- 本当に大学編入で学歴を変えることができるの?
- 大学編入の情報が少なくて困っている…。
- 自分でも大学編入できるのか知りたい。
あなたは現在、上記のような疑問・不安を抱いているのではないでしょうか?
当記事を最後までお読みいただければ、“大学編入の疑問”が完全に解消されます。
なぜなら、”編入学経験者”が自分の体験に基づいて「大学編入・編入試験」について解説しているからです。
アキラ
はじめまして、記事執筆者のアキラです。
ボクは大学編入によって、専門学校から早稲田大学へ「3年次編入」しました!
早稲田大学の他にも、合計4校の編入試験に同時合格しています。
以下↓がボクの詳しい経歴になります。
受験に失敗する。地元の国立大学(岩手大学)に合格することができなかった…。
1年間、宅浪という名の”ニート”になる。
今後何をしようか考えている中で、「大学編入」という入学制度があることを知る。
大学編入コースがある専門学校(日本外国語専門学校)に進学する。
専門学校で2年間、編入試験に必要な勉強をする。
編入試験に挑戦し(合計5大学)、4校の編入試験に合格!
- 早稲田大学商学部(3年次編入)
- 東北大学経済学部経済学科(3年次編入)
- 中央大学経済学部経済学科(3年次編入)
- 明治学院大学経済学部(3年次編入)
早稲田大学商学部へ3年次編入する。
早稲田大学商学部を卒業する。

