大学編入の面接対策|実際に聞かれたことも紹介【経験者が解説】

  • 大学編入の面接はどうやって対策できる?
  • 編入試験の面接が不安です。
  • 大学編入の面接で聞かれることって何?

上記のような疑問・不安を解消できる記事をご用意しました。

当記事を最後までお読みいただければ、大学編入の面接試験に対してしっかり準備することができます

当記事を執筆している筆者は、実際に編入試験に合格した「編入学経験者」です。

当記事執筆者の経歴
  • 専門学校から早稲田大学商学部に3年次編入
  • 東北大学・中央大学・明治学院大学にも同時合格
  • 早稲田と東北大学で「面接試験」を突破
注意
早稲田大学商学部は2019年度から3年次編入の募集を停止しています。

この記事では自分自身の経験談をもとに作成しているので、きっとあなたのお役に立てるはずです。

当記事でわかること!
  • 面接試験の対策方法
  • 実際に面接で聞かれたこと
  • 筆者が事前に用意した面接解答例
  • 面接試験で良い印象を与えるポイント

編入試験の面接に不安がある方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。

編入試験には必ず「面接」があるのか?

面接試験が苦手です。編入試験には必ず面接があるのでしょうか?

答え

多くの大学が編入試験で「面接」を設けている
ただし!
探せば「面接なし」の大学もある

編入試験を実施する大学・学部の多くが面接試験を設けています。

ただ、全ての大学で面接試験があるかというとそんなことはありません。
面接試験が無い大学・学部も存在します。

「とにかく面接は受けたくない!」という編入受験生の方は、面接なしの大学・学部を選ぶという選択もアリでしょう。

中央ゼミナールが制作しているまるわかり!大学編入データブックという本を使うと、面接試験が設けられていない大学・学部を探しやすいです。

この本は、編入試験を実施する全国の大学の情報が完全網羅されているので、編入受験生が必ず持っておきたい1冊です。

アキラ

面接なしの大学・学部を選べば、筆記試験や小論文ではっきりと合否が決まるので対策しやすいですよね。

ただし!

「必ずこの大学に編入するんだ!」という強い目標を持っている方は、逃げてはいけません

目標の大学が面接試験を設けているのであれば、真正面から面接試験に挑むことをおすすめします!

アキラ

ボクも面接は苦手です。

それでも合格することができたので、あなたも大丈夫!

実際の対策方法などを以降で解説するので参考にしてください。

編入学経験者の「面接体験談」

ここから、ボクが実際に経験した「早稲田大学商学部」と「東北大学経済学部」の面接試験について話していきます。

大学編入の面接形態

早稲田大学商学部と東北大学経済学部の面接試験は、以下のような形態で行われました。

  • 筆記試験と同日に実施される
  • 筆記試験が終了後(約90分後)面接試験が始まる
  • 3対1の面接 : 教授(らしき人)3人と受験生1人
  • 1人の面接官が質問を投げかけ、他2人の面接官は話を聞いてる感じ
  • 終始穏やかな面接
  • 面接時間は20分と言われていたが、10分ほどで終了した
  • 筆記試験とは別の日に実施される
  • 筆記試験(1次試験)が終了後、1次試験の合格者のみが2次試験の面接に進む
  • 3対1の面接 : 教授(らしき人)3人とボク1人
  • 3人の面接官全員から質問が飛んできた
  • 終始穏やかな面接
  • 面接時間は20分程度
注意

あくまでもボクが受験した年(平成27年度)の面接試験形態です。

早稲田大学商学部は現在、編入学の募集を停止しているので注意です。

また、東北大学経済学部は現在「面接がなくなりました」。

早稲田も東北も、どちらも「終始穏やか」に進んだことが印象的でした。

大学編入の面接試験は「圧迫面接されることが多い」という噂を耳にしていたので、面接当日はものすごくビクビクしていたのを覚えています。

アキラ

圧迫面接だったらどうしよう。

とずっと不安を感じていました。

でも実際に面接が始まったら、面接官はとても穏やかな雰囲気・口調で質問をしてくれたので、落ち着いて回答することができました。

もしかしたら、面接試験の実施年や面接官によっては、圧迫的な面接になってしまうのかもしれません。
また、大学によっても異なるのでしょう。

そのため、「絶対に圧迫面接ではないよ」とは断言できないです
むしろしっかり対策できるの、「もしかしたら圧迫面接かも」という心構えで面接に臨む方が良いかもしれません。

面接試験の質問内容は?

面接ではどのようなことが聞かれるの?

編入試験の面接では、どのような内容の質問がされるのか気になりますよね。

そこでボクが実際に受けた質問を掲載しておきます↓

実際に面接で聞かれたこと
  • あなたがこの大学・この学部に編入しようと思った理由を教えてください。
  • 志望理由を簡潔にお話しください。
  • もしあなたが編入できたら、どのような内容の勉強・研究をしていきたいですか?
  • あなたが学びたい教授は誰ですか?
  • 将来何を目指していますか?
  • あなたがこれまでの学生生活(高校卒業後、大学・専門学校・短大で過ごした2年間)で頑張ったこと・力を入れたことは何ですか?
  • 今日の筆記試験の出来はどうでしたか?
  • あなたはTOEICのスコアが比較的高いですが、どのように勉強しましたか?
  • あなたは何の参考書を使って経済学を勉強していましたか?

