英検2級をTOEICに換算すると何点?どっちがおすすめか解説

  • 英検2級をTOEICスコアに換算すると何点?
  • 英検2級とTOEICはどっちを頑張ればいい?

当記事では、英検2級とTOEICを比較していきます。

TOEICと英検はどちらも英語の資格試験ですが、両者は似て非なるもの。

この記事を最後までお読みいただくことで、両者の違いが明確になります!

ちなみに、記事執筆者のアキラは「TOEIC850点」&「英検準1級」の取得者です↓

アキラのTOEICスコア画像
英検準一級取得証明書

アキラ

もちろん、英検2級も受験したことあります。

両方のテストを経験したからこその視点で解説するので、きっとあなたのお役に立てることでしょう。

当記事の表記について

当記事で使用する”TOEIC”は「TOEIC Listening & Reading(L&R)」のことを指しています。

英検2級をTOEICスコアに換算したら何点?

早速結論をお話しましょう。

英検2級をTOEICスコアに換算すると…

およそ400~725点になる

です!

言い換えれば、

  • 英検2級を取得している人がTOEICを受験したら
    →400点~725点くらいを取得できる
  • TOEICで400点~725点くらい取得している人なら
    →英検2級に合格できる可能性がある

ということになります。

MEMO

上記で紹介したスコア換算は、

 

他サイトの意見

自分の経験

 

をもとにボク自身が考察しました。

スコア換算が大雑把すぎませんか?

実際のところ、英検の取得級をTOEICスコアに換算することはかなり難しいと言えます。

なぜなら、両者の間には「テスト形式」や「受験生のタイプ」などに違いがあるからです。

英検2級とTOEICに比較が難しい理由

同じ英語のテストと言っても、英検2級とTOEICはそれぞれ異なる特徴を持ちます。

英検2級とTOEICの違い
  • 求められる英語技能の違い
  • 試験内容の違い
  • 開催回数の違い

求められる英語技能の違い

特筆すべき違いの一つが「求められる英語技能の違い」です。

TOEICで求められる能力 英検2級で求められる能力
  • リスニング(聞く力)
  • リーディング(読む力)
  • リスニング(聞く力)
  • リーディング(読む力)
  • ライティング(書く力)
  • スピーキング(話す力)

TOEIC(L&R)の場合、リスニングとリーディングの技能があればテストを攻略できます。

一方、英検2級に合格するためには「ライティング」と「スピーキング」の力も必要です。

例えば、TOEICで700点以上取れる人でも、英語を書く能力と話す能力に自信が無い場合、英検2級に合格できない可能性が考えられます。

アキラ

この時点で、両者の比較が難しいことが分かりますよね。

試験内容の違い

英検2級とTOEICは求められる英語技能に違いがあると説明しました。

つまり、「試験内容が異なる」ことを意味します。

TOEICの試験内容 英検2級の試験案内
  • リスニング100問(約45分間)
  • リーディング100問(75分間)
  • 2時間で200問を解く
【一次試験】
  • リーディング38問
  • ライティング1問(記述式)
  • リスニング30問
  • 筆記85分/リスニング約25分
  • 一次合格者のみ二次へ
【二次試験】
  • 英語での面接(約7分間)
  • 個人面接(面接官が1人)

上記表を見れば分かるように、英検2級とTOEICでは試験内容が大きく異なります。

  • TOEICは「試験時間が長い+問題数が多い」
  • 英検は「英作文がある+二次試験で面接を行う」

つまり、両者は必要な対策が全然違うということです。

開催回数の違い

英検2級とTOEICは試験の開催回数が異なります

TOEICの開催回数 英検2級の開催回数
年10回 年3回

これは「目標スコア(または級)の獲得チャンスに違いがある」ことを意味します。

TOEICは年間10回もチャンスがあります。
何度もテストにチャレンジすることで、TOEICテストに慣れていき、対策がしやすくなります。

一方、英検は年に3回しかチャレンジする機会がありません。
そのため、一度不合格になると、次に2級が取れるまで時間がかかってしまうということです。

途中でやる気を失う可能性もありますよね。

アキラ

このように、英検2級とTOEICの間には違いが多いことを理解しておくことが大切です。

【英検2級とTOEIC】勉強するならどっちがいい?

当記事をご覧になっている方の中には、英検2級とTOEICのどちらを勉強しようか悩んでいる方もいるはずです。

そこで、両者を受験した経験があるボクの意見をお伝えしたいと思います。

ポイント
  • 受験の目的を明確にする
  • 習得したい技能で考える
  • より短期間で取得したいならTOEIC

受験の目的を明確にする

まず大切なのが

英検2級もしくはTOEICを受験する目的を明確化すること

です。

英検とTOEICは「テスト結果を活用できる場面」に少々違いがあります。

TOEICスコアの活用法 英検級の活用法
  • 就職活動
  • 入学試験
  • キャリアアップ
  • 海外赴任 etc.
  • 海外留学
  • 大学入試
  • 単位取得
  • 奨学給付金
  • 「通訳案内士試験」での優遇 etc.