通っていた専門学校のホームページに少しだけインタビューが掲載されているので、気になる方は読んでみてください↓
参考 大学編入専攻日本外国語専門学校(JCFL)アキラ
上記のような編入学経験を持つボクが当記事執筆を行っています!
この記事を読むことで、上記画像に記載している”編入学に関する情報”をしっかり理解することができます。
大学編入を成功させるためには、まず「大学編入を知る」ことが大切。
ぜひ当記事から自分に必要な情報を探してみてください!
当ブログの大学編入記事は「2020年12月現在」の情報をもとに作成をしています。
新型コロナウイルスなどの影響によって、編入試験の出願条件や試験内容・難易度が大幅に代わる可能性があります。
また、今後の状況によって、来年度以降の大学編入試験に大きな変更が伴うことも予測されます。
当ブログでは、逐一情報を更新していく予定です。
大学編入はマイナーな入学制度のため、質の高い情報を集めることに苦労している方も多いのではないでしょうか?
このアキラボには、経験者が丁寧に作成した「大学編入に関する記事」がたくさんあります。
編入学・編入試験に関して分からないことがあったら、当ブログを活用して情報を集めましょう。
ちなみに、この記事をブックマークすることで、必要な編入情報にアクセスしやすくなります。
ぜひ「はてなブックマーク」や「Pocket」にこの記事を保存していてください!
大学編入とは?
まず初めに、大学編入とはどのような入学制度なのか理解を深めていきましょう。
文部科学省は、大学編入(編入学)のことを以下のように説明しています↓
「編入学」とは、学校を卒業した者が、教育課程の一部を省いて途中から履修すべく他の種類の学校に入学すること(途中年次への入学)と解されています。この場合、法令上の卒業要件の例外となるので、法令上の根拠が必要です。
大学への編入学は、法令上以下のいずれかに該当する方にのみ認められます。1. 短期大学(外国の短期大学及び、我が国における、外国の短期大学相当として指定された学校(文部科学大臣指定外国大学(短期大学相当)日本校)を含む。)を卒業した者(法第108条第7項)
2. 高等専門学校を卒業した者(法第122条)
3. 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者(法第132条)
4. 修業年限が2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者(学校教育法施行規則第100条の2)
分かりやすく説明すると、大学編入とは【今通っている学校とは違う大学に途中入学できる制度】のことです。
基本的には”3年次”に途中入学することになるので、「三年次編入」と表現されることもあります。(大学によっては、二年次編入の場合もあります)
今までとは異なる大学に転校するというイメージを持つと分かりやすいかもしれません。
大学編入するには?出願条件を満たす+編入試験に挑戦!
- 大学編入するには何が必要なの?
- 試験に合格する必要があるの?
大学編入についてよく知らない人は、上記のような疑問を抱いているはず。
編入学を成功させるために必要なことは以下の2つ↓
- 編入試験の出願条件を満たす
- 編入試験に合格する
それぞれ詳しく解説します。
編入試験の出願条件を満たす
大学編入に挑戦するためには、各大学が指定する「出願条件」を満たす必要があります。
編入試験の出願条件は”大学ごとに異なる”ので、事前に必ずチェックしておきましょう。
特に注意すべき点は、【出願の対象者】と【必要な資格】の2つです。
詳しく解説します。
出願の対象者
大学編入試験は、学生なら誰でも出願できるというわけではありません。
各大学ごとに出願できる”対象者”が決められています。
三年次編入の出願条件【基本】
基本的な対象者がコチラ↓
- 短期大学を卒業した人(卒業見込みを含む)
- 高等専門学校(高専)を卒業した人(卒業見込みを含む)
- 専門学校を卒業した人(卒業見込みを含む)
- 四年制大学に「2年以上」在籍し、指定された単位(基本は62単位以上)修得した人(修得見込みの人)
上記の条件に当てはまらない人は、そもそも大学編入に挑戦することができないので注意です。
例えば、上記対象条件には「短期大学1年生」や「専門学校1年生」の学生は含まれていないことが分かります。
つまり、短大1年生や専門1年生は編入試験への出願が認められません。
まとめると、編入試験(三年次編入)とは基本的に
(高専に進学した人は例外として)
高校卒業後に進学した学校(短大・専門学校・大学)の”2年次”に受験する試験
と表現できます。
- 四年制大学に「2年以上」在籍し、指定された単位(基本は62単位以上)修得した人(修得見込みの人)
↑この対象者要件に関して質問を受けることが多いので、補足説明しておきます。
「2年以上在籍」ということは、3年生にならないと編入試験を受けることができないのか?
違います。
2年”以上”在籍なので、(休学などをしていなければ)大学2年生の時点で対象になります。
つまり、「大学2年生の時に受験できる」という意味です。
「62単位以上」は、2年生の前期までに取らないといけないのか?
違います。
2年生修了時点で62単位以上を”修得見込み”ならOKという意味です。
つまり、「1年前・後期の単位+2年前・後期の単位=62単位以上」なら出願できます。
二年次編入の出願条件【特殊】
ここで注意していただきたいのが「二年次編入」を検討されている方です。
「二年次編入」を採用している大学の場合、出願の対象者が少し変化します。
- 短期大学を卒業した人(卒業見込みを含む)
- 高等専門学校(高専)を卒業した人(卒業見込みを含む)
- 専門学校を卒業した人(卒業見込みを含む)
- 四年制大学に「1年以上」在籍し、指定された単位(基本は30単位以上)修得した人(修得見込みの人)
つまり、「二年次編入を目指す大学生の方のみ」1年生の時に編入試験を受験することができます。
ここまでの解説を視覚的に分かりやすくまとめたのが以下画像↓です。
ご自身の進学先と編入する学年に適した箇所を見ることで、編入するまでの流れを理解できるはずです。
出願条件は細かくチェックしよう
「ここまでの解説で編入試験の出願条件は理解できる!」と言いたいところですが、実はまだ伝えておくべき内容が残されています。
それは、大学によっては「特定の学校の卒業者は出願できない可能性がある」ということです。
この文章だと少し分かりにくいと思うので、実例を挙げて解説します。
以下は、「中央大学経済学部」の2020年度編入試験募集要項に記載された「出願対象者の説明」です。
(1)~(5)のいずれかに該当する者。
(1)新制大学(学校教育法により設置された大学)卒業者または2020年3月31日までに卒業見込の者。旧制大学卒業者または新制大学卒業と同等の資格がある者(ただし、学士号もしくは学士の学位を取得した学部の同一学科へ出願することはできない)。
(2)短期大学(学校教育法により設置された短期大学)卒業者または2020年3月31日までに卒業見込の者。
(3)新制大学(学校教育法により設置された大学)に2年間以上在学し、当該大学が卒業の要件に定める単位のうち62単位以上修得の者。
(4)新制大学(学校教育法により設置された大学)2年次に在学中の者で、2020年3月31日までに、当該大学が卒業の要件に定める単位のうち62単位以上を修得見込の者。
(5)高等専門学校(学校教育法により設置された高等専門学校)卒業者または2020年3月31日までに卒業見込の者。ただし、(3)、(4)の出願資格は、中央大学に在学中または在学していた学生には適用しない。
*日本国内の新制大学または短期大学に限る。
上記引用部分の内容を分かりやすくまとめると以下画像のようになります↓
上記の引用部分に専門学生に関する記載が無いことが分かります。
つまり、専門学生の人は中央大学経済学部の編入試験に出願できないことになります。
このように、大学によっては専門学校や高専生、短大生の出願を認めていないケースもあるので注意しましょう!

