合計4校の編入試験に合格した筆者が
唯一の「不合格」について考察してみます!
当ブログ「Rank-Up」をご覧になっている方の多くが
- 大学編入に興味がある方
- 大学編入を目指している編入受験生
ではないでしょうか。
あなたは今日も「大学編入」という目標に向かってしっかり勉強できたでしょうか?
- 今日は勉強サボってしまった。
- いつもやる気が上がらなくて勉強をサボってしまう。
今回は、上記のような「大学編入したい!という気持ちが強いのに、どうしても勉強を継続できない」方の【尻を叩く】内容をお届けします。
その内容とは
編入試験で不合格になった話
です。
当記事執筆者のアキラは、実際に3年次編入した早稲田大学商学部を含め「合計4校の編入試験」に合格することができました。
- 専門学校から早稲田大学商学部に3年次編入
- 東北大学・中央大学・明治学院大学にも同時合格
- 2018年3月に早稲田大学を卒業
ただ、ボクの編入試験受験校は「全部で5校」でした。
そうです、1校不合格を経験しています。
当記事では、実際に経験した「編入試験の不合格談」と「不合格になった理由・考察」をお話していきます。
「大学編入って何?」「編入学するには何が必要なの?」という方は、先に【大学編入とは?】の記事をお読みください。
この記事を先に読み頂くことで編入学についてしっかり理解できるので、当記事の内容を把握しやすくなります。
目次
「上智大学」の編入試験で不合格でした
ボクが不合格になった大学は
上智大学 経済学部
です。
上智大学の大学編入試験
上智大学は各学部で3年次編入の募集を行っています。
ボクは「上智大学 経済学部 経済学科」の編入試験に挑戦しました。
出願資格・出願条件
ちなみに、上智大学の編入試験の出願資格は以下の通りです↓
- 本学を除く学位授与権のある4年制大学の2年次までの課程を修了(2020年3月までに修了見込み)の者で、出願時に60単位(外国の大学は本学の単位換算の基準により算出した結果)以上修得済みの者。
注)海外の学位授与権のある3年制Collegeもこれに該当します。- 学位授与権のある短期大学を卒業し、短期大学士(準学士)を取得済み(2020年3月までに取得見込み)の者、高等専門学校を卒業(2020年3月までに卒業見込み)の者。
注)海外の2年制college出身の場合は、associate degreeを取得済み(あるいは取得見込み)であること。
注)専修学校の専門課程からの出願は認めません。
※外国人は、上記(1)、(2)いずれの場合でも日本語能力試験N1(旧1級)を受験済みでなければなりません。ただし、日本に永住権をもつ者・編入学前の大学において日本語でのカリキュラムを履修した(あるいは履修中の)者は免除します。
参考:編入学試験(3年次)
上記の引用部分にあるように、上智大学の編入試験を受験できるのは
- 四年制大学の2年次を修了している者(上智大学を除く)
- 短期大学を卒業(卒業見込み)している者
- 高等専門学校を卒業(卒業見込み)している者
となっています。
「専修学校の専門課程=専門学校」からの出願は認められていません。
ボクは専門学校に通っていましたが、同時に「通信制の短期大学」にも通っていたため、上智大学の編入試験に挑戦する資格がありました。
大学編入の出願条件については「大学編入するには?」で詳しく解説しています!
