大学編入で[keikou]"他学部"を目指す[/keikou]のはアリなのでしょうか?経験者が解説します!
どうも、専門学校から早稲田大学商学部に大学編入しました、アキラ(@akila_s8)です。
「現在通っている大学に満足していない」「もっとハイレベルな大学で学びたい!」という方の中には、[keikou]「大学編入の挑戦」[/keikou]を検討されている方もいるのではないでしょうか?
ところで、大学編入試験を受験する際に、[keikou]「現在自分が通っている学部とは異なる学部」を受験することは可能なのか[/keikou]気になりませんか?
また、大学で勉強を進めているうちに「現在の学部とは異なる分野の勉強をしたい」と心変わりをして、「大学編入によって学部を変更できるのか」気になっている方がいるはずです。
そこで今回は、「大学編入試験で他学部を受験できるのか?」という疑問について解説していきます!
目次
大学編入試験で"他学部"に挑戦することは可能?
結論を述べると、[keikou]大学編入試験で「他学部に挑戦」することは可能[/keikou]です。
現在「社会学部」に通っている人が「経済学部」の編入試験に挑戦するのも問題ないですし、「理工学部」に通っている人が「法学部」に編入学することもできます。
つまり、大学編入の受験生の中には「自分をステップアップさせる・よりハイレベルな大学に入学する」という目的の他に、「勉強する分野を変えるために大学編入する」という目的を持って挑戦している人もいると考えられます。
今の環境に満足しているなら「転部・転科」でも良い
ちなみに、現在自分が通っている大学の環境に満足しているのであれば、無理に「大学編入」に挑戦する必要性は無いでしょう。
自分が学びたい分野の学部・学科がその大学にあるならば、[keikou]「転部・転科」[/keikou]で十分です。
大学編入するということは、これまでとは異なる大学に入学するということになるので、「大きな変化」を余儀なくされます。
大学の場所が違う都道府県になってしまえば「引っ越し」も必要になりますし、大学1・2年で築いた交友関係・グループからも離れなければいけなくなります。
ただし、大学によって異なるかもしれませんが、「転部・転科」をする際にも「転部転科試験」を受ける必要があるので注意です。
大学に申請すれば、簡単に他学部に移動できるわけではないので注意です。
「自分をステップアップ+学部を変更」したいなら大学編入
「今通っている大学よりも高いレベルの大学に行きたい+専攻分野を変更したい」という願望がある大学生なら、[keikou]「大学編入試験」に挑戦するべき[/keikou]です。
大学編入試験で合格を勝ち取ることができれば、自分が抱いている目標・目的を達成できます。
ちなみに、大学編入は世の中に出回っている情報が少なく、「大学編入試験は難易度が高い」という"勘違い"をしている方もいるようですが、安心してください。
大学編入は「やるべきこと」をしっかりとやれば合格できるチャンスは十分にあります。
現在の自分の状況にモヤモヤがある人や、「本当は違うことを学びたい!」という気持ちがある人は、ぜひとも大学編入を検討してみてください!
特に「理系から文系(文転)」の"他学部"挑戦がおすすめ
ここまでの開設を読んで、「他学部への編入が可能なことは分かったけど、大変そう...。」と感じた方もいるのではないでしょうか?
確かに、編入試験対策として、これまでの大学生活で学んだこととは「異なる内容の勉強」をしないといけないので、他学部の編入試験を受験するのってけっこう大変です。
ただし、場合によっては「他学部の大学編入試験が有利になる」編入受験生がいます。
それが、[keikou]「理系から文系の学部に編入(文転)を目指している受験生」[/keikou]です。
さらに具体的に説明すると、理系学部から「経済学部(文系学部)」への編入を検討されている方は、かなり有利に編入試験対策を進められるはずです。
その理由は、経済学部の編入試験では[keikou]「数学」[/keikou]が出題科目として設けられていることが多いからです。
例えば、ボクが実際に受験した「東北大学経済学部」の編入試験は、以下のような試験内容(一次試験)でした↓
つまり、数学が得意な受験生なら、「経済学(ミクロ・マクロ)」と「数学」の2科目を選択するという作戦をとることで有利に試験を進められます。
大学編入試験で出題される「数学」の範囲は主に「微分積分」と「線形代数」です。
理系学部に通っている学生であれば、高校受験の勉強で十分「数学」に触れてきているはずですし、大学1・2年次に習う数学の範囲が出題されるので、試験対策がしやすいのではないでしょうか?