必要な資格
ここまで、大学編入の出願条件について詳しく解説してきました。
実のところ、大学編入に挑戦したい方はもう一つ確認しておいてほしい情報があります。
それが「出願時に外国語資格の提出が指定されているか」ということです。
大学編入試験では
- TOEIC
- TOEFL
- 英検
などの外国語資格が必要になるケースが多いです!
こちらも実際の募集要項を使って解説します↓
【2】出願要件
TOEICまたはTOEFLを2017年10月3日以降に受験し、次の得点を取得していること。TOEIC:590点以上
TOEFL-PBT:500点以上
TOEFL-iBT:61点以上
TOEFL-CBT:173点以上
上記引用は、「名古屋大学経済学部」の募集要項の一部分です。
これを読むと分かるように、名古屋大学経済学部の編入試験では、出願時に”TOEIC”または”TOEFL”で指定以上のスコアを取得していることが求められます。
つまり、この要件を満たすレベルの外国語資格を持っていない人は、そもそも名古屋大学経済学部に出願できないということです。
このように、「足切りライン」として指定レベルの外国語資格を設定している大学が多くあるので、事前に調べておく必要があります。

編入試験に合格する
大学編入を実現するには、各大学が用意した編入試験に合格しなければいけません。
当記事をご覧になっている方の多くが、「編入試験とはどういうもの?」という疑問を抱いているはず。
なので、ここから編入試験について詳しく解説していきます!
編入試験の受験科目
編入学試験の受験科目は「筆記試験(専門科目+英語)」「小論文」「面接」の3種類が基本です。
そのため、この3つを重点的に対策すれば、編入学できる可能性が大いに高まります。
ちなみに、
- 「筆記試験(専門科目+英語)」のみ
- 「筆記試験(専門科目+英語)」と「面接」
など、各大学・学部によって編入試験の細かい内容は変わってきます。
なので、編入学に興味がある大学・学部が決まったら、募集要項を確認して「何の科目を対策しないといけないのか」を確認するようにしてください!
筆記試験
筆記試験では、基本的に「専門科目」と「英語」の対策が必要になります。
専門科目とは、受験する“学部・学科”に関連する分野の科目のことを指しています。
この文章だとイメージがわかないと思うので、具体例を並べていきます。
- 【経済学部】
専門科目は「経済学」
→ミクロ経済学・マクロ経済学・経済数学・経済史 etc. - 【経営学部】
専門科目は「経営学」
→経営学・マーケティング論・会計学 etc. - 【法学部】
専門科目は「法学」
→憲法・民法・刑法・政治学 etc. - 【社会学部】
専門科目は「社会学」
→人文科学・情報科学・政治学・商学 etc. - 【国際関係学部】
専門科目は「国際関係学」
→国際関係論・国際政治学 etc. - 【文学部】
専門科目は「文学」
→英語学・英米文学史・文化人類学 etc. - 【理工学部】
専門科目は「理工学」
→応用数学・物理学 etc.
編入試験に合格するためには、自分が入りたい学部の専門科目をしっかり勉強しなければいけません。
専門科目に加えて、「英語の筆記試験」を設けている大学も多いです。
編入試験の英語では、「長文読解」や「英作文」が出題されることが多いです。
ちなみに、英語の難易度はかなり高い!(経験談)
ボクの経験上、筆記試験の点数が大学編入の合否に最も大きく影響してきます。
適切な方法で対策しましょう!

小論文
編入試験では「小論文」が設けられている大学もあります。
小論文の内容としては、
- 専門科目に関する小論文
- 一般教養に関する小論文
のどちらか(もしくは両方)が出題される傾向にあります。

面接
大学編入試験では「面接」が用意されているケースも多く見られます。
面接に対して苦手意識を持つ方も多いかもしれませんが、そこまで不安に感じる必要はありません。
ボクの経験上、大学編入の合否に最も強く関係してくるのは「筆記試験の出来」です。
面接はそこまで強く合否に影響しないと考えています。
- それでも面接が不安!
- 編入試験の面接ではどのようなことが聞かれるの?
上記のように感じた方は、以下↓の記事を参考にしてみてください!

