- 大学編入の単位認定って何?
- 編入学後の自分の単位はどうやって決まるの?
- 編入生は卒業までに何単位取らないといけないの?
上記のような「編入生の単位事情」に関する疑問を完全に解消できる記事をご用意しました。
- 大学編入に興味があるけど「単位」の不安がある
- 編入した後「2年間」で卒業できるのか不安を感じている
という方は、ぜひ当記事の内容に目を通していただければと思います。
ちなみにこの記事を執筆しているアキラは「編入学経験者」なので、情報の質にはご安心を。
- 専門学校から早稲田大学商学部に3年次編入
- 東北大学・中央大学・明治学院大学の編入試験にも合格
- 2018年3月に早稲田大学商学部を卒業
大学編入の単位認定についてしっかり理解し、安心した状態で編入学にのぞんでください!
目次
大学編入の「単位認定」とは?
大学編入に挑戦しようとしている人なら、「単位認定」という用語を一度は目にしているのではないでしょうか?
編入前に取得した単位を「編入先大学の既修得単位」として認定すること
編入試験に合格し新しい大学での生活がスタートする際、編入生には「既修得単位」が与えられます。
「すでに修得した単位」のこと。
既修得単位が与えられるため、「すでにいくつか単位を取っている状態」で新しい大学での生活をスタートできる。
この既修得単位を決定するのが「単位認定」です。
文章だとイマイチ理解出来ない方のために、イラストをご用意しました↓
編入前の大学在学時、2年間で「62単位」修得した状態で3年次編入に挑戦すると仮定します。
編入試験に合格後、編入先の大学で「単位認定の審査」が行われる
↓
その結果、修得済み単位のうち「50単位」が既修得単位として認定される
↓
この既修得単位「50単位」を持った状態で3年生スタート
このようにして、編入生は既修得単位を持った状態で新年度をスタートさせます。
四年制大学に通う大学生が編入試験を受験する場合、出願条件に「必要な修得済単位数」が設定されています。
自分が受験したい大学の編入学試験募集要項をチェックしてみてください。
「四年生大学に在籍している学生は、62単位以上修得している必要がある」などと記載されていることが分かるはずです。
基本的に、四年制大学に通う大学生が大学編入試験を受験するためには、約60単位以上を修得している必要があります。
単位認定の状況によって編入後の生活が決まる
大学編入した編入生は忙しくなるって本当ですか?
編入生が忙しくなるかどうかは「単位認定」の状況で左右されます。
なぜなら、
単位認定で決まった既修得単位が少なければ少ないほど、
編入した後に取らないといけない授業数が増えるから
です。
四年制大学の卒業要件単位数は「124単位」
四年制大学の卒業に必要な単位数は基本的に「124単位」と設定されています。
つまり、大学を通常通り4年間で卒業したいなら、大学1~4年生で合計124単位以上取得する必要があります。
この「124単位」という数字と、単位認定によって決定する既修得単位の数字を引き算することで、編入後に取得しないといけない単位数が分かります。
単位認定数が「50単位」だった場合、卒業するために残り「124-50=74単位」を取らないといけません。
3年次編入した後、「留年せずに」ストレートで卒業するためには「2年間で74単位修得」する必要があると分かりますね。
単位認定数が少ない場合忙しくなる
つまり、単位認定数が編入後の大学生活に大きく影響してくるわけです。
もし、認定された既修得単位が「60単位」あれば、「2年間で64単位」取れば卒業できます。
一方で、単位認定数が「40単位」だった場合、「2年間で84単位」の取得が必要です。
アキラ
「単位認定の基準」は大学・学部によって異なる
単位認定数が決定される基準は大学・学部によってバラバラです。
アキラ
基準が異なる(正確には不明)ため、編入する大学・学部によって認定される単位数に差が生まれてしまいます。
大学・学部によって単位認定数に差が生まれる
例えば、同じ経済学部であっても「A大学経済学部」と「B大学経済学部」で単位認定数が大きく異なることは十分あり得ます。
- A大学経済学部の単位認定数は「60単位」あるのに
- B大学経済学部の単位認定数が「40単位」しかない
↑これはよくある事です。
これは大学側の単位認定基準が異なるため仕方がないことです。
また、単位認定数を「あらかじめ知る」ことはできません。
なぜなら、編入することが決定してから単位認定の審査が実施されるからです。
そのため、
A大学とB大学に合格しているケースで
- A大学に編入したら単位認定数がたったの「40単位」だった
- 同じ学校で勉強していたY君がB大学に編入したので話を聞くと
「60単位」も単位認定されていた
損をした!B大学に編入したらもう少し楽だったのに。
というような状況に直面する可能性もあります。
単位認定数はいくつから「多い」と言える?
