TOEIC800点のすごさとは?必要な英語レベルと勉強法も解説

TOEIC800点はどのくらいすごい点数なのでしょうか?

また、TOEICで800点以上取得するために必要な英語力がどのくらいかご存知でしょうか?

当記事をご覧になることで、上記の疑問を解消できます。

記事前半でTOEIC800点のレベルやすごさについて説明し、記事後半では800点を目指せる勉強法を分かりやすく解説していきます。

アキラ

記事執筆者のボクはTOEIC800点を超えています↓
アキラのTOEICスコア画像

アキラのTOEICスコア表

実際にTOEIC800点以上を取った経験をもとに記事を書いているので、これからTOEIC800点以上目指そうとしている方に有益な情報を届けることができます。

アキラ

それでは早速、TOEIC800点のレベルやすごさについて解説していきます。
当記事の表記について

当記事では、「TOEIC Listening & Reading」のことをTOEIC(トイック)と表記しています。

TOEIC800点のすごさ|必要な英語レベルとは

結論をお伝えすると、

TOEIC800点はすごい!

と言えます。

この理由を「実際のTOEICスコア分布」を見ながら説明します。

TOEIC800点以上は貴重

以下の画像は、IIBCが発表したTOEIC公開テスト(2020年度)のスコア分布表です↓

IIBC発表のTOEICスコア分布

出典:TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料

上記表を見れば、TOEICで800点以上取得している人の割合を確認できます。

TOEIC800点以上取得者(正確には795点以上)を赤の線で囲ってみました。

TOEIC800点以上取れる人は
受験者全体の「17.4%」

TOEICを受験している人のうち、800点以上を取れる人は「およそ17%程度しかいない」ということ。

この割合を見れば、TOEIC800点のすごさが分かっていただけると思います。

「何となく英語を勉強している」くらいでは、800点の壁を突破することは難しいでしょう。

TOEIC800点を取るために必要な英語レベル

受験者全体のおよそ10%に入るには、どのくらいの英語力が必要なの?

実際にTOEIC850点を取得している自分の実力・経験も交えて、800点を取るために必要な英語レベルの目安をお伝えします。

800点に必要な英語力の目安
  • 大学受験(共通テスト)レベルの単語・文法がしっかり身についている
  • 分からない単語を調べれば、英字新聞の内容を理解できる
  • 簡単な文章なら、ネイティブとも会話ができる
  • 英検準一級にギリギリ合格できる
  • TOEICの試験時間内に200問解き終わる
  • TOEICのリスニングで聞き逃すことがほとんど無い

上記に挙げたような英語レベルがあれば、TOEIC800点以上は十分狙えます。

ただし、上記レベルの英語力を習得することはけっこう難易度が高いです

独学でTOEIC800点以上を狙いたいなら、記事後半で紹介する勉強法を試してみてください。

もし英語学習に不安があるなら、プロの力を使って800点を目指すのもアリでしょう。

どのくらいの正答率でTOEIC800点が取れる?

TOEICで800点取るためには、本番のテストでどのくらいの正答率をとればいい?

800点を目指す方の中には、上記のような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

そこで、この章で「TOEICで800点を取るための正答率」を説明しておきます。

TOEICの配点は独特な算出法が使われている

実のところ、「このくらいの正答率でTOEIC800点が取れる」と断言することはできません

なぜなら、TOEICスコアは独特な配点方式で算出されるからです。

TOEICスコアの算出方法

TOEICスコアは、「スコアの統一化」と呼ばれる高度な統計処理によって算出されます。

これによって、試験ごとの難易度に影響されることなく、公正なスコア算出が可能となります。

参考 【公式】テスト結果についてIIBC

そのため、テストの正答数による素点だけで自分がどれくらい点数が取れたか確認することが難しいです。

「スコアの統一化」によって点数が算出されるので、毎回「テストの正答率」と「スコア」の間には変化が生まれます。

例えば、

前回のTOEICでは「正答率90%」で「TOEIC800点」だった

今回のTOEICでは「正答率80%」で「TOEIC800点」だった

ということも起こり得ます。

800点を取るための正答率

上記で説明した理由から、800点が取れる正答率を断言することはできません。

ただ、「ある程度の範囲」であれば把握することは可能です。

どうしても詳しい正答率を知りたいのであれば、【TOEIC 公式問題集】を入手してください!