編入試験の日程
- 基本的には「9~12月」に試験を実施する大学・学部が多い(特に文系学部)
- 【特に理系学部】「6~8月」頃に編入試験を実施する大学もあるので注意
編入試験の実施日程は各大学により異なりますが、「秋から冬(9月~12月)」の期間に実施する大学が多いです。
このようにお話すると「秋~冬までに外国語資格を取得して編入対策を行えば良い」と考える方がいます。
しかし、その考え方は危険です。
なぜなら、大学によっては「夏(6月~9月)」頃に試験を実施するところがあるからです。
特に「理系学部」は試験実施日が夏ごろに設定されていることが多いです。
編入試験実施日が早い大学・学部例 | |
---|---|
北海道大学 工学部 |
試験日:8月18・19日 |
出願日程:7月8~15日 | |
東北大学 工学部 |
試験日:8月18・19日 |
出願日程:6月15~19日 | |
筑波大学 生命環境学群 |
試験日:9月5・6日 |
出願日程:7月27~31日 | |
名古屋大学 工学部 |
試験日:7月30・31日 |
出願日程:6月29日~7月3日 |
外国語資格の日程にも注意!
編入試験の日程と同じくらい注視したほうが良いのが「外国語資格の日程」です。
先述している通り、編入学出願時にTOEIC等の外国語資格を提出させる大学が多くあります。
ここで特に注意して欲しいのが「証明書類が出願日までに間に合うか?」という点。
編入学出願時に外国語資格の提出が求められる場合、基本的に出願書類と一緒に「外国語資格の証明書類」を提出する必要があります。
- TOEIC 公開テストと場合
→公式認定証 - TOEIC IPテストの場合
→スコアレポート - TOEFL iBTの場合
→「Institutional Score Report」または「Official Score Report」
外国語資格の証明書類が発行されるまでは“およそ1~2ヶ月”かかります。
なので、TOEICやTOEFL等の受験は余裕をもって行いましょう。
出願する日までに「公式認定証」や「Institutional Score Report」が手元に届いていることが大事です!
実際にアキラが立てた「編入スケジュール」
ここで、ボクが編入受験生の時に立てたスケジュールを皆さんに共有したいと思います。
ちなみに、編入対策のスケジュールを作る手順は以下の通り↓
志望校の募集要項を確認して、「出願日・試験実施日・必要な英語資格のレベル・試験内容」を把握する。
出願時に必要な資格(TOEICやTOEFL等)を「いつまでに」「何点」取るか決める。(出願日までに証明書類が届くのかも確認しておく)
専門科目の勉強を「いつから始めるのか」などを決定する。
上記の手順で決めたボクのスケジュールがこちらです↓
【募集要項の確認】
- 志望校はどこも「10~11月」が試験日
- TOEICは出来るだけ高いスコアが必要(最低620点)
- 試験で必要な専門科目は「経済学」「経営学」「会計学」「商業・貿易・金融」
【英語の資格】
最終目標:専門2年生の4月までにTOEIC800点を超える
そのために…
- 1年生の夏は「単語・文法の勉強」&「ディクテーション+シャドーイング」
- 1年生の冬からは「公式問題集を解きまくる」
【専門科目の勉強】
2年生の4月からは専門科目に集中する!
- 2年生の4月から「ミクロ経済学」を始める&並行して「経営学」も勉強
- 2年生の6月から「マクロ経済学」を始める&並行して「経営学」も勉強
- 夏休みからは会計学を集中的に勉強しつつ、ミクロ・マクロ経済学の演習をひたすら解く
特に「独学」で編入学成功を目指す方は、勉強計画がとても大切になってきます。

アキラ
事前にスケジュールを作っておくことで、余裕を持った編入対策ができます!
ぜひ参考にしてみてください。
次の章からは、「大学編入の難易度」について説明していきます。
大学編入の難易度は?
編入学に興味がある方の多くが大学編入の難易度に不安を感じているのではないでしょうか?
ここからは、実際に大学編入試験を経験したボクが編入試験のレベル・難易度についてお話していきます。
大学編入の難易度は決して高くはない
適切な対策を行えば
編入試験の難易度は決して高くない!
実際に大学編入を経験したボクから言わせてもらうと、大学編入の難易度は決して高いものではありません。
その理由は以下の通り↓
- 勉強すべき科目数が少ない
- 専門科目の「基礎」があれば十分に対応可能
- ライバルが少ない
詳しい内容はこちら↓の記事にまとめています。

