TOEIC700点のレベルは?必要な英語力や適切な勉強法を解説

  • TOEIC700点のレベルはどれくらい?
  • TOEIC700点取るためには何ヶ月かかる?
  • TOEIC700点を突破するための勉強方法は?

一度でもTOEICテストを受験したことがある方なら分かると思いますが、TOEICで「700点」を取得することは簡単ではありません。

転職や就職、受験などに向けてTOEIC700点という目標を掲げている方は、700点のレベルをしっかり理解し、適切な勉強に取り組む必要があります。

そこで今回は、TOEIC850点を取得している筆者が「TOEIC700点のレベルや必要な勉強法」について解説したいと思います。

アキラ

実際に700点を突破した経験のあるボクが書いているので、ある程度信頼性の高い内容になっているはず!
アキラのTOEICスコア画像
アキラのTOEICスコア画像

TOEIC700点を目標にされている方や、これからTOEIC勉強を本格的に始めたい方はぜひ参考にしてみてください!

それでは早速、TOEIC700点のレベルから解説していきます。

TOEIC700点のレベルとは?必要な英語力を解説

まずは結論から!

TOEIC700点は

本気でTOEICテストに向き合わないと
取得できないレベル

です。

上記のように言える理由を公式データをもとに解説していきましょう。

TOEIC700点は簡単に取れない

TOEIC Programを運営するIIBCは、公開テストのスコア分布を発表しています。

IIBC発表のTOEICスコア分布

出典:TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料

上の分布表を見ることで、TOEIC700点の難易度が分かります。

オレンジ色で囲った部分が「700点以上(正確には695点以上)取得している受験生の割合」です。

2020年度に実施された公開テストで700点以上を取得した人は

受験生全体の上位35.7%

でした。

アキラ

だいたい上位30%に入らないと700点以上を突破できないということですね。

この数字を見てあなたはどのように感じたでしょうか?

TOEIC受験者の中には、転職や就活、進学などのために一生懸命TOEIC対策を行っている人がたくさんいます。

その中で上位3割に食い込む必要があるので、けっこう難易度が高いです。

  • 大学受験で英語頑張ったから大丈夫
  • それなりに勉強してきたから700点超えるはず

このような考えだと、700点というスコアを突破することは難しいでしょう。

アキラ

700点を超えたいなら、本気でTOEICテストに向き合わないとダメですよ!

どのくらいの英語力で700点が取れるのか

TOEICで700点取れる人はどのくらいの英語力を持っているの?

実際に700点を突破しているボクの感覚や経験則で考えると以下の通り↓

  • TOEIC頻出単語が7~8割暗記できている
  • 大学受験レベルの文法をほぼ理解できている
  • ネイティブが話す英語がちょっと把握できる
  • 英検2級に余裕で合格できる
  • TOEIC Part6・7は自信を持って解答できる
  • 時間制限を無視してTOEICを解いたら8割ほど正答できる

700点台を取得するには上記に挙げたレベルの英語力が必要です。

このくらいの英語力なら持っているから700点取れるかも!

と思った方は注意が必要です。

なぜなら、

英語ができるからスコアが取れるわけではない

からです。

TOEICは独特な英語試験なので、英語力の他に「TOEIC力(=TOEICテストを解くスキル)」も必要になります!

逆に言うと、TOEIC力を身につければ、英語力が多少乏しくてもスコアを伸ばすことが可能です。

TOEIC力が身につく勉強法については記事後半で解説しています。

TOEIC700点のメリットを解説!

TOEIC対策に本気で取り組み「700点」を取得できると、以下のようなメリットがあります。

TOEIC700点のメリット
  • 就活で良いアピールができる
  • 転職活動に役立つ
  • 受験で高い評価を受ける

TOEICで700点以上取得できれば良い評価を受ける機会が増えます!

就活で良いアピールができる

大学生や専門学生など、これから就職活動を頑張ろうと考えている方にとって、TOEIC700点台は一つの目標になり得ます。

なぜなら、700点以上のスコアを履歴書に記入すれば高い評価を受けるからです。

アキラ

満足のいく就職活動を行いたいなら700点以上は必須ですよ!

ちなみに、履歴書に記入できるTOEICスコアは600点からになります。

転職活動に役立つ

社会人の方にとっても、TOEIC700点は目標にすべきスコアと言えます。

なぜなら、転職活動を進める上で必須のスコアと考えられるからです。

アキラ

700点以上持っていれば、選択肢が広がります。

ただし!

