大学編入で「会計学」が必要な時の対策法【簿記をやろう】

大学編入と会計学(簿記)の関係性について解説!

どうも、専門学校から早稲田大学商学部に3年次編入した経験を持ちます、アキラです。

現在「大学編入」に興味がある・「大学編入」を目指している学生の中で、

編入試験で簿記の知識を使えないのだろうか?

と疑問に感じている方はいませんか?

高校生の時に簿記の勉強をしていた方や、大学や短大などに進学後「手に資格を身につけよう」と簿記の勉強をしていた方は、すでに持っている「簿記の知識」を編入試験で活用出来たらラッキーですよね。

実のところ、ボクが編入受験生だった時、「経済学」や「経営学」の他に「簿記」の勉強もしていました。

志望校だった「早稲田大学商学部」や「東北大学経営学部」で、「簿記の知識」が必要となる問題が出題されるからです。

注意

早稲田大学商学部は、2019年度以降の3年次編入の募集を停止しています。

また、東北大学経済学部の試験内容は、ボクが受験した当時とは異なっています。

そうです。
大学・学部によっては、「簿記」の知識をフル活用して大学編入合格を勝ち取ることも可能です

今回は、実際に編入受験生の時に「簿記の勉強」をしていたボクが、大学編入と簿記の関係性について解説していきます!

「会計学」が必要な編入試験では簿記の知識が活かせる

いきなり結論からお話しましょう。

大学編入で「簿記」の知識を活用することは可能です!

大学編入を実施している大学・学部の中には、編入試験で「会計学」を出題するところがあります。

この「会計学」が出題される大学・学部に挑戦する場合は、「簿記」の知識をフル活用することができます。

具体例を見てみましょう。

編入試験で「簿記の知識」を活かせる大学の一つが「神戸大学 経営学部」です。

以下の引用は、神戸大学経営学部の「編入試験募集要項」に記載されている「専門科目の出題内容」です↓

経営学,会計学,マーケティング論,経済学の4科目から2科目を選択

出典:神戸大学経営学部|3年次編入学

その他、「法政大学 経営学部」でも編入試験(3年次編入)の専門科目で「会計学」が設けられています↓

論 文…3分野(経営・会計・経済)から出題され、2分野を選択し解答

出典:法政大学|編入学試験要項(2021年度)

このように、簿記の知識を活用できるのは主に「経営学部」や「商学部」などの編入試験です。

つまり、経営学部や商学部への編入学をお考えの方は、専門科目で「会計学」が出題される大学において、簿記を活用できます。

「編入試験の会計学」=「簿記の知識が必要」という認識でOK?

ここまで読み進めた方の中に、

編入試験の「会計学」は簿記の知識があれば解けるものなの?

と疑問に感じた方がいるかもしれません。

ボクは編入受験生の時に会計学対策として「簿記の勉強」をしていました。

なので断言できます。

基本的な会計学の問題は、簿記の知識があれば解けます!

もし、自分が受験しようとしている大学の編入試験で「会計学」が出題される場合、まずは「簿記」のテキストを購入して勉強するところから始めてください

大学編入合格に必要な「簿記のレベル」はどのくらい?

編入試験で「会計学」が出題される大学であれば、「簿記の知識」を活用できることを解説しました。

ちなみに、編入試験で出題される「会計学」のレベル、つまり「勉強が必要な簿記のレベル」はどのくらいなのでしょうか?

結論を言うと、

「日商簿記2級」レベルまであることが望ましい

です。

実際に神戸大学経営学部の問題(正確には”出題の意図”)を見て確認してみましょう↓

〔会計学〕
問1 簿記の基本的な問題で、日商簿記試験では、主として3級の問題レベルを出題している。使用できる勘定科目を限定して、そこから選択させているので、どちら
かと言えば、簡単な問題に属すると思う。1から5まで、それぞれ、広告宣伝費
と手数料、減価償却と売買費用、貸倒引当金と貸倒損失、手形貸付金の処理、売
上と発送費の問題であるが、奇異な取引は一つもない。

問2 精算表の穴埋め問題であるが、精算表がどうやって作られるかを知っているか、が問題を解くカギとなる。それが分かっていれば、簡単な問題である。

問3 連結財務諸表の作成に際して、支配力基準と持株基準の内容を知っているかど
うかを書かせた文章題である。それに、関係会社、関連会社、持分法がどのように関わっているかを確認した問題である。

