- 大学編入するために必要な単位数はいくら?
- 自分は出願に必要な単位数が足りてる?足りない?
当記事では、「大学編入出願に必要な単位数」に関する疑問・不安を解消していきます。
この記事を執筆しているのは、実際に大学編入を経験してるアキラです!
「編入学に必要な単位数についてあまり理解できていないな」という方は、ぜひ当記事の内容を参考にしてみてください!
- そもそも大学編入って何?
- 編入学するためには何が必要なの?
大学編入学について深く理解できていない方は、先に大学編入学という入学制度について解説して記事をご覧ください。
この記事を読むことで、当記事の内容が理解しやすくなります!
目次
大学編入に必要な単位数
四年制大学に通っている大学生が編入試験に挑戦する場合、出願時に「指定の修得済み単位数」が求められます。
編入学の出願に必要な単位数は…
60~62単位
30~32単位
およそ、どこの大学・学部でも上記の単位数が求められます。
つまり、もしあなたが3年次編入したいなら「60単位以上」・2年次編入したいなら「30単位以上」取得していれば出願できるということになります!
実際に募集要項を見てみよう
上記の説明だと何だかピンと来ないという方は、実際の募集要項を見てみると分かりやすくなります。
3年次編入の募集要項で単位数を確認
ここでは
- 神戸大学経済学部
- 上智大学
が出願条件として指定している単位数を見てみます。
【神戸大学経済学部】
4. 出願資格
次の各号のいずれかに該当する者
① 学士の学位を有する者(2022 年 3 月に学士の学位を授与される見込みの者を含みます。)
② 休学期間を除き大学に 2 年以上在学しており、2 年次までの課程を修了し、62 単位以上を修得した者及び 2022 年 3 月修得見込みの者 (2022 年 3 月をもって 2 年間在学となる者も含みます。)
③ 短期大学を卒業した者(2022 年 3 月卒業見込みの者を含みます。)
④ 高等専門学校を卒業した者(2022 年 3 月卒業見込みの者を含みます。)
⑤ 外国において前①、②、③、④の各号のいずれかに相当する資格を得たと認められる者引用:令和4年度 神戸大学経済学部 3年次編入募集要項
太字にした②をご覧ください。
「62単位以上修得した者及び3月修得見込みの者」とありますね。
【上智大学】
次の(1)または(2)、および(3)を満たす者
- 本学を除く学位授与権のある4年制大学の2年次までの課程を修了した者(2022年3月までに修了見込みの者を含む)で、出願時に60単位(外国の大学は本学の単位換算の基準により算出した結果)以上修得済みの者。
注)海外の学位授与権のある3年制Collegeもこれに該当します。- 学位授与権のある短期大学を卒業し、短期大学士(準学士)を取得済みの者(2022年3月までに取得見込みの者を含む)、高等専門学校を卒業した者(2022年3月までに卒業見込みの者を含む)。
注)海外の2年制college出身の場合は、associate degreeを取得済み(あるいは2022年3月までに取得見込み)であること。ただし、associate degree of applied scienceは認めません。
注)専修学校の専門課程からの出願は認めません。
太字部分をご覧ください。
「出願時に60単位以上修得済みの者」という記載があります。
2年次編入の募集要項で単位数を確認
ここでは
- 法政大学法学部
- 北海道大学法学部
の2年次編入募集要項でチェックしていきます。
法政大学法学部
・ 大学に1年以上在学(見込みの者を含む)し、卒業要件外科目(教職•資格科目等)を除き 30 単位以上を修得している者(修得見込みの者を含む)。
・ 短期大学を卒業した者(2022 年 3 月卒業見込みの者を含む)。
・ 高等専門学校を卒業した者(2022 年 3 月卒業見込みの者を含む)。
太字箇所をご覧ください。
「30単位以上」という記載があります。
北海道大学法学部
次のいずれかに該当する者とする。
(1) 他の大学において1年以上在学(休学期間を除く)し,32 単位以上を修得した者又は外国において学校教育における 16 年の課程に 13 年以上在学し,所定の学修の成果を有する者及び令和4年3月までにこの要件を満たす見込みの者*
*要件を満たす見込みで受験した合格者が,要件を満たすことができなかった場合は,入学を取り消す。
(2) 他の大学に1年以上在学(休学期間を除く)し,所定の授業科目を履修し,32 単位以上修得した中途退学者又は外国において学校教育における 16 年の課程に 13 年以上在学し,所定の学修の成果を有する中途退学者
(3) 本学若しくは他の大学を卒業した者又は外国において学校教育における 16 年の課程を修了した者及び令和4年3月までに卒業(修了)見込みの者引用:令和4年度 北海道大学法学部 第3年次・第2年次編入学
太字部分を見てください。
「32単位以上」という記載があります。
いつまでに必要単位数を取れば良いの?
編入学出願時の必要単位数は「いつまでに」取得すれば良いの?
上記の疑問を抱いている方が多いと思います。
結論を言うと
- 3年次編入なら→2年生の3月まで
- 2年次編入なら→1年生の3月まで
です。
え?3月までだったら出願日過ぎるんですけど?