さらに、上智大学は出願時に「TOEICスコアの提出」が求められていたのですが、設定されているTOEICスコア(足切りライン)が他の大学と比べてかなり特徴的です。
下記の表は、上智大学3年次編入試験(2020年度)のTOEIC(Listening & Reading)足切りスコアです↓
上智大学 3年次編入試験(2020年度) 出願資格 TOEIC(Listening & Reading)の足切りスコア |
|
---|---|
文学部 | 【哲学科・史学科・国文学科】 550点 【英文学科】 785点 【新聞学科】 650点 |
総合人間科学部 | 【心理学科・社会福祉学科】 550点 【教育学科・社会学科】 785点 |
法学部 | 【全学科】 785点 |
経済学部 | 【全学科】 785点 |
外国語学部 | 【英語学科】 945点 【イスパニア語学科】 785点 【ロシア語・ポルトガル語】 550点 |
総合グローバル学部 | 785点 |
理工学部 | 【全学科】 550点 |
参考:編入学試験(3年次)
上記の表を見てもらえば分かりますが、上智大学の編入試験で求められる「TOEICの足切りライン」は非常に高いです。
上智大学経済学部の場合は、785点以上のTOEICスコアを取得していないと出願すらできません。
ちなみに、外国語学部英語学科のTOEIC足切りスコアは「945点」です。
さすが上智大学と言える設定になっています。

試験内容
「上智大学 経済学部 経済学科」の編入試験は
- 専門科目の筆記試験
- 面接試験
が用意されています。
「専門科目の筆記試験」はミクロ経済学・マクロ経済学のそれぞれを解答する内容でした。
筆記試験終了後、そのまま「面接試験」が実施されました。
面接試験は「面接官2人・受験生1人」の構図で、質問内容は一般的な「編入試験の面接」でした。

出願者数・合格者数
ボクが挑戦した「2016年度(2015年実施)編入試験」の「経済学部 経済学科」の出願者数はわずか11人で、合格者数は3人でした。
参考 2016年度 編入学試験 志願者・合格者数一覧上智大学TOEIC等外国語試験の「出願資格ライン」の高さなどが影響しているのか、出願者はかなり少ないですね。
そして、募集要項に「募集人員:若干名」と記載されている通り、合格者数も非常に少ないです。
結果として、ボクはこの3人の中に入ることができませんでした。
上智大学の編入試験が不合格だった時の感想
ボクが上智大学の編入試験が不合格だったと知った時の感想は
アキラ
でした。
早稲田大学や東北大学の編入試験を受験した直後は「手ごたえ・充実感」に満ちあふれていて、意気揚々と帰宅した記憶があります。
一方、上智大学の編入試験が終わった時は、実は「失敗した・やってしまった・あれをもとやっておけば」という「後悔・悔しさ」を少し感じていたんですよね。
正直、合格の手ごたえは全くありませんでした。
上智大学の編入試験で不合格だった「理由」を考察
なぜ上智大学の編入試験が不合格に終わってしまったのか、そして試験終了後「手ごたえ」を感じることができなかったのかは、自分の中でよく分かっています。
大学編入試験は「試験の解答」や「得点」が開示されることが無いため、「自分は何点取ることができたのか」「不合格になった原因は何か」を断定することは難しいです。
ただ、試験終了後に落ち着いて考察した結果、ボクが不合格になった理由は「以下の2点」だと考えています。
- ミクロ経済学で解けない問題があった(基礎部分)
- TOEICのスコアが低かった
ミクロ経済学で解けない問題があった(基礎部分)
今でもはっきり覚えていますが、「ミクロ経済学」の筆記試験で解答できない問題がありました。
一応、それらしい答えは記入しましたがおそらく間違っていました。
試験の途中、ものすごく焦っていましたね。
ボクが解けなかった問題は(確か)「生産者理論」という範囲からの出題だったのですが、この「生産者理論」は編入受験生なら理解していないといけない
ミクロ経済学の基礎知識
なんです。
別の記事でもお話しているように、大学編入成功のためには
【専門科目の基礎知識を身につける】
ことがものすごく重要です。
基礎問題を上手く解答できなかった時点で、「手ごたえ」なんてものは感じることができず、試験終了後は落ち込んでいたことを覚えています。
「ミクロ経済学の基礎部分を解けなかったこと」が、不合格になった理由の一つだと考えています。
TOEICのスコアが低かった
もう一つ、上智大学の編入試験で「不合格になった理由」に心当たりがあります。
それが
TOEICスコア
です。
上記で説明しているように、上智大学編入試験の出願時には「TOEIC等の外国語検定スコア」を提出する必要があります。
「上智大学 経済学部」のTOEIC足切りラインは「785点(当時は750点だったかも?)」でした。
ボクは「TOEIC850点」を取得していたので、そのTOEICスコアを提出しました。
ただ、この「850点」というスコアは低かった(上智大学にとっては)のかもしれません。
「TOEIC850点」に対する面接官の態度が…
みなさん、上智大学といえば「英語のレベルが高い」というイメージを持っているのではないでしょうか。
実際、上智大学の編入試験で必要になるTOEICスコアは他の大学より圧倒的に高いです。
つまり、「TOEICスコアは高くて当たり前」という感覚が大学全体にある気がします。(あくまでボクの想像ですが)
ボクは「面接試験」でこのことを強く痛感しました。
上智大学編入試験の面接で「TOEICスコア」に触れる場面があったのですが、「850点」というスコアに対する面接官の「印象・態度」があまり良くありませんでした。
ボクが
アキラ
と回答したら
「フ~ン」
と言われたくらいで、ほぼスルーされたんですよね。(ボクがそう感じただけか?)