編入仲間にも面接について聞いてみると、どこの大学・学部でも「上記と似た内容の質問」がされていることが分かりました

特に、ほとんど間違いなく聞かれるのが【志望理由】です。

  • どうしてこの大学に編入したいのか
  • なぜ他の大学だとダメなのか

を明確に伝える練習は全員必須と言えます!

大学編入の面接試験|対策方法

アキラ

編入試験の面接を実際に体験したボクから皆さんに「大学編入の面接試験を突破するにはコレ」という対策方法を伝授します!
面接試験の対策方法
  1.  誰かに面接官役をやってもらう
  2.  志望理由を徹底的に作りあげる
  3.  スーツを着る(当日)
  4. 筆記試験に全力を出す

大学編入の面接対策①:誰かに面接官役をやってもらう

面接官役の人を用意し、「想定される質問」に対して「内容がしっかりした・矛盾していない・変じゃない回答」をスムーズに出来るよう練習しましょう。

友達や親などの他人を相手にして、用意している回答を口に発してみるだけでも十分効果的な練習になります

とにかく「誰かに話をする・自分の志望理由を伝える」ことが大切!

ちなみにボクは、通っていた専門学校の先生に頼んで面接練習をしていました。

「独学で大学編入に挑戦している」という方でも、友達や家族などに頼んで、自分が作成した回答がおかしくないかチェックしてもらうことぐらいはできますよね。

大学編入の面接対策②:志望理由を徹底的に作り上げる

大学編入の面接では「志望理由」が必ず聞かれることをお伝えしました。

自分の意志・熱意が伝わる+矛盾していない(別にうちの大学じゃなくても良いんじゃない?と思われない)志望理由を用意する

ことが非常に効果的な面接対策と言えます。

アキラ

必ず(ほぼ100%)質問されるって、ラッキーですよ。
完璧に作りこんだ回答を用意できるので。
完璧な志望理由を作るポイント
  • 受験する大学・学部を徹底的に調べる
  • 編入してから何を勉強したいのか・研究したいのか明確にする
  • どの教授のゼミ・研究室に入りたいのか決める
  • 「編入後学びたいこと+将来自分がやりたいこと」を結びつける

完璧な志望理由を作るためには、上記のようなポイントを意識してみましょう。
ボクもこれらを意識して志望理由を作成しました。

例えば、

  •  この教授のゼミ・研究室に入りたい
  •  この教授の授業に興味がある
  •  その大学にしかない授業をどうしても受けたい

などを事前に用意しておくことで、

どうしてうちの大学じゃないといけないの?

という質問に「あなた独自の回答」が可能となります。

アキラ

実際にボクが用意した志望理由例を紹介します。
実際の用意した早稲田大学の志望理由例

私は、御校の「起業家養成講座」という授業に興味があります。
早稲田大学にゆかりのある起業家の方々のお話を、授業内で直接聞くことができるこの「起業家養成講座」を受講して、自分の将来にも役立てることができたらと考えています。

起業家養成講座は、「早稲田大学にしかない授業」です。

そのため、この講座名を出すことで

早稲田大学じゃなきゃダメなんだ、ボクは!

という熱意をアピールできます。

このように独自の志望理由を伝えるためには、とにかく大学・学部のことをしっかり調べる行動が大切です

あまり大学のことを分かっていない状態で面接に挑んだら、

この人、あまりうちの大学に興味ないな。

と思われてしまい、印象は最悪です

志望理由及び志望理由書の作成に困っている方は、以下のエントリーを参考にしてみてください↓

大学編入の面接対策③:スーツを着る(当日)

面接試験当日は、必ずスーツは着て行きましょう

面接は実のところ
「何を話すか」より「どんな印象を与えるか」が重要

周りの編入受験生が全員スーツを着てるのに、自分だけ私服で行ったらどうなるでしょう?
面接官が抱く印象は良いものではありません。

実際、早稲田大学の編入試験の日、受験会場に私服の人がいたときはビックリしました。
面接試験があるのにですよ?

あの時ボクは心の中で

アキラ

この人には負けないな。

とつぶやきました。

面接官に良い印象を与える、少なくともダメな印象を与えないためにも、面接はスーツで行きましょう。

大学編入の面接対策④:筆記試験に全力を出す

これ面接対策とは関係ないのでは?

と思うかもしれませんが、個人的にはこれが一番の対策方法です

なぜ「筆記試験に全力を出す」ことが面接対策になるのか、次の章で詳しく解説します!

【注目】面接よりも「筆記試験の出来」が重要

なぜ筆記試験に全力を出す=面接対策なのか?

