大学編入した後は忙しい?本当につらいのか経験者が解説

  • 大学編入した後は忙しい?
  • 大学編入した後ってつらい?

この記事では、大学編入した後の忙しさ・つらさについて解説しています。

当記事執筆者の私は大学編入の経験者。

当記事執筆者について
  • 専門学校から「早稲田大学商学部」に3年次編入
  • 早稲田大学の他、東北大学・中央大学・明治学院大学にも同時合格
  • 編入後、2年間で大学を卒業

アキラ

経験者視点で解説しているので、ぜひ最後までお読みください!

大学編入は忙しい?つらい?

結論

編入生はけっこう忙しい!
ただし、編入する大学・学部による

早速結論を言いますが、大学編入した学生は基本的に他の学生(一般入試で入学した学生)よりも「忙しくなりがち」です

ちなみに、編入する大学や学部によって「忙しさの度合」が大きく異なります。
そのため、大学編入した学生が全員忙しくなるかというと、そんなことはありません

場合によっては、余裕のある大学生活が送れる編入生もいます。

編入生が忙しくなる理由

編入生が他の学生よりも忙しくなってしまう理由としては、主に以下の3つが挙げられます↓

編入生が忙しくなる理由
  • 「必修科目」を受けないといけないから
  • 「単位認定」が少ない可能性があるから(大学・学部によって異なる)
  • 「新しい環境」になるから

「必修科目」を受けないといけないから

大学編入試験を経て新しい大学に編入学すると、その大学や学部に設けられている「必修科目」を受ける必要が出てきます。

MEMO
必修科目…各大学・学部で定められている「卒業までに必ず単位を取らないといけない科目」

必修科目は通常「大学1年生が受ける授業」ですが、3年次編入した場合は新入生に混じって必修科目を受ける必要がでてきます。

アキラ

ボク自身、3年次編入にもかかわらず「必修科目」を受ける必要がありました。

注意
早稲田大学商学部の3年次編入は、2018年度の試験を最後に募集を停止しています。

これは、大学のルール上どうしようもないことです。

このように、大学編入で新しい大学に入る場合3年生でありながら必修科目を受けなければいけない可能性が高いです
そのため、他の3年生と比べて授業数が多くなってしまい、他のことに費やす時間が限られてしまうケースがあります。

大学編入を目指している方は、この点を理解しておきましょう。

ただ、編入する大学や学部によっては「必修科目」を受けなくても大丈夫なケースもあるようなので、全員が必修科目を受けさせれるかというと、そんなことはありません。

必修科目の受講を免除される大学・学部に編入できたらラッキーと言えますね。

アキラ

必修科目は、単位を落とすと(落とすことは稀だと思うけど)面倒くさいことになるので注意したいですね。

「単位認定」が少ない可能性があるから(大学・学部によって異なる)

大学編入では、編入前に通っていた学校(大学・短大・専門学校・高専)の単位を、新しく編入する大学の「卒業必要単位」に算入(=単位認定)することができます。

単位認定とは

編入前に通っていた学校の単位を、編入後の大学の単位として認めること。

ちなみに、どのくらい「単位認定」されるかは、大学や学部によって全然違います

この「単位認定数」が少なければ少ないほど、卒業までに取得しないといけない単位数が周りの3年生よりも多くなってしまいます。
その結果、編入後の生活が比較的忙しくなります。

Check!

ボクが編入仲間から聞いた情報をもとに推測した数字ですが、編入生が単位認定される単位数は、だいたい「40単位~60単位」となっています。

例えば、卒業に必要な単位が124単位と指定されていて、編入時の単位認定数が「50単位」だった場合、残りの2年間(3年生+4年生)で「74単位」を取得する必要が出てきます。

"編入生"の単位認定

ちなみに、ボクが早稲田大学商学部に認定された単位数は「48単位」でした。

早稲田大学商学部の卒業に必要な単位が「124単位」。
なので、2年間で「76単位」を取得しなければいけませんでした。

一般入試で大学に入った「通常の3年生」は、おそらく3年次までに「80単位」ほど取得できているはずです。
なので、周りの人と比べると忙しくなってしまうことが分かりますよね。

