を続けている
- そもそも勉強していない・勉強を継続出来ていない
TOEICの点数が思うように伸ばせない場合は、上記のどちらかが原因の可能性が高いです。
原因がハッキリしているなら、しっかり対策すれば良いだけです。
「そもそも勉強していない・勉強を継続出来ていない」ことが原因で点数が伸ばせないのであれば、TOEICに対するモチベーションを維持したり、勉強を継続したりするための方法を探しましょう。
当ブログでも、ボク自身の経験をもとにした対処法を解説しているので、気になる方は目を通してみてください↓
もし、
- 自分が今やっているTOEIC勉強ではスコアが伸びない
- 自分が成長している気がしない
- そもそもどんな勉強をすればいいか分からない
といった原因に悩まされている場合は、「次の章で解説する勉強法」を参考にしてみてください。
「英会話能力を伸ばす」のが目的なら注意が必要
TOEIC勉強することがデメリットになってしまうのが
- 英会話能力を伸ばすことが「最優先事項」の人
- ネイティブと問題なく英会話出来るようになりたい人
です。
「英語を話せるようになる」ことを目的にTOEIC勉強することは、全くもっておすすめできません!
理由は単純で、
「英会話能力を伸ばすために必要な勉強」と「TOEICスコアを伸ばすために必要な勉強」が全く違うから
です。
もしあなたが
- 海外赴任に向けて英会話能力を伸ばしたい
- ネイティブと問題なくコミュニケーションを取れるように英語を勉強したい
↑このように考えているのであれば、TOEIC勉強に力を入れても「時間の無駄」になる可能性が高いので注意しましょう。
それよりも、英会話中心の勉強をすべきです。

忙しい社会人におすすめのTOEIC勉強法はコレ!
最後に、普段は仕事があって忙しい社会人の方におすすめの「TOEIC勉強法」について解説します。
自由に使える少ない時間を活用して、「独学」で「効率よく」TOEICスコアを伸ばしたい方におすすめなのがコレ↓
- 公式問題集のリスニング音声を「シャドーイング」する!
- 公式問題集を繰り返し解きまくる!
これら2つを一定期間継続すれば、着実にあなたのTOEICスコアは伸びていきます。
「TOEIC700点以上」も十分可能です!
何を隠そう、ボク自身が基本的にこの2つの勉強で「TOEIC850点」を取得しているので↓
これらの勉強法について、より詳しく解説したエントリーを用意しているので、TOEICスコアが伸びなくて困っている方や、これからTOEIC勉強を頑張りたい方は、ぜひ参考にしてみてください↓
「社会人がTOEIC勉強するメリット」まとめ
今回は、「社会人になってからTOEIC勉強に力を入れるメリット」についてまとめてきました。
社会人がTOEIC勉強することで得られるメリットは強烈ということが分かったでしょうか?
「他の社会人よりも抜き出た存在になりたい」方は、ぜひ参考にしてみてください!