それは、

面接試験は筆記試験の後に実施されるケースが多いから

です。

早稲田大学も東北大学も、最初に「筆記試験」が行われ、その後「面接」をするという流れでした。

これは2校に限った話ではなく、面接試験がある多くの大学・学部で「筆記試験→面接」という流れで編入試験が進みます。

MEMO

早稲田大学は同日に「筆記試験」「面接」の両方が行われました。
一方で東北大学は、1次試験として「筆記試験」を実施し、1次試験を通過した者のみが2次試験の「面接」に進むという流れでした。

※平成27年度の試験です

「筆記試験のあとに面接試験が行われる」ということはつまり

大学側は「筆記試験の出来」をもとに
ある程度合格者の目星をつけている
面接試験はオマケの要素が強い

と考えることができます。

面接はあくまでも

  • その人は大学のことが分かっているか
  • 変ない人ではないか
  • 大学入学後もしっかり学生生活を送れそうか

のようなポイントをチェックするために設けられている可能性が高い、とボクは分析しています。

なぜボクがこのように分析しているのか。
それは、ボクが早稲田大学の編入試験の日に「ある体験」をしたからです。

早稲田編入試験での体験:面接が20分もかからなかった!

早稲田大学の編入試験では、面接時間が「20分」に設定されていました。

受験番号の関係上、ボクは受験生の中で面接の順番が一番最後
面接の順番が来るまでの間、教室で待機しなければいけなかったので非常に暇でした。

アキラ

さすがに暇すぎる。
そういえば、面接時間が20分って言ってたな。
みんな面接にどのくらい時間がかかっているのか測ってみよう。

ということで、自分の順番がくるまで他の受験生の面接時間を計っていました。

その結果、ほとんどの人が約20分面接をしていることが分かりました。

アキラ

20分の面接ってけっこう長いな。
何聞かれるか不安だな。

そんなことを思いながら、やっと自分の順番がやってきました。

そして、いよいよ面接がスタート。



10分で終わりました!

アキラ

あれ、10分しか面接してない!

結局、合格したのはボクと他1人だけでした。

筆記試験の出来が分かった状態で面接が行われる?

早稲田大学の編入試験では、筆記試験終了後、昼食休憩(だいたい90分程度)を挟んでから面接がスタートしました。

ボクは、この昼食時間に「筆記試験の採点」がある程度行われていたと考えています。

なぜなら面接で以下のようなやり取りが行われたからです↓

試験の出来はどうでしたか?あなたの手ごたえを教えてください。

面接官

アキラ

全体的に力を出すことができました。会計学の計算がすべてできなかった点が心残りです。
うん、なるほどね。(下の資料を見ながら頷く)

面接官

このやりとりから「すでに筆記試験の結果が出ているのでは?」と感じたのです。

そして、「筆記試験の出来が良かったため他の受験者より面接時間が短かったのでは?」と考察しています。

実際、面接試験の内容だけで他の受験生と差がつくかというと微妙なところですよね。

  • 場にそぐわない格好の受験者
  • 明らかに嘘をついている受験者
  • 記念受験で来ていると分かるような受験者

が振り落とされる程度の効果しかないのでは?と個人的には感じています。

ちなみに、東北大学経済学部の編入試験でも2次試験(面接試験)で落とされた人は「ほとんどいなかった」と記憶しています。(たしか2人くらいだったかな?)

筆記試験の出来が合否に影響すると思え!

面接試験に不安を感じる気持ちは十分理解できます。

しかしそれよりも、

筆記試験で良い結果を出すことに集中したほうが絶対に良い!

ということ。

筆記試験の出来が良ければ、面接でもたついたり、緊張して普段通りの会話ができなかったり、少々言葉を間違ったりしても気にする必要はありません。

  • 人とコミュニケーションを取ることが苦手
  • 面接がとても不安

という方は、とにかく専門科目の勉強に時間を費やしましょう

注意!

大学・学部によっては「筆記試験が無く、面接だけが用意されている」ところもあります。
(例:埼玉大学経済学部)

そのような大学・学部の面接試験は通常「口述試問」となっています。

口述試験では専門科目に関する質問・問題が「口頭」で伝えられ、それに対して自分の言葉で解答しなければいけません。

つまり、たとえ面接試験しか用意されていない場合でも、筆記試験対策と同様に専門科目の勉強をしっかり行う必要があります

アキラ

必要な回答だけはしっかりと準備しておこう。

ただし!
面接に不安を感じるよりも筆記試験で自分の実力を出し切る方が大切です!

大学編入の面接対策まとめ

今回は、「編入試験の面接」についてボクの経験談を含めて解説しました。

大学編入を目指している方や編入試験に「面接」が設けられている方にとって、少しでも参考になればと思っています。

確かに、大人を相手にした面接はとても不安に感じます。
ボクもものすごく不安でした。

でも大丈夫です。

必要な回答(志望理由など)をある程度準備すれば、編入試験において「面接で落とされる」ということは考えにくいです

それよりも、専門科目の「基礎知識」を身につけて、筆記試験を完璧にすることを意識する方が圧倒的に重要です!

「編入試験の難易度」アイキャッチ画像 大学編入は難しい?試験の難易度や対策法を経験者が解説