- 履歴書に書けるTOEICスコアは何点から?
- 履歴書でアピールできる点数はどのくらいなの?
- 自分のTOEICスコアはあまり高くないけど履歴書に書いて大丈夫?
上記の疑問を解消できる記事をご用意しました!
当記事を最後までご覧頂くことで、TOEICスコアは何点から履歴書に記入できるのかを理解できます。
アキラ
記事内では、企業が求めるTOEICスコアや、ライバルに差をつけるスコアも解説するのでぜひ参考にしてください。
アキラ
その他のTOEIC(TOEIC S&WやTOEIC Bridge)は該当しませんので、予めご了承ください。
目次
TOEICは何点から履歴書に書ける?
早速、「TOEICスコアは何点から履歴書に記入できるのか?」という疑問を解消していきましょう。
実のところ、「この点数から履歴書に書けます」と決まっているスコアはありません。
企業からの指定がない限り、何点でも履歴書に書くことは可能です。
しかし!
あまりにも低い点数を記入してしまうと、「この人は英語ができない」という悪い印象を与えてしまいます。
アキラ
では、何点取れば履歴書に書いても問題ないのでしょうか?
その点数とはずばり「600点以上」です。
記入目安は「600点」から
履歴書に書けるTOEICスコアは「600点以上」と考えて良いです。
その理由は、
600点より低い点数だと良いアピールにならない
からです。
ここで、TOEIC Programを運営するIIBCという機関が公開している「TOEIC公開テストのデータ」を見てみましょう。
以下のグラフは、TOEIC公開テスト(2020年度)のスコア分布を表しています↓
出典:TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料
このデータを確認してみると、TOEICスコアが595点以上の人は受験者全体の「56.7%」に位置することが分かります。
スコア分布は年度ごとに若干の違いが生じますが、大まかに言えば
- TOEICの点数が595点以上の人たち
→「上位約50%」 - TOEICの点数が595点よりも低い人たち
→「下位約50%」
となります。
つまり、TOEICスコアが595点よりも低い場合、履歴書に書いても「アピールしにくい」と判断できます。
アキラ
企業が採用時に期待するTOEICスコア
IIBCは以下のような調査結果も公開しています↓
こちらのデータを確認することで、企業・団体が採用時に参考とするTOEIC平均スコアや、社員に取得してほしいと期待するスコアが分かります。
企業が採用時に参考とするTOEICスコアの平均点は
- 新卒採用の場合→545点
- 英語を使用する部署の中途採用の場合→620点
となっています。
ちなみに、企業が社員に期待するTOEICの平均点は
- 新入社員→535点
- 中途採用→560点
です。
このデータから、企業側は「せめてTOEIC550点~600点くらいは取っていて欲しい」と考えていることが読み取れますね。
ここまで話したことを総合してみると、やはり履歴書に記入するTOEICスコアは「600点以上から」が望ましいと言えます!
あくまでも、「600点以上から記入したほうが良い」というボク個人の見解です。
強いアピールポイントになる点数は何点から?
上記で、履歴書に書けるTOEICスコアは600点以上と説明しました。
では、採用側から高い評価を受ける点数は何点からなのでしょうか?
ここで解説したいと思います。
特に指定がない企業の場合
応募条件などにTOEICスコアに関する記載がなく、英語を使う仕事や部署ではない場合、「700点以上」取得できれば、良いアピールになり得ます。
もう一度、TOEIC公開テストのスコア分布表を見てみましょう。
出典:TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料
TOEICで700点以上取得できれば、受験者全体の「およそ35.7%」に位置することができます。
「10人中3人」と考えれば、ガクチカとしてもそれなりにアピールできますよね。
もし800点台を取得できれば受験者全体の「およそ17.4%」となり、さらに高評価を得ることができるでしょう。
>> TOEIC800点のレベルやすごさとは?勉強時間や勉強法も解説!
「英語が必要」な企業の場合
- 外資系企業
- 企業の国際部門
- 社内公用語が英語に企業
のような、英語の能力が求められる企業に就職・転職したい場合、TOEIC700点でも不十分と考えた方が良いです。
最低でも800点以上
取得しておきたいところ。
TOEICで850点以上取得できれば「全体のおよそ10%」、900点以上なら「全体のおよそ4.6%」です。
つまり、そう簡単には取得できる点数ではないということ。
外資系企業や英語を使う仕事に就きたい人、加えて就活で人気の高い業界(商社,保険会社,航空会社 etc.)に挑戦したい人は、早い段階からTOEIC勉強を始める必要があります!
