TOEICと英検の違いを比較|どっちが難しい?【スコア換算あり】

  • TOEICと英検を比較するとどんな感じ?
  • TOEICと英検の違いは?
  • TOEICと英検はどっちが難しい?

当記事を最後までお読みいただければ、上記のような疑問を解決できます。

なぜなら、【TOEICと英検をそれぞれ必死で勉強した経験】を持つ筆者が、TOEICと英検の違いについて徹底解説しているからです。

実際にボクは「TOEIC850点」「英検準一級」をそれぞれ取得しています↓

アキラのTOEICスコア画像

アキラのTOEICスコア

英検準一級取得証明書

英検準一級の証明書

そのため、

  • TOEIC・英検それぞれの「試験の違い」
  • TOEIC・英検それぞれの「勉強しやすさ」
  • TOEICと英検それぞれの「目標達成のしやすさ」

等を実際の経験に基づいて具体的に解説できます。

「TOEICと英検のどちらに挑戦しようか悩んでいる」という方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。

当記事の表記について
当記事では「TOEIC® Listening & Reading Test」のことを【TOEIC】と表現しています。

TOEICと英検のスコア換算

  • 英検準一級はTOEICスコアに換算すると何点くらい?
  • TOEIC700点は英検だと何級くらい?

TOEICと英検はそれぞれ「レベルの表現方法」が異なります。

《TOEICの場合》

あなたのレベルが「点数」で表現される
『10点(最低点)~990点(最高点)』の間で点数が決まる(5点刻み)

《英検の場合》

あなたのレベルが「級」で表現される
→英検1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級

そのため、TOEICの点数と英検の取得級との関係性が分かりにくいんですよね。

TOEICと英検のスコア換算表を見てみよう

TOEICスコアと英検取得級の関係について調べてみると、「大雑把なスコア換算目安」をいくつか発見。

なので「それらの情報+自分自身の経験」を踏まえて、ボクが考えるスコア換算表を作成してみました↓

TOEIC 英検
900~990点 英検1級
730~895点 英検準1級
400~725点 英検2級
300~395点 英検準2級
~300点 英検3級・4級・5級
  • 英検2級を取得している人は、TOEICで「400~725点」当たりを目指すことができる
  • TOEICで735~895点くらいの人は、「英検準1級」の取得を目指せる

↑このような推測が可能です。

スコア換算は信じすぎない方が良い理由

ここで注意!

TOEICと英検のスコア換算表は「だいたいこのくらいだよね」という感覚で作られている場合が多く、正直言って当てになりません

例えば、あなたのTOEICスコアが750点だったとします。
換算表によれば、あなたの英検レベルは「準1級」くらいと推測できますよね。

でも、実際はそんな単純な話ではありません。
TOEICが750点でも、英検準1級に落ちる可能性は十分に考えられます。

そのことを何よりも痛感したのは「ボク自身」です。

アキラ

ボクはTOEICで800点以上取得していたにもかかわらず、英検準1級で一度不合格を経験しているんです…。

TOEIC850点なら、「ある程度英語ができるレベル」と判断されますよね?
ボク自身、頑張って勉強していた自負はありました。
だからこそ、英検準1級に落ちた時はかなりショックでしたね。

注意!
  • TOEICで良い点数を取っている人でも、英検で失敗する可能性はある
  • 英検で準1級持っている人でも、TOEICで低い点数を出す可能性はある

↑このことは頭に入れておいてください!

アキラ

TOEICと英検のスコア換算表は、参考程度に利用しましょう。

TOEICと英検の違いを比較

TOEICと英検のスコア換算が”参考程度”にしかならない理由は、【TOEICと英検は性質が異なる試験】だからです。

ここでは、TOEICと英検の違いを比較していきます。

【TOEICと英検の比較表】▼
※スマホの方は横にスライド☞

必要な能力
TOEIC
  • リスニング
  • リーディング
英検
  • リスニング
  • リーディング
  • ライティング(3級から)
  • スピーキング(3級から面接形式)
テスト形式
TOEIC
  • 合計約2時間で200問に解答(マークシート方式)
  • リスニング100問(約45分間)
  • リーディング100問(75分間)
英検
(2級・準1級・1級)
【1級】《一次試験》
★筆記(100分)
リーディング+ライティング(英作文)
★リスニング(約35分)

《二次試験》
★スピーキング(約10分)

【準1級】《一次試験》
★筆記(90分)
リーディング+ライティング
★リスニング(約30分)

《二次試験》
★スピーキング(約8分)

【2級】《一次試験》
★筆記(85分)
リーディング+ライティング(英作文)
★リスニング(約25分)

《二次試験》
★スピーキング(約7分)

テスト結果
TOEIC 【点数形式】
10~990点(5点刻み)《内訳》
リスニングセクション:5~495点
リーディングセクション:5~495点
英検 【合格or不合格】
開催回数
TOEIC 年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)
英検 年3回
受験料
TOEIC 7,810円(税込)
英検
(本会場の場合)
  • 1級→11,800円
  • 準1級→9,800円
  • 2級→8,400円
  • 準2級→7,900円
テスト結果の活用法
TOEIC
  • 就職活動
  • 入学試験
  • キャリアアップ
  • 海外赴任 etc.
英検
  • 海外留学
  • 大学入試
  • 単位取得
  • 奨学給付金
  • 「通訳案内士試験」での優遇 etc.