もちろん、勉強をサボっている人は編入試験に合格することはできません。
ただ、適切な対策を継続できれば「現役受験時には無理だった大学」にも編入できるチャンスがあります!
編入試験と一般入試(センター試験)の違い
編入試験と一般入試(センター試験)を比較することで編入試験の難易度がより把握しやすくなると思い、比較表を作成してみました↓
編入試験が一般入試(センター試験)より「有利」な点
- 科目数が少ない
- ライバルが少ない
- 複数校の受験が可能
科目数が少ない
編入試験と一般入試の違いで最も特筆すべきなのが「受験科目数の少なさ」です。
一般入試の場合、勉強しなければいけない科目数が非常に多く、「5教科7科目」ほどあります。
一方、編入学試験で勉強が必要な科目は「英語」と「専門科目」のみ。
複数科目の勉強が苦手で一般入試に苦戦した方でも、編入試験なら安心して対策を進めることができます。
現在、浪人(仮面浪人)で一般入試に再挑戦しようとしている方も、編入試験に挑戦した方が得する可能性があります!

ライバルが少ない
センター試験・一般入試は、全国各地の高校3年生・浪人生が一斉に試験に臨むためライバルがものすごく多いです。
決められた合格者枠の中で、他の学生・浪人生たちと激しい点数争いをしなければいけません。
一方、大学編入試験はあまり知られていない試験であるため、そもそも受験生が多くありません。
基本的に、一つの学部を「数十人」で争うことになります。
そのため、一般入試(センター試験)と比較して圧倒的にライバルが少ないです。
通常、早稲田大学商学部の一般入試の受験生は毎年「1万人」を超えます。
しかし、ボクが早稲田大学商学部の編入試験に挑んだときライバル(受験生)は約20人でした。
複数校の受験が可能
編入試験の実施日は大学・学部ごとに異なるため、「複数校の受験」が可能です。
一般入試では不可能だった
- 第一志望→国立大学
- 第二志望→国立大学
- 滑り止め→国立大学
という選択もできます!
編入試験が一般入試(センター試験)より「不利」な点
編入試験と一般入試(センター試験)を比較した際に、受験生にとって不利になるポイントもあるので紹介しておきます。
- 情報が少なすぎる
- 編入学試験を実施していないケースがある
- 合格者が少ない
情報が少なすぎる
編入試験は世の中に出回っている情報が非常に少ないという特徴があります。
受験生の必須アイテムである「過去問」を入手するのもかなり大変です。
この「情報の少なさ」は、受験生にとって少々不利な特徴と言えます。
逆に言えば、大学編入試験の有益な情報をたくさん入手することで合格可能性がものすごく高まることを意味します。
積極的に情報収集するようにしましょう!
編入学試験を実施していないケースがある
大学編入は「欠員募集」の要素を強く持ちます。
そのため、編入試験を実施していない大学・学部があります。
憧れの大学・学部が編入試験を実施していない場合、その大学への編入は無理です。
もし、どうしても入学したい大学が編入学を実施していない場合は、浪人を続けてセンター試験・一般入試に再度挑戦するしかありません。
合格者が少ない
一般入試では、毎年一定数の合格者数が設定されています。
一方で、編入試験は合格者の数が非常に少ないです。
合格者数が毎年20名程度いる場合「合格者数がかなり多い」と判断できます。
大学・学部によっては、編入学試験を実施しているにもかかわらず「今年の合格者は0人です」というケースもあります。
大学編入は一般入試と異なり、合格者を一定数取るというスタンスではないことに注意しましょう。
大学編入で入りやすい大学はある?
一般入試(センター試験)では、偏差値を見ることで大学ごとの難易度を確かめることができます。
しかし、大学編入の場合、各大学の偏差値と編入試験の難易度は強く関係しているわけではありません。
少なくとも、実際に大学編入を経験したボクはそのように感じました。
つまり、
- 偏差値が高い大学→試験難易度が高く、入りにくい
- 偏差値が低い大学→試験難易度が低く、入りやすい
というような一般入試的考え方は大学編入では通用しません。
大学編入では、
- 偏差値は高い、だけど比較的編入試験は易しい+合格しやすい大学もある
- 偏差値は低い、だけど比較的編入試験は難しい+合格しにくい大学もある
と考えるべきです。
「偏差値と合格しやすさが関係しない大学編入」において、志望校を決定するのが少々難しくなります。
特に、「滑り止め=絶対に落ちてはいけない大学」が必要な編入受験生にとっては大問題です。
アキラ
「大学編入しやすい大学」は以下5つの基準から判断できます↓
- 受験科目数が少ない
- 面接試験が無い
- (文転の受験生)数学がある
- 合格者数が比較的多い
- TOEIC・英検などの提出が無い / 指定のスコアが低い
上記基準のうち2~3個当てはまる大学は(比較的)入りやすい大学と言えるでしょう。
「なぜこの基準が重要なのか?」といった細かい解説は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