ちなみに、早稲田大学商学部の編入試験でも面接があり、そこでも「TOEIC850点」について話したのですが、その時は「おー凄いね!」という反応をもらいました。
【TOEIC850点について話した時に…】
上智大学:フ~ン→TOEICの話題はスルー
早稲田大学:おー凄いね!→TOEICの話題を深堀り
そりゃ試験終了後の「手ごたえの感じ方」も違いますよね。
「上智大学経済学部に編入した人の話」を後日聞くと
さらに、ボクが早稲田大学に編入学した後、「不合格の原因の一つがTOEICスコアかもしれない」とより強く感じる出来事がありました。
ボクが編入学した年度に「早稲田大学商学部」の合格者数は2人(ボクを含め)でした。
編入した後、もう一人の合格者(以降A君)と会って話をする機会がありました。
A君はボクと同じように、(確か大阪の)専門学校に通いながら大学編入を目指していたそうです。
そして、A君と同じ専門学校に通っていた人で「上智大学経済学部」の編入試験に合格した人(以降Bさん)がいることを知りました。
ボク自身は不合格になっているので、Bさんが「どんな人」だったのかが気になり、A君に聞いてみました。
すると、上智大学に合格したBさんはどうやら「TOEIC970点」程度取得している人だということが分かりました。
A君からその話を聞いた時に、
「上智大学」ということもあり、TOEICスコアがものすごく高い受験生が多かったのかもしれない
と思いました。
もちろん、ここで紹介した
- ミクロ経済学で解けない問題があった
- TOEICのスコアが低かった
という不合格の理由は、あくまでもボクの考察です。
断言できるものではありません。
でも、かなり高い確率で上記2点が合否に影響したのではないかと思っています。

大学編入で不合格を避けるために意識すべきこと
挑戦する大学全て「不合格」となってしまったり、「第一志望校・憧れの大学」に合格できなかったりすると、大きなダメージが残ってしまいます。
できることなら「不合格」は経験したくないものです。
そこで、大学編入の合格・不合格の両方を体験しているボクが、「編入試験の不合格を避けるために意識すべきこと」を解説します。
といっても、基本的には当ブログ「Rank-Up」内で散々皆さんに伝えていることです。
- 専門科目の基礎知識を徹底しろ!取りこぼすな!
- TOEICスコアは限界まで伸ばせ!早めに行動しろ!
上記の2点は、「大学編入成功の最重要事項」です。
専門科目の基礎知識を徹底しろ!取りこぼすな!
ボクが上智大学の編入試験で「ミクロ経済学の生産者理論」を取りこぼしたように、あなたが勉強している「専門科目の基礎部分」を取りこぼしてしまったら、高い確率で不合格になります。
専門科目の「基礎知識」は完璧にすることを意識して、日々の勉強に取り組んでください。

TOEICスコアは限界まで伸ばせ!早めに行動しろ!
「TOEICスコア」は大学編入試験の合否に大きく関わってきます。
不合格を避けるためにも、限界まで「TOEICスコア」を伸ばしましょう。
ただし、「TOEICスコアを伸ばすぞ!」と決意して長時間勉強したからといってすぐに結果が出るものではないのがTOEICという試験です。
毎日コツコツ積み重ねた努力が、TOEICスコアに反映されます。
つまり、TOEICスコアを限界まで伸ばすためには「早め早め」の行動(勉強)が必要不可欠なのです!
- まだ必要なTOEICスコアを取得できていない
- 他の受験生に差をつけることができるほど高いスコアではない
という方は、今すぐ行動を起こしていきましょう。
当ブログでは、TOEICを850点まで伸ばしたボクが「効率の良いTOEIC勉強法」について発信をしています。
大学編入のためにTOEICスコアを伸ばしたい方は、ぜひTOEIC勉強の記事にも目を通してみてください!
不合格を避けたいなら「大学編入を知る」ことから!
今回は、「大学編入の不合格体験」をご紹介しました。
当然のことですが、「大学編入試験に100%合格できる方法」はありません。
ボク自身、挑戦した大学全てに合格することはできませんでした。
ただ、「適切な対策・自分がやるべきこと・大学編入の合否に関わること」をしっかりと把握して、真面目に・実直に行動を起こせば、大学編入の「合格確率」を高めることは可能です。
「不合格」を恐れていても仕方がありません。
「不合格が嫌だから」といって大学編入の挑戦自体を諦めてしまえば、あなたは自ら「成長するチャンス・環境を変えるチャンス」を捨てることにもなります。
-
- 自分を変えたい
- 学歴コンプレックスを解消したい
- もっと良い大学に行きたい
- 就活を有利に進めたい
このような強い気持ちを持っているなら、一生懸命「大学編入」に向き合っていきましょう!
当ブログ「Rank-Up」では、あなたの「大学編入成功」に役立つ情報・経験についてまとめた記事を複数投稿しています。
「大学編入」という大きな目標を目指している編入受験生の方は、ぜひチェックしてみてください↓