仕事・キャリア関係が目的ならTOEIC

TOEIC受験が適しているのは以下のような方です↓

  • 就職活動や転職活動を有利に進めたい方
  • 公務員試験でTOEICスコアを利用したい方
  • キャリアアップ(昇進・昇給・海外赴任)を目指す方
  • 受験校の出願要件にTOEICスコア取得がある方

就職活動で有利になるため転職活動のアピールポイントを作るためにTOEIC勉強を頑張る方が多いです。

上記に当てはまる方は、英検2級よりもTOEICのスコアを伸ばした方が良いでしょう。

進学が目的なら英検に慣れておこう

英検2級が適しているのは以下のような方です↓

  • 入試で優遇を受けたい方
  • 奨学金給付制度や学費免除を目指す方
  • 留学に向けた英語力証明したい方

英検は高校や大学への進学、海外への留学といった場面で役立ちます。

習得したい技能で考える

「自分は資格勉強を通して何を習得したいのか?」を考えてみましょう。

もし、資格を取得することの他に「アウトプット力(話す・書く)」も同時に身につけたいなら英検を頑張った方がお得

先述の通り、英検は英語の四技能すべてを勉強しないと合格できないからです。

  • とりあえず資格取得が目的
    →TOEICがおすすめ
  • 資格取得と同時に使える英語を身につけたい
    →英検がおすすめ

より短期間で取得したいならTOEIC

  • 資格取得にかける時間を短くしたい
  • 目標の資格を短期間で習得する必要がある

特に、就職や転職活動などで英語力をアピールすることが目的になっている方は、「できるだけ短期間で目標を達成したい」と考えるはず。

そういう方は、TOEICの方が圧倒的に向いています。

理由は

  • TOEICは開催回数が多い=チャレンジの機会がたくさんある
  • TOEICはリスニングとリーディングだけ勉強すればいい
  • TOEICはテクニックを身につけることでスムーズに点数が伸びる

からです。

アキラ

上記で説明したポイントを意識して、どちらに力を入れたらいいか考えましょう!

【英検2級とTOEIC】それぞれのおすすめ勉強法

この記事を執筆しているアキラは「英検準1級(2級も取得済み)」「TOEIC850点」をそれぞれ取得しています。

ここでは、実際に経験したからこそおすすめできる勉強法を紹介します!

英検2級を取るなら単語+過去問

ボクが英検受験を通じて感じたことは

英検は「単語暗記」と「問題形式の理解」が大切

ということです。

専用単語帳で頻出単語を暗記

ボクの感覚としては、英検はTOEICと比較して「単語暗記の重要性」が高いように感じます。

もしこれから英検2級取得を目指すという場合、まずはたくさん単語を覚えることから始めてください!

アキラ

おすすめ単語帳はこれ↓

ボクは「でる順パス単シリーズ」の単語帳を1冊用意して、ボロボロになるまで暗記学習しました。

頻出単語をたくさん覚えるほど、合格しやすくなります。

過去問を何度も解くだけでレベルアップ

もう一つ合格に直結する対策は

英検2級の過去問を何度も繰り返し解く

というもの。

英検では、過去問をまとめた問題集が発売されています。

この問題集を使って過去問を繰り返し解きまくりましょう。

過去問を解きまくることで

  • 時間配分が身につく
  • 英検の問題に慣れる
  • 自分の解答と解説を見比べて対策ができる(特にライティング)
  • リスニングの音声を何度も聞ける

といったメリットがあります。

アキラ

まだ過去問を使った勉強をしていない方は、すぐに手に入れるべきです!

TOEICスコアを伸ばすならシャドーイング+公式問題集

  • 就活・転職活動でTOEICスコアを利用したい
  • キャリアアップのためにTOEICスコアが必要

といった理由でTOEICの勉強を行っている方におすすめしたいのが

  • シャドーイング(リスニング対策)
  • 公式問題集を解きまくる

の2つです。

シャドーイングでリスニングがUP!

TOEICでは、スコアの半分が「リスニング力」で決まります。

英語を聞き取ることに苦手意識を持つ方も多いかもしれませんが、TOEICで目標スコアを達成したいならリスニングから逃げることができません。

TOEICのリスニングスコアを伸ばすには「シャドーイング」を行いましょう!

TOEICリスニングで400点を超えるコツは?最強の対策法も紹介!」で詳しく解説しているので、リスニングが苦手な方は要チェックです。

公式問題集は必須アイテム!

TOEICの問題を作成しているETSという機関が「TOEIC 公式問題集」を発売しています。

公式問題集は本番のテストに最も近いクオリティで作られており、「TOEICテストに慣れる練習」にうってつけのアイテムです!

公式問題集を用意して、何度も繰り返し解きまくる対策を行ってください。

アキラ

ボクは公式問題集を解きまくっていたら850点になりました!

公式問題集を使った最強の勉強法については「TOEIC公式問題集の使い方!やり込み勉強だけで8割超える」で詳しく解説しています。

プロの力を借りればもっと効率的!

最近は、TOEICのスコアアップに特化した「コーチング型スクール」や「通信講座」が増えています。

これらのサービスを利用することで、独学よりも確実に・スピーディーにTOEICスコアを伸ばすことができるかもしれません!

アキラ

勉強を継続できない人や、自分の勉強法に自信が無い方におすすめです。

目的に合った試験を選んで勉強しよう!

今回は「英検2級とTOEICの比較」を行いました。

繰り返しになりますが、英検とTOEICは異なる特徴を持つ英語資格試験です。

そのため、単純なスコア換算は難しいと言えます。

たとえTOEICで良い点数を取っている人でも、特に対策しないままだと英検2級に合格することは難しいです。(逆も言えます)

目標が定まったら、その試験に適した勉強法を継続するようにしてください!

また、どっちがいいか悩んでいる方は、資格勉強する目的などを明確にした上で勉強するほうを選ぶようにしましょう。

「TOEICスコアの目安」アイキャッチ画像 TOEICスコアの目安を確認|目標点数に必要な英語レベルは?