ただし、他の大学に編入した編入仲間に話を聞いてみると、大学によっては「60単位以上」算入してもらえる大学・学部もありました。

60単位以上も単位認定してもらえた編入生は、就活が本格化する4年次には卒業に必要単位をほとんど取り終えて、就活に専念できる状況になっていました。

「新しい環境」になるから

当然のことながら、これまでとは違う大学に通うことになるので「新しい環境」に慣れるまでは生活が忙しく感じます

また大学3年生が始まると、次第に「就職活動」が本格化していきますよね。
そのため、「新しい学生生活+就職活動=かなり忙しい」と感じる人がいるかもしれません。

アキラ

ただ、これは仕方がないことです。

「自分を成長させたい」という方は、多少は忙しくなることを覚悟した上で大学編入というシステムを最大限活用するべきです。

大学編入は本当につらいのか?編入生の時間割を紹介

上記でも説明したように、ボクの単位認定数は「48単位」でした。
加えて、必修科目を必ず受けなければいけなかったので、比較的授業数が多かったです

参考までに、3年次後期のボクの時間割を載せておきます↓

アキラの時間割

3年生の後期

おそらく、周りの3年生と比較すると、キチキチに授業が詰まっていたと思います。

3年次は前期・後期ともに、上の画像のような時間割でした。
3年次に出来るだけ単位を取るようにしていたので、4年次はこれより少し楽になりました

もちろん、大学や学部によっては、もっと余裕のある時間割にできる可能性もあります。
反対に、これより忙しくなるケースもありますが。

「編入生は2年で卒業できない・留年する」のは本当?

大学編入について調べていると、

大学編入生は編入した後…

  • 2年間で卒業できない
  • 留年しやすい

という噂を耳にして、不安に感じる方もいるのではないでしょうか?

大学3年生で新しい大学に編入しても2年で卒業できないのであれば、「大学5年生」を過ごさなければいけないということですからね。

その分余計に学費もかかってしまいます。

この「編入生は2年で卒業できない」という噂の結論は、

2年間で卒業できない可能性もある

です。

まずお伝えしたいのは、大学側が「3年次編入」として編入試験を実施している場合は、2年で卒業できる(=大学4年生で卒業できる)のが基本なので安心してください。

「あなたは3年次編入の学生です」という名目で編入学を認める
→編入後「3年次編入生だけど卒業には3年必要です。だから5年生まで頑張って。」

と言ってきたら、「学費詐欺」みたいなものですよね。
なので、3年次編入の場合は2年で卒業できるようになっていると考えてOKです!

その分、他の学生よりも忙しくなることを覚悟する必要はあります。

一方で、大学編入した後に2年間で卒業できない事例は、確かにあります。
「2年間で卒業できない=留年してしまう」要因としては、以下の3つが挙げられます。

編入生が留年する理由
  • 単位認定数があまりにも少ない
  • 「自ら」留年を選ぶ
  • そもそも「2年次編入」になっている

単位認定数があまりにも少ない

やはり大学側に認定される単位数が少ない場合、2年間で取得しないといけない単位数が多くなるため卒業まで時間がかかる可能性があります。

先述の通り、3年次編入の場合、通常「2年間で卒業できるような単位計算」になっているはずです。

ただ編入した後の2年間、時間割がずっとキチキチになってしまうと、モチベーションが下がる・やるべき勉強やタスクが増えるなどが原因となって、「留年」してしまう可能性はあります。

単位認定数が少ないため「取らないといけない授業数が多い」
→モチベーションが下がり単位取得ができない→留年

ちなみにボク個人としては、上記の問題は「自分の考え方・やり方」次第で克服できるものだと思っています。

実際ボクも、他の大学に編入した編入仲間と比較すると単位認定数は少ない方でしたが、2年間で卒業することができているので。

アキラ

取るべき授業数が多くても、しっかり出席していれば何とか単位は取れるはず。
なのでそこまで心配する必要はありません!