履歴書にTOEICスコアを記載する時の注意点
履歴書にTOEICスコアを記載する際に注意すべきポイントを紹介します。
- 略称は使わず正式名称で記載する
- 他のTOEIC Programと混同しない
- 嘘はつかず本当のスコアを申告する
- 記載するスコアを取得した年を確認する
- 応募条件に基準スコアの記載があるか確認する
略称は使わず正式名称で記載する
履歴書にTOEICスコアを記載する際に略称は使わないようにしましょう。
(ダメな例)
- TOEIC600点
- トーイック600点
上記のような略称を使った記載はせず、「TOEICの正式名」を使って書くようにしましょう。
(以下の書き方が適切)
- TOEIC公開テスト 600点
- TOEIC Listening & Reading 600点
履歴書への正しい書き方は別記事にまとめています。
>> 履歴書への書き方を確認
他のTOEIC Programと混同しない
TOEICには、
- TOEIC Listening & Reading Test
- TOEIC Speaking & Writing Tests
- TOEIC Speaking Test
- TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
上記5種類のテストがあります。
一般的にTOEICと言えば「①TOEIC Listening & Reading Test」のことを指しますが、履歴書に記入する際は他のテストと混同しないようにしましょう。
基本的に「①TOEIC Listening & Reading Test」のことを書く際は上記でも説明したように「TOEIC公開テスト」という書き方でも大丈夫です。
一方、それ以外のテスト結果を記入する場合は、それぞれのテストの正式名称をしっかり記入したほうが良いでしょう。
噓はつかず本当のスコアを申告する
履歴書に記入するTOEICの点数を詐称するのは絶対にやめましょう。
なぜなら、「公式認定証」の提出などを求められた場合すぐに嘘がばれてしまうからです。
「公式認定証」はTOEIC公開テストを受験した際に発行される証明書のこと。
受験者の名前・受験年月・顔写真・点数などが記載されているので、受験者の正式な情報を確認できる。
企業側は公式認定証を提出してもらうことで、応募者が申告したTOEICスコアの真偽を確かめることができます。
アキラ
ウソをついてもすぐバレる。
正直に点数を記入しましょう。
記載するスコアを取得した年を確認する
履歴書に記入する点数を「いつ取得したか」確認することも大切です。
理由は、TOEICを受験してから「2年以上」経過すると公式認定証を発行できないからです。
公式認定証に有効期限はあるのか?
A:有効期限はありません。
ただし、再発行は試験日から2年間以内のものに限ります。
引用:よくある質問-IIBC
もし履歴書に記入するスコアを取得してから2年以上経過している場合、企業側から公式認定証の提出を求められても再発行できないので注意が必要です。
公式認定証の提出が必要なければ、いつ取得した点数でも履歴書に記入できます。
応募条件に基準スコアの記載があるか確認する
履歴書を提出する企業が「TOEICスコアを指定しているか」をしっかり確認しておきましょう。
企業の中には、応募条件の中に「必須条件」としてTOEICスコアをしているケースがあります。
(例)
応募条件:「TOEIC700点以上の方」
アキラ
また、「IPテストのスコアは有効か?」も確かめておく必要があります。
企業の中には「TOEIC公式テストの点数しか認めない(=公式認定証の提出を求める)」ところもあります。
その場合、IPテストの点数しか持っていない人は応募できません。
アキラ
企業が求めるTOEICスコアは確認してみよう
ここで、応募条件でTOEICスコアについて言及する企業を見てみましょう。(転職求人サイトDODAを参考にします)
TOEIC700点以上を求める企業 | |
---|---|
株式会社三井住友銀行 -事務企画担当- |
必須条件に「TOEIC700点以上」の記載アリ |
株式会社ZOZO -投資管理担当- |
必須条件に「TOEIC700点以上」の記載アリ |
auじぶん銀行株式会社 -決済事務・事務企画- |
歓迎条件に「TOEIC700点以上」の記載アリ |
トヨタ自動車株式会社 -カスタマーファースト領域- |
必須条件に「TOEIC700点以上」の記載アリ |
P&Gジャパン合同会社 -マーケティング デジタル- |
必須条件に「TOEIC700点以上」の記載アリ |
参考:DODA
