- TOEICの難易度ってどのくらいなの?
- TOEICの目標スコアを達成するのはどのくらい難しい?
TOEICに挑戦しようと考えている方の中には、「TOEICの難易度について知りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際にTOEIC850点を取得しているボクが「TOEICの難易度」について解説します!
- TOEICテストの難易度について
- TOEIC目標スコア別の難易度
- TOEICスコアを大学の偏差値に変えると…
- TOEICの難易度を他の資格と比較
- TOEICの難易度を易しくできる対策法
- 最新のTOEICの方が難易度は高いのか?
当記事を最後までお読みいただくことで、今あなたが抱えている疑問を解決できるでしょう。
この記事で使用しているTOEICは「TOEIC® Listening & Reading」のことを指しています。
目次
TOEICの難易度は決して高くない!理由も併せて解説
TOEIC難易度は高くない!
【理由】
- リスニングとリーディングのみだから
- マークシート方式だから
- テクニックを覚えると解きやすいから
数多くある英語資格の中でも、TOEICはそこまで難易度が高くありません。
ここで言う「難易度が高くない」とは、
目標点数を取りやすい試験
という意味です!
その理由を解説します。
①リスニングとリーディングのみだから
TOEIC(TOEIC® Listening & Reading)試験で求められる技能は
- リスニング
- リーディング
の2つのみです。
日本人が苦手とするアウトプット技能(ライティングとスピーキング)はスコアに影響しません。
そのため、英検やTOEFLと比較すると「対策しやすい試験」と言えます。
アキラ
英作文を書いたり、ネイティブスピーカーと面接したりする必要が無い点を考慮すると、TOEICの難易度はそこまで高くないですね。
②マークシート方式だから
TOEICはマークシートで解答します。
そのため、分からない問題があったとしても「4択(もしくは3択)のうちどれか一つ」を選べば、25%の確率で正解できます。
4択問題のうち「2択まで」選択肢を絞り込むことができれば、さらに正答率が高まります。
TOEICでは200問がすべてマークシートで答える形式なので、他の英語資格よりも点数を伸ばせる可能性が高いです。
③テクニックを覚えると解きやすいから
TOEICの難易度が高くないと言える理由の一つが「テクニックを覚えると解きやすくなるから」です。
実際に800点以上取得できたからこそ断言できるのですが、TOEICはテクニックさえあれば実力以上のスコア獲得が狙える試験です。
- リスニング設問の先読みテクニック
- 品詞問題をすぐに解答するテクニック
普段から意識して対策することで、上記のようなテクニックを習得できます。
テクニックが身につくと、点数の取りこぼし・時間不足などが解消されるので、スコアが上昇します!
アキラ
【疑問】TOEICの難易度は年度や回で変化するのか?
TOEICの難易度は実施回ごとに異なるの?
確かに、受験する回によって
- 今回はけっこう簡単だったな!
- 今回かなり難しくなかった…?
のように、問題の難しさが変わっているように思いますよね。
実際、問題の難易度は各回ごとに少しづつ変化はあるでしょう。
しかし!
「難易度が上がった」or「難易度が下がった」からといって、あなたのスコアに影響はありません。
なぜなら、TOEICスコアは「独自の統計処理」を用いて受験生のスコアを算出しているからです。
可能な限り受験生の英語力が点数に反映されるようになっているため、自分の英語力が変わらなければスコアも変わることがありません。
【問題の難易度が低い回だと…】
自分の正答数が上がっている→だけど他の受験生も上がっているため、スコアに影響はない
【問題の難易度が高い回だと…】
自分の正答数が下がっている→だけど他の受験生も下がっているため、スコアに影響はない
なので、実施回ごとの問題難易度は気にしても仕方ないです!
自分の英語力UPに注力しましょう。
TOEIC目標スコアごとの難易度
あなたのTOEIC目標スコアは何点ですか?
この章では、TOEICの「スコア別難易度」を解説します。
ぜひ以下で紹介する難易度を見て、「目標スコアを達成するのがどのくらい難しいことなのか」を確かめるようにしてください!