注意が必要な人

編入時に学部が変更された大学生(文系→理系,理系→文系)は、単位認定の観点から、どうしても2年間での卒業が厳しくなるケースがあるようです。

学部が大きく変更される学生は、事前に入試課などに問い合わせてみることをおすすめします。

「自ら」留年する

2年間で卒業「できない」というよりは、自ら「留年」を選択したことで2年間で卒業しない編入生もいます。

  • 「インターン」に参加
  • 海外の大学へ「留学」
  • 余裕のある就職活動」をする

などを目的に、わざと留年という選択肢を選ぶ編入生も実際にいます。

授業に費やす時間を増やせば2年間で卒業できる
→だけど「大学生だからこそできること」をするために「留年」を選択する

というわけです。

そもそも「2年次編入」になっている

大学編入には、大学で定められている単位の問題から、もともと「2年次編入」と定められているケースがあります。

2年次編入の場合、「2年生」としてその大学に編入学します。
そのため、当然のことながら「2年間で卒業」することができません

専門学校で2年間過ごしてから「2年次編入」した場合は、

専門学校「2年間」+大学「3年間(2・3・4年生)」
=最低「5年間」

かかるということになります。

自分が編入を検討してる大学・学部が「3年次編入」を採用しているのか「2年次編入」を採用しているのか、しっかり確認しておきましょう。

忙しさを言い訳にせず頑張るために必要なこと

編入生の忙しさやスケジュール、忙しいといわれる理由などについて理解できたでしょうか?

先述している通り、編入する大学・学部によっては「そんなに忙しくないな」という状況を作り出せる可能性はあります。

ただし、大学編入した学生は基本的に他の学生よりも「忙しくなる」ことはしっかりと頭に入れておきましょう。

ところで、ここまで読み進めた方の中に、

大学編入したいけど、編入した後忙しくなるのか。
じゃあ編入しなくて良いかな。

と感じた(感じてしまった)方はいませんか?

編入試験の勉強をサボる「言い訳」にしない

少し厳しいことを言うと、「編入したいけど大学生活が忙しくなるのは嫌」思っている時点で、編入試験に受かることは難しいです

編入試験は、しっかり対策を練り、本気になって勉強に取り組まないと合格できません

アキラ

「編入生は忙しそうだから、大学編入に挑戦するのはやめよう」というのは自分のサボりを正当化する言い訳ではないですか?

自分を成長させたい・周りの環境を変えたいなら、「忙しさ」は気にせず、大学編入合格に向けて本気で勉強しましょう!

大学編入の勉強がつらいと感じた時の対処法

もしあなたが今「大学編入の勉強がつらい」と感じているなら、以下で紹介する対処法を試してみてください。

ボク自身、編入受験生の時に実際にやっていた対処法です。

対処法
  1. 編入試験の「合格体験記」を読む
  2. 「大学編入する意味・メリット」を再認識する
  3. 自分の中にある「負の感情」を思い出す
  4. 一旦「休憩」する

対処法①:編入試験の「合格体験記」を読む

自分の経験上、最も効果があった対処法は「編入経験者の合格体験記を読む」ことです。

実際に大学編入を成功させている人の「合格体験記」に目を通すことで、勉強に対するモチベーションがものすごく回復していました。

その理由はやはり「自分もこんな風になりたい!」と思えたからですね。

合格体験記を読むことで、「編入試験対策に必死に取り組めば、自分でも現役受験生の時には想像もつかなかった大学に入学できるかもしれない」という期待感が増幅します。
その結果、「勉強がつらい」というネガティブな感情がなくなっていました。

現在、編入試験対策に対するモチベーションが低下している方は、ぜひ「編入経験者の合格体験記」を探して読んでみてください。

合格体験記はネットで検索すれば出てきます。

また、「大学編入に特化したコースがある専門学校・短期大学」に通っている人や、「大学編入予備校」に通っている方は、校内でOB・OGが残してくれた合格体験記を読めるのではないでしょうか?
そういったものを活用するのもアリです。