- 既修得単位がどのくらいあれば「たくさん単位認定された」と言えるの?
- 編入生の単位認定数の上限っていくつ?
上記のような疑問を感じている方もいるはず。
ボクは同じ専門学校に通っていた編入仲間から、
- 単位はどのくらい認められたのか
- 大学の授業の忙しさ・大変さはどのくらいか
を聞く機会が何度かありました。
そのため、おおよその「単位認定数の多さを判断する基準」は把握しています。
その基準とは
60単位
です。
編入した大学から「60単位以上」の単位を既修得単位として認められた場合、かなり多く単位認定されていると言って良いのではないでしょうか。
筆者の「単位認定数」を紹介
実際に編入を経験した人がどのくらい単位認定されたか気になると思うので、ボクの経験談をお話します。
専門学校から早稲田大学商学部に大学編入したボクの単位認定数は
48単位
でした。
つまり、48単位を修得している状態で大学3年生がスタートしました。
アキラ
実際のところ、ボクは他の3年生よりも忙しい大学生活を送っていたと思います。
時間割もけっこうキツキツでした。
早稲田大学の単位に関して少々不満だったのは、「必修科目」の単位が認定されなかったことです。
早稲田大学は「大学の必修科目は必ず受講してもらいたい」という認識だったのかもしれません。
その結果、3年次編入したにも関わらず、新1年生の学生たちと同じ部屋で必修科目を受けなければいけませんでした。
アキラ
単位認定数が少なくても2年間で卒業できる?
上記で説明したように、単位互換の状況によっては編入した後の大学生活が大変になってしまう可能性があります。
そのため
ちゃんと2年間で(大学4年生で)卒業できるの?
と不安に感じる方もいるのではないでしょうか?
結論を言うと
3年次編入で編入学しているなら
たとえ単位認定数が少なくても2年間で卒業できる
です。
そもそも、単位の関係上「編入後2年間で卒業するのが難しい」場合、大学側は2年次編入にするはずです。
3年次編入で入学させたのに「あなたは単位が厳しいから2年間で卒業できないよ」というのは、ある意味「学費詐欺」みたいなものですよね。
アキラ
2年間で卒業したいなら「忙しさ」は避けられない
ただし!
「単位認定数が少ない、だけど2年間で卒業したい」という場合は、忙しさを避けることができない点を理解しておきましょう。
編入生が留年するケース
3年次編入生の中には、「2年で卒業しない」という選択肢を取る人もいます。
特に、
- 大学編入した後、海外の大学に留学したい
- 長期インターンシップに参加したい
- 就職活動に多くの時間を費やしたい
といった考えを持っている編入生は、あえて1年卒業を遅らせたりします。
アキラ
「違う学部に編入」する学生は注意!
一つ注意喚起しておきたいのが、
今通っている学部とは違う学部に編入(学部変更)する場合
です。
「法学部から経済学部に編入」「文学部から社会学部に編入」など、学部変更する編入生は「単位認定数が厳しくなる」可能性があります。
場合によっては、3年次編入であるにもかかわらず「2年間で卒業することが難しい」状況になるかもしれません。
それでも、
- どうしても違う学部で勉強したい
- 学びたいことが変わった
という方は、単位認定数の少なさを気にせず挑戦すべきだと個人的には思います!
単位認定数を増やす方法はある?
編入後の単位認定数を増やしたいので「履修作戦」を考えています。
どのような授業を履修すれば、編入した後の単位認定数を増やせますか?
たまに、上記のような質問をされることがあります。
確かに、編入する前の学校で「単位認定されやすそうな授業を選ぶ」ことで、認定される単位数を増やせそうですよね。
ただボクの回答としては
分かりません
です。
理由は
単位認定の基準は大学ごとに異なるから
です。
単位認定数を増やそうという努力は「あまり良い効果を期待できません」。
それよりも「どうやったら大学編入に成功するか?」を考え、行動したほうが良いです!
編入生の単位認定はそこまで心配することない!
今回は、大学編入の「単位認定」についてまとめてきました。
繰り返しになりますが、大学・学部によって単位認定の考え方が異なるため、一概に「この大学は○○単位もらえる!」と言うことはできません。
もしかしたら、編入した年によっても単位認定数に変化が生じる可能性も十分に考えられます。
でも事実として断言できるのは、「2年で卒業できるかどうか」は本人次第であるということ。
編入生(もしくは編入受験生)の皆さんは、単位認定について不安に感じる必要はありません。
実際に編入学してから、考えましょう。
それよりもまずは自分が今やるべきことに集中力を向けて、最大の目標に向かってコツコツ勉強を進めましょう!