※スマホの方は横にスライド☞

TOEICと英検の「最大の違い」とは?

上記の比較表を見れば、同じ”英語の資格試験”にもかかわらず、TOEICと英検の間には大きな違いがあることが分かります。

その中で最も特筆すべきは「試験形式」でしょう。

TOEICと英検の最大の違い
TOEICで求められる能力 英検で求められる能力
  •  リスニング(聞く力)
  •  リーディング(読む力)
  •  リスニング(聞く力)
  •  リーディング(読む力)
  •  ライティング(書く力)
  •  スピーキング(話す力)

TOEICは英語を「聞く力+読む力」があれば攻略できます。

一方、英検で合格を勝ち取るためには、英語を「書く力+話す力」も必要です

英検はTOEICより難しい!【経験談】

「TOEICと英検はどっちが難しいの?」と疑問に感じている方も多いと思うので、ここでボクの考えをお伝えしておきます。

結論は、

英検の方が難しい!

です。

MEMO

「スコア換算表の目安よりも難しい」という意味。

例えば、上記換算表を参考にすると、TOEIC800点の人は「英検準1級程度」と考えられます。
しかし実際は、【TOEIC800点以上取るより英検準1級取る方が難しい】ですね。
(少なくともボクはこう感じています)

英検は「アウトプット能力」が求められる

英検の方が難しいと言える最大の理由は、【日本人にとって苦手意識の強い「英語を書く・話す」スキルが求められるから】

当記事をご覧になっている方の中には、英語を書いたり話したりする能力(アウトプットする能力)に自信が無いという方も多いのではないでしょうか?

ボク自身、英検準1級に合格しているとはいえ、未だに英語のアウトプット能力には自信がありません。

先程「TOEIC850点を取得しているのに英検準1級に落ちた経験がある」とお話しましたが、ボクが不合格となったのは「二次試験(英語での面接)」だったんですよね。

アキラ

面接試験で上手く話せず、不合格を確信したことを今でも覚えています…。

「英語で文章を書く」「実際に英会話をする」ことに対して苦手意識がある人にとって、英検合格は少しハードルが高い目標となり得ます

英検は「場面・題材」が多岐にわたる

英検がTOEICより難しいと言える理由はまだあります。

それが、問題で使われる「場面・題材」の違いです。

TOEICは「ビジネスシーンで使われる英語」がメインで出題されます。

一方、英検はビジネス以外に「学校,スポーツ,テクノロジー,食事,旅行,文化,医療…etc.」のように、あらゆる場面の英語が問題に反映されています。

つまり、英検対策の方が【覚えないといけない単語・文章の型・会話の型】が多いです。

アキラ

TOEIC800点以上取れても、英検準1級で出てくる単語は難しい・知らないものがたくさんありました。
だから、英検合格には「英検に特化した対策」が必要なんです。

TOEICと英検はどっちを受験すべき?

TOEICと英検の違いは分かりました。
では、自分はどっちを受けるべき?

「TOEICと英検のどちらか好きな方を選ぼう」という考え方は危険。

せっかく頑張って勉強しても、獲得した資格が「自分のためにならない」ようなら時間が無駄になるだけです。

TOEICと英検のどちらを受験しようか悩んでいる方は、【受験の目的】に適した方を選ぶようにしてください

「TOEIC」に適した受験の目的

「TOEIC」に適した受験の目的
  • 就職活動・転職活動を有利に進めるため
  • 公務員試験での活用するため
  • キャリアアップ(昇進,昇給,海外赴任など)のため
  • 進学先がTOEICスコアの提出を求めているため etc.

TOEICテストは、就活や昇進・昇給、進学など、様々な場面で活用することができます。

「就職活動や進学を成功させたい」学生や、「会社での配属先の変更・待遇状況の改善を求める」社会人には、TOEICが適しています。

「英検」に適した受験の目的

「英検」に適した受験の目的
  • 入試で優遇を受けるため
  • 奨学金給付制度や学費免除のため
  • 留学に向けた英語力証明のため
  • 英語の四技能(読む・聞く・話す・書く)を伸ばすため etc.

上記の目的を持つ方は、TOEICよりも英検の方が活用しやすいでしょう。

特に、高校受験や大学受験での優遇を受けたい・留学をしたい中学生・高校生や、単位認定に活用したい大学生などは、英検の勉強が必要になります。

MEMO
「入試優遇・単位認定で英検を活用する学校」や「英検の海外留学活用例」などを知りたい方は、公式HPの「英検の特徴とメリット」が参考になります。

アキラ

「使える英語を習得したい!」という方は、腕試しで活用するのも良いでしょう!

TOEICと英検は自分の目的に適した方を選ぼう!

今回は、TOEICと英検について比較してきました。

当記事で、

  • TOEICと英検のスコア換算
  • TOEICと英検の違い
  • TOEICと英検のどちらを受験すれば良いか

などが明確になりましたら幸いです。

そして、TOEICと英検のどちらを受けようか悩んでいる方がいたら、「資格を取った先にある目標」を明確にしてみてください!