大学編入に向けて”英検”の取得を目指すのは得策ではない【理由を語る】

大学編入のために[keikou]”英検”の取得を目指すこと[/keikou]はあまりおススメではありません!

どうも、編入受験生時代に「英検準1級」を取得しました、アキラ(@akila_s8)です。

大学編入試験では、出願時に「TOEIC」「英検」といった[keikou]「英語の資格試験」の提出[/keikou]を求める大学・学部がたくさんあります。

そのため、大学編入合格を目指している編入受験生の多くが、現在TOEIC・英検などの勉強に励んでいるのではないでしょうか。

ボク自身、編入受験生だった時は、真面目に毎日コツコツ「英語の資格試験」の勉強をしていました。
結果的に、「TOEIC850点」・「英検準1級」を取得した状態で、編入試験に臨むことができました。

そんなボクですが、「大学編入」と「英検」の関係性について、一つ思うところがあるんです。

それが[keikou]「大学編入に向けて英検取得を目指すのは、あまり得策ではない」[/keikou]ということです。

現在、大学編入合格のために「英検取得」を目指して勉強している方にとっては、”寝耳に水”かもしれませんね。

今回は、「大学編入のために英検取得を目指すのはおススメしない」理由について解説していきます。

大学編入と”英検”の関係性

「大学編入に向けて英検の取得を目指すのが得策ではない理由」について解説する前に、「大学編入と英検の関係性」についてここでまとめておきます。

大学編入試験を実施している大学・学部の中には、[keikou]出願時に「英検」の提出を求める[/keikou]ところが多くあります。

その理由は、「英検の取得級」によって「足切りライン」を設定しているからです。

例えば、「大阪大学 外国語学部 英語専攻」の編入試験では「英検取得級による足切りライン」が設定されています。
以下は、募集要項に記載されている「出願資格」の一部を抜粋したものになります↓

英語専攻を志願することができる者は、出願日までに下記のいずれかの基準を満たしている者に限ります。ただし、(2)及び(3)については、2017年4月以降に受験したものに限るります。
出願書類とともに、「合格通知書」の写し又は「スコアシート」の写しを提出してください。
(1) 財団法人日本英語検定協会が実施する実用英語検定準1級以上合格者
(2) 財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会が実施するTOEIC (Test of English for International Communication)730点以上
(3) Educational Testing Serviceが実施するTOEFL 〔Test of English as a Foreign Language〕で、TOEFL(Paper)560点以上又はTOEFL(iBT)82点以上

出典:大阪大学外国語学部|編入試験募集要項

上記引用部分から分かるように、「大阪大学 外国語学部 英語専攻」の編入試験では、

  • 英検「準1級」以上
  • TOEIC「730点」以上
  • TOEFL(Paper)560点以上 / TOEFL(iBT)82点以上

という出願資格(足切りライン)が設定されていて、この足切りラインのうちの「どれか一つ」を満たしていないと出願することができません。

このように、大学編入試験では、「英検」が出願資格の一つとして設けられるケースが多くあります。

大学編入で必要な「英検取得級」はどのくらい?

上記で紹介した「大阪大学外国語学部」で求められる「英検取得級」は”準1級”でしたね。

基本的に、大学編入の出願時に求められる「英検取得級」は“準1級”か”2級”のどちらかになります。

そのため、「大学編入に向けて英検を取得しよう」と考えている方は、[keikou]「英検2級」以上の勉強が必要になります[/keikou]。

ちなみに、「準1級」が必要な大学は”かなりハイレベルな大学”と捉えることができますね。

もしくは、編入してからもハイレベルな英語の勉強が求められる「外国語学部」などで、「英検準1級」が出願資格として設定されています。

「必ず英検を取得しないといけない」わけではない

受験する大学・学部によっては、出願時に必要な英検取得級が設定されているケースがあることを説明しましたが、ここで一つ注意点があります。

それは、[keikou]「必ず『英検』である必要はない」[/keikou]ということです。

上記で紹介した「大阪大学外国語学部」の出願時に提出すべき「英語の資格試験」は、英検TOEICTOEFLの[keikou]「いずれか一つ」[/keikou]でOKです。

「必ず英検準1級を取得しなさい」と言われているわけではありません。

つまり、「英検準1級は持っていないけれど、TOEICは800点取得している」という人も出願可能です。
「英検準1級は持っていないけれど、TOEFL(iBT)82点以上取得している」という人も出願できます。

大学編入を実施している大学・学部を見てみると、「”英検のみ”の提出を求めている大学・学部」は[keikou]“ありません”[/keikou]。
(ボクが見落としている可能性もあるので、英検しか提出できない大学がある場合は、ご連絡いただけると幸いです)

一方で、「”TOEICのみ”の提出を求める大学」は[keikou]“存在します”[/keikou]。

例えば、「東北大学経済学部」では、一次試験の「英語」は提出されたTOEICスコアを参考に得点を決定する形式になっています。

つまり、東北大学経済学部の編入試験を受験するためには、“必ず”TOEICを提出しなければいけないのです。
【大学編入】”東北大学経済学部”の編入試験が「狙い目」な件

このように、「英語の資格試験の提出を求める」大学の中で、「提出できるのは英検だけ」というところはありませんが、「提出できるのはTOEICだけ」という大学があることは、頭に入れておきましょう。

大学編入に向けて”英検”の取得を目指すのが得策ではない理由

それではここから、大学編入に向けて英検取得を目指すことをおススメしない理由を解説していきます。

以下の2つがその理由になります↓

理由
  • 「英検」より「TOEIC」の方が目標を達成しやすい
  • 「英検」より「TOEIC」の方が”融通が利く”