ご安心ください。
現在大学に在学中の編入出願者の場合、「修得見込み」なら大丈夫です!
大学側に「修得見込証明書」を発行してもらうことで、履修中の単位も必要単位数に足すことができます。
募集要項(神戸大学経済学部)にも記載があります↓
② 休学期間を除き大学に 2 年以上在学しており、2 年次までの課程を修了し、62 単位以上を修得した者及び 2022 年 3 月修得見込みの者 (2022 年 3 月をもって 2 年間在学となる者も含みます。)
引用:令和4年度 神戸大学経済学部 3年次編入募集要項
(例)
1年次に32単位修得済み
↓
2年次前期に15単位修得済み
↓
2年次後期に15単位分を履修中←修得済み
↓
【合計62単位なのでOK!】
アキラ
出願に必要な単位数を確認する方法
上記で説明した通り、編入試験の出願に必要な単位数は
- 3年次編入なら60~62単位
- 2年次編入なら30~32単位
です。
ただし、具体的な単位数は各大学・学部によってバラつきがあります。
そのため、適正な単位数は各自でチェックしなければいけません。
出願に必要な単位数は「編入学の募集要項」で確認できます!
自分が挑戦したい大学・学部が決まったら、
○○大学 △△学部 編入試験 募集要項
↑このように検索して、募集要項の中に「出願条件」や「出願資格」の欄をチェックしましょう。
必要単位数が記載されています。
この作業をサボると、「出願しようと思ったら単位が足りない!」という状況に陥る危険性があるので注意です。
編入学したいのに「単位が足りない」は危険!
すでに説明している通り、大学編入の出願資格には「指定単位数の修得(または修得見込み)」が必ず記載されています。
そのため、自分の単位数が指定されているものより少ない場合、そもそも出願することすらできなくなるので要注意です。
- 3年次編入の募集要項に「62単位以上修得見込み」という記載がある
→なのに、2年の後期までで62単位に満たない… - 2年次編入の募集要項に「30単位以上修得見込み」という記載がある
→なのに、1年の後期までで30単位に満たない…
↑このような状態では編入試験に挑戦できないので、しっかり履修計画を立てておくことが大切です。
単位が足りない時どうすれば良い?
「出願に必要な単位数を満たしていない」場合、編入試験への出願が認められません。
単位数が足りなくて出願できなかった場合、「1年待ってから出願する」しか方法がないので要注意です。
ただし、「よっぽどたくさん単位を落としている」という人でなければ、必要単位数は十分に満たせるはずです。
なので、そこまで心配する事ではないと思います。
休学している人は注意!
大学編入に興味がある人の中で特に注意して欲しいのが
- 休学している人
- 休学を検討している人
です。
なぜなら、休学によって必要単位数を満たせていない可能性があるからです。
休学経験がある方は、自分がどのくらい単位を取得しているのかしっかり確認するようにしてください。
編入試験対策に集中したいから休学しようかな。
必要単位数を満たしていれば、休学してもOK?
このような疑問を抱く方がいるかもしれませんが、これについても要注意です。
神戸大学経済学部の募集要項をもう一度チェックしてみましょう↓
② 休学期間を除き大学に2年以上在学しており、2 年次までの課程を修了し、62 単位以上を修得した者及び 2022 年 3月修得見込みの者 (2022 年 3 月をもって 2 年間在学となる者も含みます。)
引用:令和4年度 神戸大学経済学部 3年次編入募集要項
上記引用のように、「休学期間を除いて大学に2年以上在籍していること」を出願資格に記載している大学も多くあります。
休学期間があることで出願できなくなる可能性が高いので、志望校の募集要項をしっかり確認するようにしてください!
アキラ
編入前の大学ではたくさん単位を取っておいた方が良い?
編入する前の大学でたくさん単位を取っておくことで、編入してから楽になるという噂を聞きました。
本当ですか?
大学編入は途中で別の大学に入学するため、「単位認定」という制度を活用します。
単位認定についてよく分かっていない方は、以下の記事をご覧ください↓
単位認定数は、編入前の大学で修得した単位の中から決められます。
そのため、できるだけたくさん単位を修得しておけば、単位認定数を増やせる可能性はあります。
ただし、単位認定の基準は大学・学部ごとによって大きく異なるため、「編入前にたくさん単位を取っておけば、編入した後の大学生活が楽になる」とは断言することはできません。
アキラ
なので、出願に必要な単位数さえ満たしておけば、そこまで気にする必要はないと思います。
単位認定について心配するよりも、編入試験対策に集中する方が圧倒的に大事です!
大学編入成功のためには計画的に単位取得しておこう!
今回は、「大学編入するために求められる単位数」について解説してきました。
編入学に挑戦しようと考えている皆さんの参考になりましたら幸いです。
「出願できない!」という状況を避けるためにも、計画的に単位取得するようにしてください。
編入学に必要な単位数については理解できた!
だけど、編入試験に合格できるか不安…。
編入試験に対して不安を感じている方は、ぜひ当ブログの他の記事にも目を通していただければと思います。