編入試験で出題される範囲
理解してますか?
どうも、大学編入試験を受けるために「経済学・経営学・会計学」を中心に勉強していました、アキラです。
現在、大学編入という大きな目標を達成するために、編入試験対策の”真っ最中”という編入受験生も多いのではないでしょうか。
ところで、編入試験に向けた勉強を進めているあなたに質問なのですが、あなたはしっかり「編入試験の出題範囲」を把握していますか?
実際に大学編入試験を経験したボクからすると、「編入試験の出題範囲」を理解しないまま勉強を進めてしまうのは少々危険に感じます。
今回は、大学編入試験の出題範囲を把握することの「重要性」や、出題範囲を把握する「方法」について解説していきます!
目次
編入試験で出題される範囲を特定すべき理由
大学編入を目指す編入受験生が「編入試験の出題範囲」を特定すべき理由は、あなたも何となく予想がつくかもしれませんが、効率よく編入試験対策を進めていくためです。
「編入試験の出題範囲」をよく分かっていないまま勉強をスタートさせてしまうと、「どの単元・分野を中心に勉強すれば良いのか」が分かりません。
そのため、本来「そこまで重要ではない部分」の学習に無駄に時間を費やしてしまう可能性があります。
当然のことながら、「試験」というものに合格するためには、「本番の試験で出題される可能性が高い部分」の勉強にたくさん時間を費やし、「本番で出題される可能性が低い部分」の勉強は力を入れなくても良い(それよりも頻出範囲の勉強が大事)ですよね。
これが「合格ための効率的な勉強」です。
「優先的に勉強すべき部分」に時間を費やすことができるから
編入試験で出題される範囲をしっかりと把握しておけば、「優先的に勉強すべき部分」がどの単元・分野なのかが分かるので、「編入試験の合否に関わるような部分の学習に、十分な時間を割く」ことが可能となります。
ボクは「経済学部」志望だったので、経済学を例に挙げながら、このことをもう少し深堀りしていきます。
「経済学部」の編入試験で「頻繁に」出題される範囲はどこかを調べてみると、
- ミクロ経済学:【消費者理論】や【生産者理論(完全競争)】
- マクロ経済学:【IS-LM分析】や【GDP】
であることが分かります。
上記の単元は、これまでの編入試験で「頻繁に」出題されている範囲なので、今年の編入試験でも出題される可能性は十分にあり得るということですよね。
つまり、「最優先で理解を深めるべき」範囲ということになります。
「やらなくても良い部分」に時間を費やすのは無駄だから
出題される範囲を調べることで、反対に「出題されにくい=あまり勉強しなくても良い」部分も同時に把握することができます。
例えば「経済学部」の編入試験なら、出題範囲を調べる過程で
- ミクロ経済学:【生産関数(コブ=ダグラス型生産関数)】
- マクロ経済学:【経済成長理論(新古典派の成長理論etc.)】
といった範囲は、出題頻度が低いことが分かります。
出題頻度が低いということは、今年の編入試験でも出題される可能性が低いということなので、この部分の勉強は「やらなくても良い」と言えます。
ただし、「出題頻度が低い範囲=勉強しなくても良い部分≠勉強しない」なので注意です。
出題頻度が低いからといって、100%出題されないと断言はできません。
今年は編入試験の出題傾向が変わって、いきなり「生産関数」や「経済成長理論」が出題されるかもしれません。
ここで言いたいことは、
『やらなくても良い部分』は”とりあえず後回し”にして
最頻出単元に集中しましょう
ということです。
編入受験生の皆さんは「限られた時間」の中で編入試験対策を進めていかなければいけません。
場合によっては、編入試験対策にかけることができる時間が少ないという方もいるはずです。
そんな中で、あれもこれも手を出してしまうと、効率的な勉強ができません。
覚えることがたくさんで、「勉強しているけれど頭に入らない」という事態に陥るかもしれません。
そのため、まずは「集中的に勉強すべき部分」にフォーカスし、出題頻度が高い部分の知識は”完璧”にしておき、時間に余裕が出たら「やらなくても良い部分=出題頻度が低い部分」の勉強をするように意識しておきましょう。
特に「TOEICスコアがまだ十分に伸ばせていない人」や「試験まで残り半年未満しかない人」が、「やらなくても良い部分」の勉強をしてしまうのは時間の無駄です。
「今自分が最優先にすべきことは何か?」を把握して、大切な時間を無駄にしないようにしましょう!
編入試験で出題される範囲を特定する方法
上記では、編入試験の出題範囲を把握しておくことの重要性を説明しました。
出題範囲の特定は、大学編入を効率よく成功させるために必要不可欠なことです。
そこでここからは、編入試験で出題される範囲を「特定する方法」について解説します。
ボクが思いつく特定方法は、以下の3つです。
- 過去問を入手する
- 参考書で「出題頻度」をチェックしてみる
- 大学編入経験者に「どこを勉強すべきか」聞く
過去問を入手する
出題範囲を把握する方法として最も効果的なのが「過去問を入手する」ことです。
編入試験の「過去問」を見ることで、「頻繁に出題されているのはどの範囲・単元か」をしっかり把握できます。
「過去問」は編入試験の”全て”を表しているものなので、大学編入を目指す受験生は必ず入手すべきものです。
可能であれば、志望校の過去問だけでなく、同じ学部・学科の編入試験過去問も入手することをおススメします。
法学部への編入を目指しているなら、志望校以外の法学部の編入試験過去問も入手しておけば、「出題範囲の特定」がより高精度に行えます。
大学編入試験の過去問の入手方法は「大学編入の過去問と解答を入手する方法」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください!