スコア別の難易度を解説する際、「TOEICの平均点」や「スコア分布」の数字を参考にしています。
平均点やスコア分布について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
TOEIC500点台の難易度
TOEIC500点台は「高校中級レベル」の英語力があれば目指せます。
目安としては、共通テストで6~7割の点数が取れるレベルです。
2019年度に実施されたTOEIC公開テストにおいて、学生の平均スコアが「567点」でした。
このデータからも、高校で習う英語の知識がある程度身についている状態なら、500点台は目指せる数字であると言えます。
TOEIC600点台の難易度
TOEICで600点台を取得するには、大学受験の英語で8割以上取得できるくらいの英語力が必要です。
高校までで習う英単語や英文法の知識が「ほぼ完ぺき」に習得できている状態なら、それなりの対策でも600点越えを目指せるでしょう。
ちなみに、2019年度実施の公開テストにおける社会人の平均スコアが「612点」です。
就活・転職活動でTOEICスコアを利用したいなら、最低でもこの600点台には到達しておきたいところですね。
TOEIC700点台の難易度
TOEIC700点台からは、取得難易度も上がります。
英語の基礎力(単語+文法)はもちろんのこと、「TOEIC専用の対策」に力を入れないと簡単に達成できません。
「大学受験の英語が得意だった」という方でも、適切な対策を行わないと700点を超えることは難しいので注意しましょう。
TOEIC800点台の難易度
TOEIC800点台を突破できれば、周りから一目置かれる存在になれるでしょう。
その理由は、TOEIC800点台を超える受験生は「全体の13%程度」しかいないから。
800点を突破できれば、周りの人と差をつけることができます。
▶TOEIC800点のレベルやすごさとは?勉強時間や勉強法も解説!
アキラ
英語の基礎力やTOEIC特有の対策の他に、「TOEICテストへの慣れ」も重要になります。
ボクはTOEIC850点を取得していますが、800点を超えるまでにおよそ半年ほどかかりました。
経験上、800点台を目指すには「3~6ヶ月程度」本気でTOEICと向き合う必要があるため、早めに準備が必要です。
もし英語の独学に苦手意識があるなら、コーチングサービスなどの利用も検討してみましょう!
TOEIC900点台の難易度
TOEICで900点以上取得するのは非常に困難なことです。
試験時間内に「全問を確実に」解けるスピードと正確性、英会話を完璧に聞き取れるリスニング力が求められます。
ネイティブスピーカーと問題無く会話ができる英語力を持つ人であれば、射程圏内と言えるでしょう。
TOEICの難易度を「大学の偏差値」で考える
TOEICスコアを大学の偏差値で考えるとどんな感じ?
気になる方のためにまとめます。
あくまでもボクの経験則から考えた想像です。
「目安」として参考にしてください。
TOEIC600点を超えるのはMARCHレベル
いわゆる「MARCH」と呼ばれる大学に合格できる英語力を持つ人が、少しだけ対策してTOEICを受験した場合、およそ600点台になるでしょう。
偏差値で言うと「58~63」くらいのレベルに当たります。
このあたりの偏差値を目指せる英語力があれば、600点台は十分狙えます。
TOEIC700点台は東大・京大レベル
東大・京大のようなハイレベル大学に合格できる英語力を持つ人なら、初めての受験で700点台を突破できる可能性はあります。
偏差値で言うと70くらいでしょうか。
ただし、たとえ東大や京大のような大学に進学できたとしても、「あまり対策をせずに」挑戦した場合、800点以上取得することは難しいと言えます。
TOEIC800点以上は「英語の知識+α」が必要
大学受験英語で良い結果を残せる英語力だけでは、TOEIC800点越えは難しいかもしれません。
なぜなら、TOEICは独特な特徴を持つ試験だからです。
- 試験時間が2時間ある
→集中力が切れる - 問題が200問ある
→試験時間内に解き終えることがハード - リスニングがある
→少しでも聞き逃すとスコアを落とす
上記のような特徴に対して適切なアプローチを行わないと、「本来取れていたはずの点数」を取りこぼしてしまい、結果的に自分の実力よりも低いスコアになります。
そのため、TOEIC800点以上取りたいなら、ハイレベルな大学に合格できる英語力に加えて「TOEICに特化した能力」を身につけなければいけません。
アキラ
TOEICの難易度を他の資格と比較する
TOEICの難易度を「他の英語資格」と比べると?