公式問題集には「スコア換算表」がある

公式問題集とは、TOEIC Programを開発する「ETS」が発刊している問題集です。

この公式問題集が、世の中にあるTOEIC関連の問題集の中で「最も本番に近いクオリティ」で作られています。

この公式問題集には、参考スコアを算出するための換算表が付属されています。

MEMO
公式問題集の換算表は、過去に実施されたTOEICテストの結果をもとに作られています。

そのため、ある程度信頼できる数字を算出できます。

この換算表を見ると…

  •  リスニングで「約85%の正答率(正答数が81~85問)」
    →参考スコア360~450点
  •  リーディングで「約90%の正答率(正答数が86~90問)」
    →参考スコア380~455点

を取れば、おおよそ800点以上を狙えると判断できます。

注意
あくまでも参考スコアです。テストによっては大幅に変化する可能性があります。

よって、

リスニング・リーディングともに「85問ほど(100問中)」正解できれば、800点以上取得できる

と想定して勉強することをおすすめします。

現在の実力を確認することも大切

「今の自分の実力だと何点くらい取れるのか?」をチェックすることで、TOEIC800点までの距離を確認することもできます。

現在の実力でスコア診断してみる…

  • 600点しか取れないと分かった
    →苦手分野を把握して、必要な対策をする
  • 750点ほど取れることが分かった
    →800点までもう少しなので、時間内に全問解答する練習をする

自分の現在地を知ることで、目標までの正しい距離が分かります。

どうやって実力をチェックすればいいの?

最もおすすめなのが、先程も紹介した「公式問題集を使う方法」です。

公式問題集を使って実力チェック
公式問題集のテスト1回分を「本番通り」に解いて、答え合わせをします。

正答数とスコア換算表を照らし合わせて、今の実力でTOEICを受験したら何点くらい取れるかチェックできます。

公式問題集以外の方法なども活用して実力をチェックし、「800点に必要な正答数との差」を理解しておきましょう。

TOEIC800点を取るメリットを解説!評価されるの?

TOEIC800点以上目指すと何か良いことあるの?

TOEICで800点を取る最大のメリットは「就職・転職や受験で高い評価を得ること」です。

TOEIC800点なら就職・転職活動で良い評価をもらえる

「就職・転職活動を有利に進めること」を目的にTOEIC勉強を頑張っている方も多いはず。

TOEICで800点以上取得できれば、他の就職・転職活動ライバルに差をつけることができるでしょう

なぜなら、先述している通り「800点以上取っている人は希少価値が高い」からです。

また、最近は「英語ができる人材」の需要が高まっています。

IIBCの調査結果「企業・団体は英語ができる人を求める」

出典:https://www.iibc-global.org/iibc/press/2019/p128.html

上の画像はIIBCが発表した調査結果です。

今後のビジネスパーソンにとって必要なスキルとして「英語」の重要性が高まっています

アキラ

実際、採用時にTOEICスコアを判断基準の一つとする企業も増えてますからね。

これから就職活動を控えている学生や、転職してステップアップしたい社会人は、TOEIC800点を目指して勉強することを強くおすすめします。

TOEIC800点は受験でも評価される

大学受験(推薦入試やAO入試)や大学院試験などでもTOEICは活用されます。

ボク自身、大学編入試験に合格するために必死でTOEICを勉強しました。

学生の早い時期からTOEICで800点を取れたら、受験で役立つだけでなく、その後の就職活動などにも直結するので、非常におすすめです。

TOEIC800点以上取るための勉強時間

TOEICで800点を取得する難易度はけっこう高いことが、ここまでの説明で分かっていただけたと思います。

では、どのくらい時間をかければ良いのでしょうか?

