- TOEIC IPテストって何?
- IPテストと公開テストの違いは?
- TOEICを受験する時はどっちが良いの?
当記事をご覧になっているということは、「TOEIC IPテスト」がどんなものか詳しく分かっていないのではないでしょうか。
そこで今回は、TOEIC IPテストの特徴や「公開テスト」との違いなどをまとめていきます。
これからTOEICを受験しようと考えている方は、ぜひ今回の内容を参考にして、TOEICテストに対する理解を深めてください。
この記事内で使用される”TOEIC”はすべて「TOEIC Listening & Reading」のことを指しています。
目次
TOEIC IPテストとは?
TOEICの「IPテスト」とは、試験の申込みから受験まですべて団体単位で行われるTOEICのことです。
分かりやすく言うと
TOEICの団体受験=TOEIC IPテスト
です。
学校(大学や専門学校など)や企業内で一斉に実施されたTOEICを受験した経験はありませんか?
それがTOEICのIPテストです。
ちなみに、両者の試験形式に違いはありません。
IPテスト・公開テストともに
- 試験時間は2時間
(リスニング45分/リーディング75分) - 問題数は200問
(リスニング100問/リーディング100問) - マークシート方式
- 問題の難易度は同じ
となっています。
TOEIC IPテストと公開テストの違い
TOEICテストにはIPテストの他に「公開テスト」と呼ばれるタイプもあります。
TOEIC公開テストは「個人受験するTOEIC」のことで、申込みなどは個人が行います。
同じTOEICテストでも、IPテストと公開テストにはいくつか違いがあるので、ここで紹介しておきましょう。
IPテスト | 公開テスト | |
---|---|---|
申込方法 | 団体で申込み | 個人で申込み |
試験会場 | 団体の会場 (教室や会議室など) |
指定の会場 (公開試験会場) |
受験日時 | 団体が指定した日時 | 年10回,日曜日の午前・午後 (全国共通) |
受験料(税込み) | 4,230円 | 7,810円 |
試験問題 | 過去問を再利用 | 新しい問題を使用 |
オンラインの可否 | オンライン受験も可能 | オンライン不可 |
結果発表 | ペーパー試験:約5営業日後 オンライン試験:受験後すぐ |
試験日から17日後 (インターネットで確認) |
結果の発送 | 団体に発送 | 個人に発送 |
スコア証明書 | スコアレポート | 公式認定証 |
IPテストと公開テストの違いは上記の通りです。
以下でそれぞれの違いについて深掘りしていきます。
「団体」と「個人」という違いがある
IPテストと公開テストは「団体受験なのか?個人受験なのか?」という違いがあります。
IPテストは団体受験なので、申込みは団体が一括で行います。
一方、公開テストは自分で申込みをしなければいけません。
IPテストの場合、試験会場はいつも通い慣れた学校や企業内の一室に指定されることが多いです。
一方、公開テストはあらかじめTOEIC運営側に決められた場所で受験する必要があります。
受験に知事に関しても違いがあり、IPテストは団体側が指定した時間に試験が行われるのに対し、公開テストは事前に決まっている試験日(全国共通)に受験しなければいけません。
「試験問題」の違いについて
両者の特筆すべき違いの一つが「試験問題の違い」です。
\\ IPテストと公開テストの試験問題 //
- IPテストは「過去問を再利用」している
- 公開テストは「毎回新しい問題」が出題される
IPテストの問題は「過去に公開テストで出題されたもの」を再利用しているそうです。
一方、公開テストの問題は毎回新しいものが作成されています。
過去問が使われているなら、TOEICの過去問で対策すれば簡単に高得点取れるのでは?
このように感じた方がいるかもしれませんが、それは不可能です。
なぜなら、TOEICでは問題用紙や解答用紙の持ち帰りが禁止されており、過去問を入手・研究する術が無いからです。
以前解いた問題が偶然出題される可能性はありますが、確率的にはものすごく珍しいことであり、スコアに大きく影響することは無いと言えます。
「スコア証明書」の違いについて
IPテストと公開テストでは「スコアを証明する書類」に大きな違いがあるので理解しておきましょう。
\\ スコア証明書の違い //
- IPテストは「スコアレポート(個人成績表)」
- 公開テストは「公式認定証」
IPテストを受験したら、「スコアレポート」と呼ばれる証明書が発行されます。
出典:TOEIC Listening & Readingの受験制度
一方、公開テスト受験者には「公式認定証」という証明書が発行されます。
出典:TOEIC Listening & Readingの受験制度
スコアレポート・公式認定証ともにあなたのTOEICスコアを証明するものですが、より重要視されるのは「公式認定証」の方です。
IPテストでは顔写真の提出などが必要ないため、スコアレポートにも顔写真の掲載がありません。
そのため、「本当に自分のスコアなのか?」を証明するには若干の情報不足が生じます。
TOEIC IPテストのメリット
TOEIC IPテストの良い点を紹介していきます。
- 受験料が安い
- スコアがすぐに分かる
- オンライン受験ができる
受験料が安い
IPテストは公式テストより「受験料が安い」です。
- IPテスト→4,230円(税込)
- 公開テスト→7,810円(税込)
そのため、できるだけ安い料金でTOEIC受験したい方におすすめと言えます。
ボクは当ブログで「TOEIC初心者はまず一度受験して、自分の実力をチェックすることが大切」というお話をしています。
TOEICを受験したことが無くて現在のスコアを知りたいという方は、IPテストの機会を逃さないようにすることが大切です。
アキラ
スコアがすぐに分かる
公式テストの場合、自分のスコアを確認できるまで2週間以上かかります。
一方で、IPテストなら5営業日後にスコアを確認できます。
すぐに自分のスコアを把握して、次の勉強に取り入れていきたいという方にとって、スムーズに点数が分かるのは大きなメリットです。
ちなみに、オンライン版のIPテストなら「受験してすぐに」結果を確認できます。
オンライン受験ができる
TOEIC IPテストでは、外出自粛などの影響を加味し、2020年4月からオンライン受験が可能となりました。
TOEIC IPテスト(オンライン)に申し込めば、いつでもどこでもTOEICテストを受験できます。
このオンラインIPテストはCAT(Computer Adaptive Test)という適応型テストシステムを採用しており、試験は1時間で終了します。
CATのおかげで、少ない問題数で適切なスコア算出が可能となっているようです。
参考 TOEIC Program IPテスト(オンライン)IIBCTOEIC IPテストのスコアは履歴書に書ける?