ここでは、多くの方と馴染みがあるであろう「英検」と比較してみます。
TOEICスコアと英検級の関係を比較すると、およそ以下のようになります↓
TOEIC | 英検 |
---|---|
900~990点 | 英検1級 |
730~895点 | 英検準1級 |
400~725点 | 英検2級 |
300~395点 | 英検準2級 |
~300点 | 英検3級・4級・5級 |
上記の比較はあくまでも目安です。
TOEIC800点を超えている人なら英検準一級を確実に取得できるか?
と聞かれたら、答えはNoです。
ボクはTOEIC850点の他に、「英検準一級」も取得しています。
実際にTOEIC・英検の両方を受験してみて感じたことは
TOEICで800点以上取るより
「英検準一級」を取る方が難しい
ということでした。
その理由は、英検では「ライティング+スピーキング」の能力も求められるから。
英語のアウトプット力が低いと、英検で合格を勝ち取ることは難しいです。
そのため、「目標の達成難易度」で考えると英検の方が難しいと言えます!
《TOEIC800点を超えるために必要な能力》
リスニングとリーディング
《英検準1級を取るために必要な能力》
リスニング+リーディング+ライティング+スピーキング
↑英検の方が求められる技能が多い=英検の方が難しい
アキラ
▶TOEICと英検の違いを比較!どっちが難しい?【スコア換算あり】
TOEIC難易度を下げよう!最強の対策法
ここまで、TOEICテストの難易度について解説しました。
この記事をご覧になっている方の多くは「TOEICで目標点を達成したい!」と考えているはず。
そこで、実際にTOEIC850点を取得したボクがおすすめする勉強法を紹介したいと思います。
本番でリスニングが簡単になる対策法
TOEICのリスニングが難しい…。
いつもしっかり聞き取れなくて苦戦している…。
TOEICのリスニングに苦戦している方が多いのではないでしょうか?
ボク自身、最初はリスニングスコアがかなり低かったです。
でも「ある対策」を継続した結果、むしろリスニングが得点源になりました!
アキラ
ディクテーション+シャドーイングが必須!
TOEICのリスニングで良い点数を取りたいなら「ディクテーション」と「シャドーイング」が欠かせません。
ディクテーションとは、聞こえてきた英語を紙に書きだす勉強法。
シャドーイングは、聞こえてきた英語を”オウム返し”する勉強法。
ディクテーションとシャドーイングという勉強法を聞いたことがあるけど「実践はしていない」という方が多いのではないでしょうか?
アキラ
ちなみに、ディクテーションとシャドーイングを行う際は「TOEIC 公式問題集」を使うことがポイントです!
1.5倍速で耳を鍛えよう!
「公式問題集を使ったディクテーション+シャドーイング」をある程度行ったら、リスニング音声を1.5倍速にしてみてください。
ボクは1.5倍速のリスニング音声を毎日シャドーイングしていました。
その結果、本番のTOEICではリスニング音声がゆっくりに聞こえるようになりました!
アキラ
ここまで紹介したリスニング対策については、別の記事でより詳細にまとめています↓
本番でリーディングが解きやすくなる対策法
TOEICのリーディング難易度を下げる方法を知りたいですか?
それは
公式問題集を何度も繰り返し解きまくること
です!
公式問題集を繰り返し解きまくると、TOEIC独特の試験形式に慣れてきます。
TOEICに慣れると、問題を速いスピードで解答できるようになり、試験時間内に全問解き終えるようになります。
「これまで取りこぼしていた問題」も正答できるようになるため、スコアが伸びます!
アキラ
公式問題集を使った対策法については、別の記事でしっかり解説しているのでぜひ参考にしてみてください↓
「TOEICの難易度」まとめ
今回はTOEICテストの難易度について詳しく解説してきました。
TOEICはライティングやスピーキングが必要ないため、他の英語資格よりも目標スコアを達成しやすいと言えます。
ぜひ、適切な対策を実践して、目標スコア達成を目指してください!
TOEIC初心者がまずやることは?何から始めるべきか徹底解説