その答えは

今の実力や実践する勉強法によって必要な時間は異なる

です。

当然のことですが、スコアの伸びは人それぞれ異なるため、一概に「何時間勉強すればTOEIC800点を取れる!」と断言することはできません。

何となくで良いから、おおよその目安を教えてよ!

アキラ

ボクの経験則では、およそ「3~6ヶ月」くらいかなと思います。

ボクの場合、本気で「TOEIC800点以上取得する」と決めてから約半年後に目標を達成できました↓

専門1年次の4月
初めて受けたTOEIC(IPテスト)
480点
8月
大学編入成功のためにTOEIC勉強を本格化させる
専門2年次の1月
本気で勉強をスタートして「5か月」
695点(215点アップ)
3月
それから2か月後
830点(135点アップ)
<6ヶ月で350点UP> 
6月
それから3か月後
850点(20点アップ

半年も待てないよ…。
もっと早く目標を達成したいよ…。

ご安心ください!

ボクは勉強法を試行錯誤していたため、「スコアが伸びない期間」がありました。
スコアUPに直結しない無駄な勉強をしていたんですよね

その後、効果的にスコアを伸ばせる勉強法を見つけたことで、それまでよりもスムーズに点数を伸ばすことに成功しました。

その「効果的にスコアを伸ばせる勉強法」を今から実践して頂ければ、ボクより早く(=半年よりも早く)TOEIC800点以上取得できるはずです。

TOEIC800点を目指す方におすすめの教材・参考書

800点を目指せるおすすめの勉強法を紹介する前に、用意して欲しい教材・参考書をご紹介しておきます。

それが、

  • TOEICテストにでる順英単語
  • TOEIC TEST 英文法 出るとこだけ!
  • TOEICテスト 公式問題集

の3つです!

数あるTOEIC参考書の中でも、ボクは特にこの3つをおすすめしています。

その理由は「本当におすすめできるTOEIC参考書を紹介」をご覧ください。

上記3点を入手したら、いよいよ勉強を開始していきましょう。

TOEIC800点を取るための勉強法を解説

この章では、TOEIC800点を目指せる勉強法をご紹介します。

実際にボクが実践して850点を取れたやり方なので、「TOEICの勉強法に悩んでいた」という方はぜひ参考にしてみてください。

TOEICに必要な「英語の基礎」を身につける方法

まずはじめに、「英語の基礎」を身につけることが大事です

英語の基礎が構築されていないと、800点を取得することは難しいと言えます。

英語の基礎とは?

ここで言う「英語の基礎」とは

  •  単語
  •  文法

の2つです。

自分の実力をチェックした結果、

  • 分からない単語が多い
  • 単語の意味が分からないから適当にマークしている
  • 読解できない英文が多い
  • Part5で点数を落としている

という方は、英語の基礎が足りていないので、しっかり身につける必要があります。

単語は毎日コツコツ暗記

正直、英単語はとにかく暗記するしかないと思います。

大切なのは

  •  TOEIC専用の単語帳を使う
  •  単語の暗記を習慣化する

の2つ。

すでにTOEIC用の単語帳を持っているのであればそれを使っていただいてかまいません。

もし単語帳選びに悩んでいるなら、上記で紹介した「TOEICテストにでる順英単語」を使ってみてください!

単語帳を用意したら、必ず暗記学習すること。

スキマ時間を利用して短い時間で勉強すること

を意識してみてください。

通勤・通学時間などの毎日訪れるスキマ時間を利用することで、単語勉強を習慣化できます。

文法は「出るとこだけ!」で勉強

英語の基礎がまだ身についていない方の多くが、「文法の勉強が苦手」と感じているのではないでしょうか?