大学編入のメリット・デメリット
実際に大学編入を経験したボクだからこそ話せる「大学編入のメリット・デメリット」も解説しておきましょう。
大学編入の魅力・メリット
大学編入の良いところはたくさんあります。
パッと考えただけでも10個は思いつきました。
- 環境を変えるチャンス
- 今後の活動に直結する
- 大学受験の”リベンジ”を果たすことができる
- “コンプレックスを解消”し、自信をつけることができる
- “興味のある勉強は楽しい”ことを知った
- “学歴は関係ない”ことを体感することができた
- 希望の大学に入学できる可能性が”かなり高い”
- 気づいたら”外国語資格”が手に入っている
- 勉強すべき”科目数がかなり少ない”
- “複数校の受験”が可能
全部を解説するとものすごく長くなってしまうので、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ここで特筆しておきたいメリットは、大学編入をすることで「あなたの環境を変えることができる」ということ。
当記事をご覧になっているということは、少なからずあなたの頭の中に
- 今のままだとヤバい
- このままの環境だと自分が成長しない
という不安があるはず。
この不安を解消出来る方法の一つが「大学編入」です。
専門科目と英語を必死に勉強すれば、自分自身を大きくステップアップさせることができます。
実際に、ボクは大学受験失敗から早稲田大学商学部へステップアップしました。
周りの環境・自分の考え方を大きく変える”きっかけ”になりました。
今の自分の状況に不満を感じるあなたにも、この劇的な変化を味わってほしいと思っています!
大学編入のデメリット
「大学編入のデメリット・悪いところも知っておきたい」という方がいると思うので、ここで触れておきましょう。
- 授業をたくさん取らないといけない(可能性がある)
- 就活に余裕をもって取り組めない(可能性がある)
- 人とのつながりが生まれにくい(大学・人による)
デメリットについても一つ一つ解説すると長くなるので、以下の記事を作りました。

大学編入すると、一般入学した同級生と比べて「忙しくなる」可能性が高いです。
これは「単位認定」などの関係上、仕方ないことなので覚悟しましょう。
ただ、忙しくなるといっても他の活動に支障が生まれるほどではありません。
時間管理がしっかりできるのであれば、バイトもできるし、インターンに参加することもできるし、しっかり就活することも可能です。
自分のステップアップを優先するか、楽な大学生活を優先するか、しっかり自分の頭で考えてみてください。
答えは明白なはず。
編入試験に合格するためのポイントを3つ紹介!
ここまで読み進めていただいたみなさんは、大学編入についてある程度理解できたはず。
この章では、「編入試験に合格するためのポイント」を紹介します。
合計4校(早稲田・東北・中央・明治学院)の編入試験に合格したボクだからこそ伝えられるアドバイスだと思っています。
- 専門科目の「基礎知識」を身につける
- TOEICスコアを早めに伸ばす
- 積極的に「情報集め(過去問・出願条件・体験談 etc.)」をする
上記3つはとにかく大切。
これが出来るかできないかで、編入学の成功確率は大きく変わってくるでしょう。
言い換えると、この3つのポイントを意識してもらえれば“大学編入の全落ち”は避けることができます!
①専門科目の「基礎知識」を身につける
大学編入を成功させたいなら、専門科目の「基礎知識」を徹底的に身につけてください。
なぜなら、編入試験の筆記試験や小論文で出題されるのは
大学1・2年次に学習するレベル
=専門科目の基礎
だからです。
これは、編入学を実施する大学側の視点になると分かります。
- せっかく編入生を入学させるなら、自分の大学で1年次から勉強をしてきた新3年生と「同等またはそれ以上」の能力・知識がある学生を取りたい
- 大学3年生からは専門的な内容を扱う「研究」や「ゼミ」が始まるため、大学1・2年次に学習する内容は習得しておいてほしい
まずは「基礎」という意識でコツコツ勉強していただければ、編入試験に落ちる確率を大きく減らすことができます!
②TOEICスコアを早めに伸ばす
編入試験に合格するためには、早い時期からTOEICスコアを伸ばすことも欠かせません。
TOEICをはじめとした外国語資格は短期間でスコアを伸ばすのが非常に難しいです。
英語のレベルは一夜漬けで伸ばせるものではないからです。
毎日の継続学習が必須!
そのため、できるだけ早い時期(可能であれば1年次)から英語の勉強を始めるようにしましょう。
当ブログには、TOEICスコア850点のボクがおすすめする勉強法記事をご用意しています。
TOEICスコアを効率的に伸ばしたい方はぜひ参考にしてみてください↓