転職で自分をステップアップさせたい社会人は、みなさん勉強を頑張ります。

その結果、職種や部署によっては「700点でも微妙」と思われる可能性も高いです。

受験で高い評価を受ける

最近では、大学受験(一般入試,AO入試,推薦入試)でTOEICスコアを利用する大学が増えてきました。

また、編入試験や大学院入試などはTOEICスコアが合否に大きく影響してきます。

このように、受験・進学のためにTOEICを受験しなければいけない人は「700点以上」を目指すべきです。

700点を突破すれば、他のライバルに差をつけて、受験でも合格に一歩近づくことができます

「TOEICスコアの目安」アイキャッチ画像 TOEICスコアの目安を確認!目標点数に必要な英語レベルは?

TOEIC700点に到達するために必要な勉強時間

700点を取るために必要な勉強時間は?

TOEICで700点を突破するためにどのくらいの時間(期間)勉強すればいいのか気になっている方が多いようです。

結論をお話すると、

「現在の実力」や「勉強法」によって
必要な時間は大きく異なる

としか言えません。

当たり前ですが、今の英語力が高い人(高校レベルはある)と低い人(中学レベルしかない)だったら、高い人の方がより早く700点を超えることができます。

また、効果的な勉強法を実践すれば3ヶ月で700点を突破できる可能性がありますし、スコアUPに意味がない勉強法を行ってしまえばいつまで経ってもスコアは伸びません。

アキラ

このくらい勉強すれば確実に700点は超えると断言することは難しいです。

何となくでいいから目安を知りたいよ!

と思った方のためにボクのスコア進捗をお話しします。

専門1年次の4月
初めのTOEIC(IPテスト)
480点
8月
編入試験のためにTOEIC勉強を本気で開始
専門2年次の1月
勉強をスタートして「5か月」
695点(215点アップ)
3月
それから2か月後
830点(135点アップ)
<6ヶ月で350点UP> 
6月
それから3か月後
850点(20点アップ

ボクは上記のような流れでスコアが伸びました。

700点台(本当は695点ですが)に到達したのが、本格的に勉強を開始してから5か月後

ちなみに、最初にTOEICを受けた時(480点)の英語力は「センター試験で6~7割撮れる実力」でした。

5か月か…けっこう時間かかるな。

と感じた方がいるかもしれませんが、ご安心ください。

この期間は「効果的な勉強方法を模索していた」ため、スコアの伸びはけっこうゆっくりでした

アキラ

最初の時期はあまり良い勉強ができていませんでした…。

なので、あたなが今からすぐに「効果的な勉強法」に取り組めば、ボクよりも短い期間で700点を突破できるはずです!

アキラ

おすすめの対策法は記事後半で解説します。

【必須】TOEIC700点に必要な参考書・教材

効率よく700点を超えたいなら、参考書・教材選びがとても大切です。

しかし、最近はTOEIC対策本が数多く出版されており、「最適な参考書がどれか分からない」と悩んでしまう方がたくさんいるはず。

そこで、おすすめの参考書や教材を紹介しておきます。

アキラ

ぜひ使ってほしいものは以下の3つ↓
  • TOEICテストにでる順英単語
  • TOEIC TEST 英文法 出るとこだけ!
  • TOEICテスト 公式問題集

おすすめの単語帳・文法書・問題集をそれぞれ一つずつ挙げました。

  • 本で勉強するのが苦手です…
  • 中学レベルの英語も不安です…

という方は、スマホで動画講義を受けられる「スタディサプリ ENGLISH」の利用をおすすめします。

月額約3,000円で「分かりやすい動画講義」や「20回分相当の演習問題」などが利用でき、効率よくスコアアップしたい方にとって魅力的なサービスです。

1週間の無料お試しができるので、ちょっとでも気になる方は登録してみてはいかがでしょうか。

「スタディサプリ口コミ」のアイキャッチ画像スタディサプリTOEICの口コミ・評判まとめ!向いているのはどんな人?

真似して!TOEIC700点を突破できる勉強方法

ここから、TOEIC700点という目標を達成するためにやるべき勉強方法を紹介します。

アキラ

ボクはこの勉強法で850点までスコアを伸ばせました!
700点を目指せる勉強法
  • 英語の基礎を身につける【リーディング力】
  • 公式問題集を使ったシャドーイング【リスニング力】
  • 公式問題集を繰り返し解きまくる【TOEIC力】

英語の基礎を身につける【リーディング力】

TOEICでスコアを伸ばす上で欠かせないのが「英語の基礎力」です。

ここで言う英語の基礎力とは、英単語+文法の知識のこと。

英語の基礎が身についていないと、特にリーディングセクションで点数を伸ばすことは難しいです。

ではどうやって伸ばすのか?