参考書で「出題頻度」をチェックしてみる
大学編入では、「過去問の公開を行っていない」「過去問の入手方法が面倒くさい」大学・学部もたくさんあります。
もし、志望学部の編入試験をたくさん集めるのが難しい場合は、「専門科目の参考書で出題範囲を特定する」という方法もあります。
といっても、どんな参考書でも良いわけではありません。
活用できるのは「出題頻度が記載されている」参考書です。
ここまでの説明だと理解しにくいと思うので、具体例を挙げます。
あなたは「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ」という参考書をご存知でしょうか?
これは、「公務員試験の合格を目指す人」を対象に作られた参考書シリーズで、「ミクロ経済学・マクロ経済学・経営学・会計学・社会学・国際関係・憲法・民法・刑法・労働法・人文科学・社会科学」など、それぞれの専門科目に特化したものが発売されています。
ボクも編入受験生の時は、この「スーパー過去問ゼミ」を使って編入試験対策を行っていました。
様々な専門科目の参考書があるので、経済学部・経営学部以外の学部を目指す編入受験生にも非常におススメです。
そして、この参考書はそれぞれの範囲・単元に「公務員試験における頻出度」が記載されているという特徴があります。
これが、編入試験の出題範囲を特定する際にも役立ちます。
もちろん、「大学編入試験」と「公務員試験」は出題形式が全く違うものですし、実施目的・実施機関も異なるものです。
ただ、「頻出度」の部分では、かなり関係性があると感じています。
つまり、「公務員試験での出題頻度が高い=編入試験でも出題されやすい」ということです。
過去問の入手が難しくてどの範囲を優先的に勉強すべきか分からないと感じている方は、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ」に記載されている頻出度を参考にしてみると良いかもしれません。
大学編入経験者に「どこを勉強すべきか」聞く
その他の方法としては、実際に大学編入を経験している人に「どこを重点的に勉強すべきか」を聞くことです。
周囲に同じ学部・学科への編入学を成功させている人がいる場合には、「自分が勉強すべき範囲」「勉強しなくても良い範囲」のアドバイスをもらいやすいですね。
ただこの方法は、「大学編入経験者と話せること」が前提となっているので、利用が難しいという方が多い気がします。
編入試験で出題される範囲を特定する場合には、上記2つの方法が現実的・効果的です。
ぜひ試してみてください。
どうしても範囲を絞り切ることが難しい場合はどうする?
上記で紹介した方法を試してみても、編入試験の出題範囲を絞るのが難しいケースがあります。
「ここが特に重要」という部分が無く、全体的に・幅広く出題される専門科目を選んでいる場合には、「やるべきことの優先順位」をつけることができません。
ボクが経験したものだと「経営学」は勉強すべき範囲を特定することが非常に難しいです。
というか、無理です。
ボク自身、出題範囲を絞り切ることができないという点で、経営学の勉強はとてもやりにくかったことを覚えています。
戦略①:「自分が勉強しやすい部分」から手を付けてみる
そこでボクは、参考書の最初の1ページからコツコツ目を通し、経営学用語を一つ一つを覚える作業をしていました。
よく理解できない部分は一旦諦めて次のページに進んでいました。
とにかく勉強が嫌になら無いように、「理解できる・勉強しやすい部分」から順番に手を付けていました。
もし、自分が勉強しなければいけない専門科目の出題範囲を特定することが難しい(どの範囲も一律で出題されそう)場合は、まず参考書に一通り目を通して、「覚えやすい部分」から学習していきましょう。
「なんだか頭に入らないな」「理解しにくい」と思う単元・範囲があったら、そこは一旦飛ばして、自分ができるところから勉強を進めることを意識してみてください。
戦略②「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ」の頻出度順に勉強する
「編入試験の過去問をチェックしてみても、いろんな範囲から出題されていて、勉強の優先度をつけることが難しい」という場合は、上記で説明した「公務員 新スーパー過去問ゼミ」の頻出度が高い順に勉強するという戦略もアリです。
公務員試験と編入試験は”イコール”ではありませんが、ボクの経験上「関連性がある」ので、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ」の頻出度を信じて勉強を進めるのが良いかもしれません。
戦略③「明らかに応用的知識」と思う部分は飛ばす
もう一つ効果的な戦略としては、「明らかに応用部分でしょ、コレ」と思う部分は飛ばしてしまうことです。
他の記事でも解説しているように、大学編入試験合格のポイントは「専門科目の基礎知識を徹底的に構築すること」です。
とりあえず「基礎」が大事になります。
そのため、もし自分が勉強する専門科目の「出題範囲を絞るのが難しい」という場合は、「難易度が高めで、応用的な知識」と思われる個所はとりあえず無視して、「難易度が低めで、基礎的な知識」と思われる部分から勉強をしていくことを心がけてみてください。
もう一度言います、大事なのは「基礎」です!
「編入試験で出題される範囲を把握しよう」まとめ
今回は、「編入試験で出題される範囲を理解する重要性・方法」について解説してきました。
編入受験生の皆さんは、限られた時間の中で、専門科目の基礎知識を徹底的に構築しなければいけません。
特に、時間が無い編入受験生は、「やるべきでない・やっても出題される可能性が低い」範囲の勉強をしていても時間の無駄です。
しっかりと自分の志望校・志望学部の「編入試験の出題範囲」を見極め、優先順位を理解した上で専門科目の勉強を進めるようにしましょう!