③積極的に「情報集め」をする
大学編入は「情報戦」!
大学編入はマイナーな入学制度であるため、世の中に出回っている情報が少ないです。
そのため、「価値のある情報をどれだけたくさん集めることができるか」が大学編入成功の大きなカギになります。
集めるべき情報
- 志望校の編入試験情報(出願条件・試験時期・試験内容etc.)
- 過去問
- 大学編入成功者の合格体験記
- 大学編入成功者が使っていた参考書
- 大学編入成功者の勉強方法
ボクの経験上、編入を成功させたい受験生は上記に挙げた情報をしっかり入手すべきです。
もしまだ集めていないものがあるなら、早めに行動しましょう。
特に「過去問」が大事
特に合格に直結するのが「過去問」です。
過去問は自分の大切な時間を有効な勉強に充てるための重要な”情報源”となります。
編入試験の過去問を入手するのは少々大変ですが、サボらずに集めましょう!
アキラ
大学編入対策の情報を網羅しています↓

大学編入の「よくある質問」に回答
ボクはTwitterやInstagramのDM等で編入学に興味のある方からの質問を受け付けています。
頂く質問は人それぞれですが、中には”頻繁に聞かれる質問”があります。
そこでここからは、大学編入に関して「よく聞かれる質問」について回答していきます。
大学編入の予備校について
大学編入の予備校には通うべきか?独学でも対応できるか?
大学編入を成功させるために「編入予備校に通った方が良いのか」気になっている方が多いようです。
確かに、編入予備校を利用することで合格確率を高めることができるでしょう。
実際に編入学を経験したボクの答えは、
金銭的に余裕があるなら行っても良い
です。
編入予備校を利用する最大のポイントは「質の高い編入試験情報を獲得できること」だと思います。
入手しづらい過去問を閲覧できたり、編入に詳しい講師からアドバイスをもらえるということを考えると、編入予備校に通うメリットは非常に大きいです。
ただし、編入予備校は「費用が高い」という注意点があります。
どの予備校でも、”受講料+諸経費”で30~50万円程度(通期の場合)の費用が必要です。
金銭的に余裕が無い方は、編入予備校の利用は難しくなるはず。
でも安心してください。
独学でも編入試験合格は狙えます!
アキラ
独学で編入学を成功させたい方は、ぜひ当ブログの記事を参考にしていただきたいと思います!
編入予備校については、以下の記事も参考になります。

大学編入と就職の関係性
大学編入すると就職活動で不利になるのか?
大学編入をすると途中で学校が変わるので、就職に悪影響が及ばないか不安に感じる方が多いようです。
でも大丈夫。
大学編入によって就職活動が不利になることはありません!
一般的な大学生と同様に就職活動を進めることができますよ。
むしろ、大学編入によって自分をステップアップさせることで、今までよりも有利な立場で就活できる可能性すらあります。

大学編入した後の友達事情について
大学編入した後に友達を作ることはできるのか?
編入学した後、新しい大学で友達を作れるのか気になる方は多いですよね。
編入した後に人間関係を築くのはけっこう難しいかもしれません。
特に、編入生の数が少ない大学(合格者数が少ない)の場合、編入生同士のつながりも生まれにくいため友達作りに苦戦するかもしれません。
一方で、編入生が一定数いる大学では、編入生同士がつながりやすくすぐにコミュニティに参加できるというケースもあります。
大学によっては、「編入生サークル」が存在したりするようです。
また、編入生でもゼミやサークルには所属できるので、自分から積極的に動くことで友達を作ることは可能です。
結局のところ、自分から行動できるかどうかです!