特に問題なのが、「文法書の分厚さ」です。

多くの英文法書は内容が濃く、最後まで読み進めるのが大変なので、途中でモチベーションが下がってしまうんですよね。

「文法書で勉強することが苦手」という方は、先ほど紹介した【TOEIC TEST 英文法 出るとこだけ!】を使ってみてください。

TOEICを解答するために必要なポイントを厳選して作られているため、勉強しやすいです

時間を無駄にすることなく、必要な基礎知識を身につけることができます!

英語の基礎学習が苦手な方は

参考書を使って単語や文法を勉強するのが苦手な方は「スタディサプリTOEIC」を試してみましょう。

スタディサプリTOEICベーシックプランの公式HP画像

出典:スタディサプリTOEIC公式サイト

スタディサプリTOEICを使えば、月額約3,000円で動画講義や問題演習,単語学習,リスニング対策をスマホだけで行えます。

特に関先生による動画講義は中学文法に自信が無い方にとっても分かりやすい説明が行われるので、英語の基礎に自信が無い方にとてもおすすめです。

7日間の無料体験があるので、試しに使ってみてはいかがでしょうか?

800点を取るためのリーディング対策

英語の基礎がある程度身についたら(スコア診断で600点以上取れるようになったら)、

TOEICリーディングに慣れる対策

を進めていきましょう。

ぜひやっていただきたい対策法が

公式問題集を解きまくる方法

です!

公式問題集を繰り返し解きまくると、

  •  Part5・Part6・Part7の時間配分が身につく
  •  問題の解答スピードが上がる
  •  全問解き終える力が身につく
  •  2時間集中して問題に向き合う力が身につく

といった効果が期待できます。

アキラ

ボク自身、公式問題集を解きまくる勉強法を始めてから、劇的にスコアが変わりました!

詳しいやり方・手順などは「公式問題集の使い方を紹介」にまとめているので、リーディングスコアをしっかり伸ばしたい方はぜひご覧ください。

800点を取るためのリスニング対策

  • リスニングが苦手です…
  • TOEICのリスニング対策をどうやれば良いのか分かりません…

上記のような悩みがある方にやっていただきたいのが

公式問題集のリスニング音声をシャドーイングする勉強法

です!

もう少し具体的に説明すると、

①公式問題集を解く

②公式問題集のリスニング音声で「ディクテーション」する

③公式問題集のリスニング音声で「シャドーイング」する

④「脳内シャドーイング」を習慣化する

⑤公式問題集を使って「先読みテクニック」を身につける

という勉強を行うことで、リスニングスコアは確実にアップします。

ボクはこの勉強法でリスニングスコアを430点まで伸ばすことができました

より詳しい手順は「これだけで8割超える!TOEICのリスニングを伸ばす対策法」で徹底解説しています。

独学が不安・できるだけ早く800点を取りたい場合

  • 独学だと勉強をサボってしまう…
  • 転職活動のために、できるだけ早く800点を取らないといけない…

上記のような悩みをお持ちの方は、TOEIC学習サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

例えば、TOEIC特化のコーチング型スクールなら

  • 科学的根拠に基づいた学習方法の紹介
  • あなただけに特化した学習カリキュラムの提案
  • 専属コーチによる毎日のサポート・フィードバック

といったサービスを利用できるため、効率的に800点以上を目指せます。

他にも、TOEIC通信講座を利用することで、英語学習のプロによる動画講義でいつでもどこでも学習できます。

英語学習のプロを利用する際は一定の費用が必要ですが、TOEICで800点以上取得して良い会社・業種に就職・転職できれば、その自己投資額は回収できてしまいます。

ぜひ検討してみましょう!

TOEIC800点のすごさ|まとめ

今回は、「TOEIC800点のレベル・すごさ」をテーマに解説してきました。

TOEIC800点以上取得できれば、今後の自分をよりステップアップさせることができます。

800点を超えることは決して簡単なことではありませんが、適切な対策を続ければ十分狙えます。

ぜひ当記事を参考に、TOEIC800点以上を目指してみてください!