理由①:「英検」より「TOEIC」の方が目標を達成しやすい

大学編入合格のために「英検取得」を目指すことをおススメしない理由の一つが、英検と比べて[keikou]「TOEICの方が目標を達成しやすい」[/keikou]からです。

もちろん、これには個人差があることなので断言はできませんが、基本的にTOEICの方が自分が立てた目標を達成しやすい試験だと思います。

英検には「面接」がある

英検は難易度が高いです。
なぜなら、英検には二次試験で「面接」が用意されているからです。

大学編入の出願資格として設定されている「英検取得級」は、ほとんどの場合「英検2級 or 英検準1級」です。
そのため、どちらの級を取得するにしても、二次試験の「面接」を受ける必要があります。

一次試験の「英単語穴埋め・長文読解」や「リスニング」に関しては、ある程度「解答テクニック」を身につけていて、英単語・熟語をたくさん暗記していれば、ある程度合格できるチャンスがあります。

ただ、二次試験の「面接」に関しては、“英語を話す能力”が無いと合格が厳しくなります

事実、ボクは英検準1級の二次試験に“一度失敗しています”
あの時は、ものすごくへこみましたね。

面接で順番が来るのを待っている間、隣に座っている小学生が”流暢な英会話”を披露していて、心がへし折られたのは、今では良い思い出です…。

二次試験の「面接」があることで、“英検の目標達成難易度”がTOEICよりも高いと、ボクは感じています。

一次試験もけっこう難しい

それから、単純に“英検の筆記試験(一次試験)レベル”も、TOEICより難しいと思います。(少なくともボクはそう感じました)

大学編入試験で設定されている「英語の資格試験の足切りライン」では、「TOEIC700~750点」と「英検準1級」が[keikou]“並列な扱い”[/keikou]をされています。

【TOEIC700~750点取得 or 英検準1級取得】

↑という足切りライン設定をしている大学が多い

ただボクの感覚だと、「英検準1級」を取得するよりも、「TOEIC800点以上」取得する方が[keikou]“圧倒的に”易しい[/keikou]です。

TOEICは、「テクニック(TOEIC試験への”慣れ”)」でかなりスコアを伸ばせる試験なので。

受験チャンスが少ない

加えて、英検は「年3回」しかチャレンジする機会がありません。
一方で、TOEICは「年10回」も目標達成のチャンスが与えられています。

このように、試験に挑戦できる回数的にも、TOEICの方が目標を達成しやすい試験と言えるのです。
【大学編入】編入受験生は”TOEICの日程”に要注意!【特に2年生】

つまるところ、自分の目標(出願資格をクリアできるだけのスコア・級)を達成しやすいのは「TOEIC > 英検」なので、英検を頑張って勉強するくらいなら、TOEICにひたすら時間を割いた方が良いということです。
【大学編入】”TOEICスコア”は何点まで伸ばすべきか?【経験談】

理由②:「英検」より「TOEIC」の方が”融通が利く”

大学編入に向けて「英検取得」を目指すのは得策ではないと言える理由に、英検と比べて[keikou]「TOEICの方が”融通が利く”」[/keikou]ということもあります。

先述している通り、「英語の資格試験」の提出を求める大学・学部の中で、「英検しか提出を認めない」というところはありません。
一方で、「TOEICしか提出を認めない」大学・学部はあります

すなわち、TOEICだけ取得していれば、基本的にどの大学の出願時にも「対応できる」ということになります。
【超重要】”大学編入試験”と”TOEIC”の関係性を徹底解説!【経験者談】

英検を頑張って取得しても、「受験したい大学では提出が認められていなかった」というケースもあり得なくはないことです。

「目標達成のハードルが高い」英検を頑張って勉強するなら、ひたすらTOEICのスコアUPに時間を費やした方が良いと言えます。

「自分の状況」を把握して”英検”への挑戦を検討しよう!

ここまで説明してきたように、英検よりもTOEICの方が目標とするスコアを取得しやすく、大学編入における重要度もTOEICの方が高いです。

そのため、大学編入試験に向けて「英語の資格試験」に挑戦しないといけない方は、[keikou]英検よりもTOEICに時間を割いた方が得策[/keikou]と言えます。

ただし、「英検を受けるな・受ける意味は無い」言っているわけではありません

もし、TOEICと英検の勉強を両方した結果、「英検の方が自分的には目標達成しやすい気がする」「英検準1級の方がチャンスあるかも」と感じている方は、「英検」に挑戦するべきです。

「すでに英検の一次試験は合格していて、二次試験で落ちてしまった」とい方は、次回の英検実施日に「二次試験突破」を目指すべきです。

試験には、人それぞれ「向き不向き」や「好き嫌い」があるので、ご自身の状況に適した英語の資格試験を受験するようにしてください。

もし、「英語はあまり得意ではない」「編入試験まで時間が無い」けれど、ある程度のTOEICスコアが必要だという方は、[keikou]TOEICに全集中力を投下する[/keikou]ことをおススメします。

「大学編入と英検」まとめ

今回は、「大学編入試験に向けて”英検取得”を目指すのはチョット待って!」という内容で解説してきました。

大学編入のために「英語の資格試験」に挑戦しなければいけないけれど、「英検とTOEICのどちらを受ければ良いのだろう?」と疑問に感じていた方や、「TOEICの勉強は進めているけれど、英検も挑戦した方が良いのだろうか?」と疑問に感じている方は、ぜひ当エントリーを参考にしてみてください。

また、当ブログ「Rank-Up」では、実際に専門学校から早稲田大学へ3年次編入した経験を持つボクが、大学編入に関するエントリーを複数投稿しています。

大学編入に興味がある方や、大学編入合格を目指して勉強に取り組んでいる方は、ぜひ他のエントリーも参考にしてみてください↓

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