IPテストのスコアは履歴書に記入しても大丈夫なの?
もちろん、IPテストのスコアを履歴書に書いても問題ありません!
公式サイトの方でも明言されています↓
スコアレポートも公式認定証と同様に履歴書に書くことができるのか?
A:できます。ただし、提出先独自の指標を設けている場合があるため、スコアを活用する際には提出先へのご確認をお勧めします。
引用:よくある質問-IIBC
IPテストを受験していて、かつ「履歴書に書ける点数」を取得しているなら、積極的に記入しましょう!
企業によってはIPテストを認めないケースもある
ただし、企業によっては
公式認定証の提出が必要
=IPテストは認めない
というところがあるので注意が必要です。
企業の募集要項などに「公式認定証を提出してください」という記載がある場合は、IPテストのスコアを書いても認めてもらえません。
そのため、就職活動でTOEICスコアをアピールしたいとお考えの方は公開テストも受験することを強くおすすめします。
アキラ
TOEICスコアを履歴書へ記入する際は、IPテストと公開テストを区別できるようにしましょう。
正しい書き方を解説した記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
スコアレポートを用意しておこう
IPテストのスコアを履歴書に記入する場合、スコアレポートの提出を求められる可能性もあります。
そのため、手元にスコアレポートの原本が無い場合は「事前に再発行」しておきましょう。
スコアレポートは「受験してから2年以内」であれば再発行が可能です。
TOEIC IPテストで良い点数を取るための対策法
TOEIC IPテストで良い点数を取れば、就職活動や転職活動、受験などで役に立ちます。
そこで、TOEIC IPテストで自分の目標スコアを達成するための対策方法を解説していきましょう。
当記事執筆者のアキラは公開テストで850点を取得済みです↓
公開テストもIPテストも試験形式や問題のレベルは「同じ」なので、ボクが実際に行っていた対策法が役に立つはずです!
IPテストに役立つ「リスニング対策法」
TOEICスコアの半分はリスニングセクションが占めています。
そのため、リスニング対策から逃げることはできません。
どうやってリスニング勉強すればいいか分からないという方は、
公式問題集のリスニング音声で
ディクテーション+シャドーイング
を行ってください。
ディクテーション・シャドーイングはリスニング力を伸ばすために効果的な学習法です。
- ディクテーション
→聞こえてきた文章を紙に書き出す - シャドーイング
→聞こえてきた文章を後追いしながら発音する
これを「公式問題集のリスニング音声」を使って行います。
公式問題集はTOEIC公式スピーカーによって収録されているため、本番と同じクオリティの音声を聞くことができます。
この勉強法を継続することで、自分の耳・頭をTOEIC音声に慣れさせることができ、本番での聞き逃しが減少します!
アキラ
具体的な方法・手順などは「これだけで8割超える!TOEICのリスニングを伸ばす対策法」でまとめています。
IPテストに役立つ「リーディング勉強法」
- TOEICの時間が足りなくて全問解けない…
- 途中で集中力が切れてしまう…
このような経験ありませんか?
せっかく英語の基礎力(単語・文法)を習得できても、TOEIC独特の試験形式に慣れないとスコアは伸ばせません。
リーディングスコアが伸び悩んでいる方におすすめなのが
公式問題集を解きまくる勉強法
です。
本当に公式問題集を解きまくるだけで良いの?
と感じるかもしれませんが、ボクはこの勉強法を実践したおかげで800点越えを達成できました。
公式問題集を本番通りに解く練習を繰り返すと
- 理想の時間配分が習得できる
- 試験時間ずっと集中できるようになる
- 早く解答するコツが身につく
といったメリットを得られます。
詳しい手順などは「TOEIC公式問題集の使い方!やり込み勉強だけで8割超える」で解説しているので、ぜひ参考にしてください!
独学が不安な方におすすめの方法
独学でTOEICスコアを伸ばすことに自信が無い方や、何度か挑戦したけど挫折してしまった方は「英語学習のプロ」に力を借りてみてはいかがでしょうか?
最近では、TOEICスコアアップに特化したサービスが増えています。
例えば、TOEICコーチング型スクールなら、
- 自分に最適な学習カリキュラム
- 専属コーチによるフィードバック・アドバイス
- 科学的根拠に基づいた学習方法
を利用することで、スムーズかつ確実なスコアアップが期待できます。
また、TOEIC通信講座を活用すれば、いつでもどこでも動画講義を見て学習できます。
TOEICスコアを伸ばさなければいけない理由がある方は、自己投資をしてみることも検討しましょう。
TOEIC IPテストの機会をしっかり活用しよう!
今回は「TOEIC IPテスト」について解説してきました。
団体受験でTOEICに挑戦できる機会がある方は、積極的に利用しましょう!
当ブログでは他にもTOEICに関する記事を投稿しているので、ぜひ自分に必要な情報を探してみてください。