TOEIC800点以上を求める企業 | |
---|---|
ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 -人事評価シニアコーディネーター- |
必須条件に「TOEIC800点目安」の記載アリ |
株式会社ファーストリテイリング -戦略人事- |
歓迎条件に「TOEIC800点以上」の記載アリ |
楽天カード株式会社 -財務- |
補足として「入社後に800点取得を目指していただく」という記載アリ |
楽天グループ株式会社 -経営企画- |
必須条件に「TOEIC800点以上」の記載アリ |
株式会社ジャパンタイムズ出版 -英語学習書編集スタッフ- |
必須条件に「TOEIC800点以上」の記載アリ |
参考:DODA
TOEIC900点以上を求める企業 | |
---|---|
株式会社三菱UFJ銀行 -環境社会リスク管理- |
必須条件に「TOEIC900点目安」の記載アリ |
日産自動車株式会社 -電子部品・半導体調達バイヤー- |
歓迎条件に「TOEIC900点以上」の記載アリ |
株式会社ゆうちょ銀行 -プライベートエクイティファンドに関するフロント業務- |
歓迎条件に「TOEIC900点以上」の記載アリ |
ソニーグループ株式会社 -新規事業インキュベーションチームマネージャー- |
歓迎条件に「TOEIC900点以上」の記載アリ |
デロイトトーマツ税理士法人 -間接税コンサルタント- |
必須条件に「TOEIC900点以上」の記載アリ |
参考:DODA
転職サイトで検索してみると、有名上場企業や海外を相手にする企業では、上記のように応募必須条件としてTOEICのスコアを記載しているところが多いですね。
履歴書で差がつくスコアを目指せ!あなたに適したTOEIC対策法
せっかくなら、「できるだけ高いTOEICスコア」を履歴書に書きたいですよね。
TOEICテストは効果的な対策を継続して行えば、700点や800点といったスコアでも十分獲得できるチャンスがあります!
アキラ
そこで、実際に800点以上取得したボクが「本当に効果のあるTOEIC勉強法」を紹介します。
独学でTOEICスコアを伸ばしたい方
- 独学でTOEICスコアを伸ばしたい方
- TOEIC勉強に使える時間がたくさんある方
- 就職活動に役立つTOEICスコアを取りたい学生
上記のような方におすすめしたい勉強法が
- 単語帳を使って毎日学習する
- TOEIC専用の文法書で文法力を高める
- 公式問題集のリスニング音声で毎日シャドーイングする
- 公式問題集を解きまくる
です!
独学者向けの勉強法は「独学でもTOEICスコアは伸びる?独学者が高得点を取るコツ」で解説しているので、参考にしてください。
>> 大学生でTOEIC400点はやばい?半年で800点取れる対策も紹介
転職を成功させたい社会人の方
- 高いTOEICスコアが必須条件の企業に転職したい方
- 仕事が忙しくて勉強時間を確保できない社会人
- 短期間でTOEICスコアを伸ばさないといけない社会人
上記のような社会人の方におすすめな対策法は「プロの力を利用する方法」です。
- TOEICスクール
- 講座
など、英語学習のプロの講義やサポートを利用すること。
最近では、英語学習のプロが専属のコーチとしてTOEIC学習をサポートしてくれる「パーソナルコーチサービス」が増えています。
また、「TOEICに特化したコース」を提供する英会話スクールもあります。
入会金や授業料などが必要になりますが、質の高い講義やサポートを受けることができるため、スコアアップできる可能性が高まります。
TOEICスクールよりも費用を抑えたいなら、「通信講座」を利用するという選択もアリです。
コスパの高い通信講座は「安い+内容が充実しているTOEIC通信講座まとめ」でまとめています。
独学で勉強するよりも高い費用がかかりますが、この自己投資でTOEIC800点を超えて転職に成功すれば、将来的に自己投資にかかった費用を取り戻す(+それ以上の利益を生む)ことができるでしょう。
高く評価されるスコアを取って履歴書に書こう!
今回は「履歴書に書けるTOEICスコアは何点から?」というテーマで解説してきました。
もう一度結論をまとめておくと
- 履歴書には何点でも記入することができる
- が、アピールできるのは「600点以上」
- 500点台より低いスコアは記入してもアピールポイントにならない
- 企業から高い評価を受けたいなら「TOEIC700点以上」を目指そう!
です!
ぜひ今回の内容を参考に、必要なTOEICスコア獲得を目指して勉強を進めてください。