問4 単純総合原価計算の、極めて初心者向けの問題である。

出典:神戸大学経営学部|3年次編入入試情報【出題の意図】(平成31年度)

注意
神戸大学経営学部の実際の問題はサイトで公開されておらず、大学側に郵送してもらう必要があります。

上記の引用部分に記載されている「会計学の出題意図」を読んでみると、「問1」は簿記3級レベルの問題が出題されていることが分かります。

また、「問3・問4」はそれぞれ「日商簿記2級(商業簿記・工業簿記)」の範囲で登場する用語・知識が必要になる問題となっています。

つまり、神戸大学経営学部の編入試験で「会計学」を選択した場合は、だいたい「日商簿記2級」程度の知識が必要になるということです。

大学編入で合格を確実に勝ち取りたいとお考えの方は、(会計学が出題される場合)「日商簿記2級」までの勉強をガリガリ行うようにしてください

MEMO

あなたが受験する大学によっては、「日商簿記3級」程度のレベルでも十分に戦える可能性もあります。(=日商簿記2級の範囲から出題されない)

そのため、志望校の「過去問」を必ず入手して、内容をチェックするようにしてください。

「編入試験の過去問入手方法」アイキャッチ画像 合格に近づく!大学編入の過去問と解答を入手する方法

【編入試験の会計学対策】おすすめの参考書・勉強法

ここで、会計学の編入試験対策におすすめできる「参考書」と「勉強法」をご紹介します。

実際にボク自身が編入試験対策で「会計学(簿記)」を勉強していたので、少しでも参考になれば良いなと思います。

おすすめの参考書

編入試験の「会計学」対策に利用する参考書は、基本的に「日商簿記」の参考書であれば何でもOKでしょう。

ボクは、『TAC』が出版している日商簿記の参考書シリーズの「合格テキスト」を使って勉強していました↓

<合格テキスト 日商簿記3級>

<合格テキスト 日商簿記2級 工業簿記>

<合格テキスト 日商簿記2級 商業簿記>

日商簿記の参考書を使って、コツコツ簿記の知識を身につけていきましょう。

加えて!

「公務員試験スーパー過去問ゼミ」シリーズの「会計学」を利用することで、「管理会計・財務会計」の重要用語を身につけることが可能です↓

編入試験の会計学では、管理会計・財務会計に関する「用語の意味」を説明させる問題が出題されるケースが多いです。

スーパー過去問ゼミには、会計学の「記述式問題」と「その解答例」も用意されているので、会計学用語の記述問題の練習をすることもできます。

おすすめの勉強法

編入試験で出題される「会計学」の対策は、基本的に「日商簿記のテキストを使ってひたすら勉強する」しかありません。

上記で紹介したような「日商簿記のテキスト」を活用して、日商簿記の問題(特に仕訳やB/S・P/Lの作成)を実際に解答できるくらいのレベルまで理解を深めるようにしましょう。

また、大学によっては「会計学用語(≒管理会計・財務会計に関する用語)」の意味を答えさせる問題が出題されることがあります。

それに備えて、「日商簿記の参考書」+「公務員スーパー過去問ゼミシリーズ」を活用して会計学用語の意味をしっかり頭に入れましょう

勉強の順番としては、

日商簿記3級の勉強(…実際に簿記に挑戦するのもアリ)

日商簿記2級の勉強(…実際に簿記に挑戦するのもアリ、ただ無理はしないように)

「公務員試験スーパー過去問ゼミ」で”会計学用語の理解”を深める

がおススメです。

簿記を勉強して編入試験の会計学を突破しよう!

今回は、「大学編入と簿記の関係性」についてまとめてきました。

編入試験で「会計学」を出題する大学を受験する方は、「簿記の知識」を活用することができます。

「自分が今持っている簿記の知識を有効活用したい」という方や、「簿記を勉強しつつ編入試験にも活かしたい」と思っている方は、ぜひ当記事を参考にして「経営学部・商学部」への挑戦を検討してみてください。

「編入試験の会計学」対策をする過程の中で「簿記の知識が構築される」ので、編入受験生ながら「日商簿記」の資格を取得することも可能です。

大学編入に挑戦しつつ、将来に役立つ資格も取得したいとお考えの方も、「会計学」の試験が用意されている大学に挑戦してみてはいかがでしょうか?

「経営学部の編入試験」アイキャッチ画像 「経営学部」の編入実施校とおすすめ対策法を紹介!

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