先程紹介した参考書や教材(スタディサプリ)を用いて、とにかく勉強するしかありません!

単語学習は毎日継続する

単語は「TOEICテストにでる順英単語」を使い、頻出単語をひたすら暗記しまくりましょう

単語学習のコツ

単語帳を使った勉強を「習慣化」することが大切。

毎日やるイベントと単語学習をセットにすることで、習慣化ができます!

(例)
通学・通勤時の電車の中で必ず単語帳を読む

短時間で良い(1日20分とか)ので、毎日継続して単語帳を開くのがポイント。

この習慣を繰り返していれば、徐々に単語は暗記できます。

頻出文法をしっかり理解する

しかし、勉強時間の確保が難しい社会人の方にとって、分厚い文法書を持ち歩いて勉強するのは非常に困難なことです。

なので、まずは「TOEIC TEST 英文法 出るとこだけ!」を使用して勉強することをおすすめします。

この参考書は、TOEICで頻繁に出題される文法だけにフォーカスしており、短期間で効果的な文法学習が可能となっています。

アキラ

説明が不十分と感じた箇所が出てきたら、分厚い参考書で確認するという流れがおすすめ。

公式問題集を使ったシャドーイング【リスニング力】

ここからがTOEICのスコアアップに直結する大切な勉強方法です。

リスニングで良い点数を取りたいなら

公式問題集のリスニング音声を使って
シャドーイングする

勉強法が最強です。

「TOEIC公式問題集」は本番のテストを開発するETSという機関によって制作されている問題集で、本番と同じクオリティの問題を解くことができます。

この公式問題集にはTOEIC公式スピーカーのリスニング音声が付いています。

アキラ

音声をダウンロードすれば、本番と同じクオリティのリスニング音声をいつでも・どこでも聞くことができる!

公式スピーカーによって作られたリスニング音声を「シャドーイング学習」することで、自分の耳と頭を慣れさせます。

MEMO
シャドーイングとは、聞こえてきた英語の音声を後追いしながら発音する勉強法のこと。

ボクはこの勉強法をスタートしてから、急激にリスニングスコアが上昇し、最終的にリスニングスコアは「430点」になりました。

公式問題集を繰り返し解きまくる【TOEIC力】

TOEICで700点を取るには、英語力の他に「TOEIC力」を習得しなければいけないと説明しました。

このTOEIC力を鍛えるためにやるべきなのが

公式問題集を繰り返し解きまくる勉強法

です!

この勉強法によって

  • 自分に適したPart5・Part6・Part7の解答時間が身につく
  •  問題の解答スピードが速くなる
  •  全問を時間内に解く技術が身につく
  •  2時間もテストに向き合う集中力が身につく

といった効果が期待できますよ。

アキラ

ボクは公式問題集を解きまくる勉強法にシフトしてから、スコアの伸び率が高まりました!

ある程度英語の基礎が身についているはずなのにスコアが伸びないという方は、この対策を行ってみてください。

詳しい内容を知りたい方は「TOEIC公式問題集の使い方!やり込み勉強だけで8割超える」へどうぞ。

一人で対策するのが不安なら専門家の力を借りよう

  • 独学で勉強してスコアが伸びるか不安です…
  • TOEIC勉強をサボりがちです…
  • より短期間で・確実にスコアを伸ばさないといけません…

このような方は、TOEIC対策ができるスクール・コーチングサービスを利用することも検討しましょう。

独学よりも費用がかかりますが、TOEICテストを熟知した講師・コーチの力を借りることができるため、より確実に700点台突破が近づきます。

当記事をご覧の方の中には、「プロからサポートを受けたいけど費用面で不安がある」という方も多いはず。

そのように考える方向けに、安いTOEICスクールを徹底比較した記事をご用意しているので、気になる方は目を通してみてください。

正しい勉強法でTOEIC700点を取得しよう!

今回は「TOEIC700点のレベルや勉強方法」について解説しました。

TOEIC700点を取得できれば、就活や転職、受験などの場面で大きなメリットがあります。

しかし、そう簡単に取れるスコアではありません。

700点以上の取得を目指している方は、ぜひ当記事を参考にして、目標達成してください!