大学編入と単位の関係性について
「単位認定」が心配。事前に履修しておくべき授業はあるか?
編入学によって新しい大学に3年次編入(2年次編入)する場合、「単位認定」という制度によって編入先大学での既修得単位が決定されます。
つまり、認定される単位数が多いほど編入後に取らないといけない単位数が減るということになります↓
大学編入した後に、インターンやバイト、サークル活動、就職活動などを頑張りたいと考えている方は「できるだけ認定される単位数を増やしたい」とお考えのはず。
そのため、「認定される単位数を増やすために、どのような授業を履修しておけば良いのか?」という質問をいただくことが多いです。
この質問に対してボクはいつも
分からない
と回答します。
理由は、編入する大学によって単位認定の基準が異なるからです。
例えば、同じ専門学校を卒業(取っていた授業も全部同じ)した人でも、
- 大学Aに編入した人の単位認定数は「60単位」
- 大学Bに編入した人の単位認定数は「40単位」
ということが起こり得ます。
つまり、大学側によって単位認定の基準が異なるため、単位認定数を増やそうと努力しても”あまり大きな効果は期待できない”ということ。
単位認定のことを細かく気にしていても仕方が無いので、編入試験対策に集中しましょう!
特に「大学生」の方に注意して欲しいことがあります。
単位認定については考えても仕方ないことですが、「今通っている学校の単位修得」についてはある程度考慮する必要があります。
大学生が編入試験に出願する際、「62単位以上修得済み(見込み)」であることが求められます。
このことを知らずに普段の大学の授業をサボって単位取得をおろそかにすると、編入試験を受けようとした時に「単位が足りないから出願できない」という問題が発生するかもしれません。
今通っている大学の単位はしっかり取っておきましょう!

編入試験の過去問について
編入試験の「過去問」はどこで入手できるのか?
大学編入の成功確率を高めたいなら、「編入試験の過去問」は必ず手に入れる必要があります。
過去問をしっかり入手し内容を研究することで、「本当に効果のある試験対策」が可能になります。
編入試験の過去問集めをサボる人は合格できないと断言しても良いくらい、重要なことです。
ただここである問題が生じます。
それは、編入試験の過去問は手に入れるのが面倒くさいということ。
一般入試の「赤本」のように書店で販売されていれば良いのですが、そうはいきません。
自ら行動を起こさないと入手することが難しいです。
編入試験の過去問を手に入れる方法は、基本的に以下の3つです。
- 大学のサイトからダウンロードする
- 大学に頼んで郵送してもらう
- 大学に足を運んで閲覧させてもらう
全ての大学でサイト上に過去問を公開してくれると嬉しいのですが、実のところ、過去問を公開していない大学の方が多いです。
もしあなたの志望校が過去問を公開していないようなら、郵送を依頼するか、大学まで足を運んで閲覧させてもらうしかありません。
場合によっては非常に面倒くさい作業になるわけですが、大学編入を成功させたいのであれば頑張って過去問を入手すべきです!
過去問を入手する方法を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

この記事では、上記で挙げた方法以外の裏ワザも紹介しています。
大学編入の費用について
大学編入にはどのくらいの費用がかかるのか?
大学編入にかかる費用に関しては、各個人の状況によって大きく異なります。
なので、一概に「~円が必要」と断言することは難しいです。
一応、以下記事の中で大学編入にかかる費用について詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

大学編入試験に挑戦して1年後の自分を変えよう!
当記事で大学編入について少しでも理解が深まれば幸いです。
大学編入という入学制度は学生が自分を大きく変える手段の1つです。
合格できればもちろん最高ですが、たとえ合格できなかったとしても「編入試験に挑戦する」ことに大きな意味があります。
- 最終学歴を変えることができる
- 編入試験対策の過程でTOEICがレベルアップする
- 編入試験対策の過程で「専門科目」の知識が豊富になる
- 必要な努力をすれば自分が変わることを実感できる
「自分を変えたい」と考えている学生のみなさん。
大学編入に挑戦してみてはいかがでしょうか?
大学編入成功には「情報収集」が欠かせません。
アキラボには経験者だからこそ伝えられる情報がたくさんあります。
ぜひ、大学編入カテゴリーの記事を参考にして、編入試験に挑戦してみてください!