加えて、情報が非常に少ないマイナーな試験である「大学編入試験」は、「専用の参考書」がほとんど発売されていないにもかかわらず、「数学」だけは[keikou]「大学編入に特化した数学の参考書・問題集」が発売されています[/keikou]。
大学編入に特化した参考書が出版されていることは、未知なる試験に臨む編入受験生にとって非常に魅力的なポイントと言えます。
また、ミクロ経済学やマクロ経済学は「数学的な思考」が必要になったり、「高校数学の知識を持っていると理解しやすい」単元があったりします。
このことからも、[keikou]理系学部に通っている大学生にとって、「経済学部」の編入試験は勉強しやすいもの[/keikou]だと考えることができます。
実際に「経済学部」をメインに編入試験対策を行っていたボク自身、「『理系から経済学部への大学編入』を目指している編入受験生は勉強しやすいだろうな」と感じていました。
大学編入試験で"他学部"に挑戦する際のデメリット
上記では、現在「理系学部」に通っている学生が「経済学部」の編入試験に挑戦する際に有利になることを説明しました。
しかし、基本的に大学編入で「他学部」に挑戦する際には、いくつかのデメリットが生じてしまうことに注意しておきましょう。
ここでは、他学部への大学編入を検討されている方が注意すべきポイントについて説明します。
- 単位認定数が少なくなる可能性が高い
- 大学の授業とは関係の無い勉強をしないといけない
単位認定数が少なくなる可能性が高い
現在通っている学部とは分野が異なる学部へ編入学した際に、「単位認定数が少なくなる」というデメリットに直面する可能性が高いです。
単位認定数とは
四年制大学に通う大学生が編入試験に出願する際には、「約60単位(大学によって異なる)」を修得していることが求められます。
出願要項に記載されているので、自分が気になっている大学の出願要項をチェックしてみてください。
その「約60単位」のうち、「編入学先の大学側が認めた単位数」が自分の修得済み単位として移行されます。
この説明だと分かりにくいと思うので、以下のイメージ画像を参照してください↓
上記の画像は、2年間通った大学で修得した単位数が「70単位」で、編入先の大学に認められた単位数が「50単位」ということを表した図です。
編入先の大学の卒業単位数が「124単位」だった場合、「残り74単位」を取らなければいけないことになります。
この時の「50単位」を「単位認定数」と言います。
他学部への編入では「単位が認められない」
認定する単位数を決める基準は、大学側によって異なるため何とも言えませんが、基本的には「わが校の1・2年次に勉強すべき分野に関する単位であるかどうか」が重要だと推測しています。
つまり、編入先の大学の1年次に必修科目として「経済学入門」があった場合に、編入前に通っていた大学で「経済学入門」に該当する内容の単位を取得できていれば、無事「認定単位」とみなされるということです。
ここまで説明すると、他学部への編入では「単位認定数」が少なくなるのが分かるのではないでしょうか。
例えば、「法学部」に通っていた大学生が「経済学部」に編入した場合、大学側からすると「法学系の授業の単位」を認定することは難しくなります。
「経済学部の1・2年生」が受講すべき授業の種類とは異なるからです。
よって、「単位認定数」が少なくなってしまい、残りの3・4年次に修得しないといけない単位数がものすごく多くなってしまう可能性があります。
場合によっては、2年で卒業できない(大学5年生になる)可能性も考えられるので、その点は覚悟が必要でしょう。
大学の授業とは関係の無い勉強をしないといけない
他学部への大学編入を目指す場合、普段大学で勉強している内容とは異なる勉強をしなければいけなくなります。
上記で少し触れたように、大学編入試験の出願条件として「約60単位」を修得していることが設定されている大学・学部が多いです。
そのため、「大学の授業をサボって、他学部の編入試験勉強をする」という考え方は少々危険です。
授業をサボったことで単位を落としてしまい、出願条件にある必要単位数を満たせないと、そもそも編入試験に出願することができないためです。
大学の授業(編入試験とは関係の無い)を受ける・課題(編入試験とは関係の無い)をこなすことをしながら、同時並行で編入試験の勉強(大学の授業とは関係の無い専門科目)をしなければいけないので、上手く時間を活用する必要があります。
また、編入試験勉強に対するモチベーション維持も必要そうですね。
大学の授業・課題に追われてしまうと、大学編入へのモチベーションが低下しそうですので。
モチベーションが下がった時は、「なぜ自分は大学編入を志したのか」「どうして他学部に編入しないといけないのか」「自分の目標・もくてき・願望は何か」を冷静に振り返ってみてください。
→大学編入成功のためには"モチベーション"の維持が必須です【経験談】
「大学編入試験で"他学部"に挑戦」のまとめ
今回は、「他学部の大学編入に挑戦するのはアリか?」という疑問について解説してきました。
他学部への大学編入は、「出願条件」さえ満たしていれば可能です。
ただし、場合によっては「試験対策が大変」「単位認定数が少なくて、編入後ものすごく忙しい」といった状態に陥ってしまう危険性があることも頭に入れておきましょう。
ただ、何よりも重要なのが「自分をより良い環境に置きたい」「レベルの高い大学で勉強したい」「今とは異なる分野の研究に力を入れたい」という「目標・目的」です。
多少のデメリットには目をつぶり、[keikou]目の前にある目標・目的に向かって全力投球しましょう[/keikou]。
四年制大学に通う大学生なら、もし万が一編入試験に失敗したとしても、今の大学で進級すれば良いだけなので。
大学編入挑戦のリスクは、ほぼ皆無です。
「やらなかった後悔」だけは避けるようにしましょうね!
自分の目標・目的の達成に向けて、一つずつ行動をしていきましょう!