ちなみにボクは大学編入コースがある専門学校に通っていたので、その学校内にあった合格体験記を読み漁っていました。

対処法②:「大学編入する意味・メリット」を再認識する

「大学編入の勉強がつらい」と感じた時は、「大学編入する意味・メリット」を再度振返ってみてください

そうすることで、「勉強を一生懸命頑張れば、自分にこんなに良いメリットがあるんだ」と再認識することができ、再び編入試験対策に戻ることができます。

大学編入を成功させた経験は、その後の就活でも役立ちます。
他の学生には無いガクチカとして強くアピールできるので、希望の会社・業種に就職できるかもしれませんよ!

対処法③:自分の中にある「負の感情」を思い出す

ボクが編入受験生の時に「勉強がつらいな」と感じた際よくやっていたのが「負の感情」を思い出すという対策です。

皆さんが「大学編入を目指そう」と決めたとき、何かしら「負の感情」を解消したいという気持ちがあったはずです。

負の感情
  • 学歴コンプレックスを解消したい
  • もっとレベルの高い大学で勉強したい
  • このままだと就活が不安
  • 今の環境で過ごし続けたら大きな目標を達成できない etc.

ボクの場合は「学歴コンプレックスを解消したい」という感情がありました。
実際に大学編入試験に合格するまで、ボクはずっと「学歴コンプレックス」という負の感情を抱えていました。

勉強へのやる気が下がった時は、このような「自分の中にある負の感情」を思い出し、

アキラ

おい、このままの状況で良いのか。
いや、ダメだ。

と自分に言い聞かせていましたね。

編入受験生のあなたの中にも、負の感情があるはず。
自分に対する不満・環境に対する不満などを感じているからこそ、「大学編入」という目標を掲げているわけですよね。

ならば勉強しないと何も変わりませんよ。

勉強に対するモチベーションが下がったら、負の感情を燃料にしてやる気を再加熱していきましょう。

対処法④:一旦「休憩」する

「一旦勉強をやめて休憩を取る」という対処法もおすすめです。

編入試験対策に「より集中できるようにする」ためには、適度な休憩が必要。
「勉強がつらい」という感情を抱いているときは、そもそも「勉強に集中できていない状態です。

覚えなきゃいけない英単語・専門科目の用語が頭に入らない
→勉強がつらいと感じる
→自分が編入試験に合格することなんて無理なんだ
→勉強する意味あるのかなと感じる
→勉強に集中できなくなる
→結局覚えないといけないことが頭に入らない
→…【負の連鎖】

上記のような「負の連鎖」が発生してしまって、いつまで経っても大事なことを覚えることができない・スコアUPできないという状態に陥ってしまう可能性が高いです。

そんな「負の連鎖」を脱出するために、一旦机に向かうのをやめて「休憩」をとってみましょう。

2017年に行われた研究によれば、どんな種類の休憩であっても「休憩を取らずにタスクを続けるよりも生産性が高まる」ことが分かっています。

「集中できない」「やる気が落ちた」と感じたら、いったん休憩を取りつつ、少しづつモチベーションを立て直していきましょう!

参考 仕事に集中して最高の生産性を得るには「休憩を取る」ことが必要GIGAZINE

大学編入はつらい?忙しい?|まとめ

最後のまとめ

・編入生は忙しい?
→認定される単位数によっては、忙しくなるかも。

・編入生は2年間で卒業できない?留年しやすい?
→3年次編入なら物理的に「2年間で卒業できる」!だけどいろんな理由で「5年生」になる編入生が多いのも事実!

大学編入した後は忙しくなる可能性が高いです。

でも、忙しくたって良いじゃないですか!
自分をステップアップさせるチャンスが「大学編入」です。

大学編入を成功させることができれば、確実にあなたの環境は変わります!