[keikou]"大学編入試験"と"TOEIC"の関係性[/keikou]について徹底解説します!
どうも、専門学校から早稲田大学に3年次編入した経験を持ちます、アキラ(@akila_s8)です。
「もっとハイレベルな大学で勉強したい!」「自分をステップアップさせたい!」と考えている学生の中には、[keikou]「大学編入」[/keikou]を検討されている方がいるかもしれません。
→"大学編入"とは?大学編入試験の経験者が解説してみます!
大学編入試験に合格することができれば、「憧れていた大学」や「一般入試の時に入ることができなかった大学」への入学が可能となります。
それでは、「大学編入」を実現するためには"何が必要"となってくるのでしょうか?
"何の勉強"をしなければいけないのでしょうか?
その答えの一つが「TOEIC」です。
厳密に言うと、[keikou]「TOEICのハイスコア」が必要[/keikou]になってきます。
「大学編入合格」という大きな目標を掲げている編入受験生にとって、「TOEICの勉強」は切っても切り離すことができない、非常に重要なものです。
今回は、「なぜ大学編入を成功させるためにTOEICのハイスコアが重要になってくるのか」について詳しく解説していきます。
大学編入試験とTOEICの関係性をしっかりと理解しておくことで、大学編入成功に少しだけ近づくことができます。
目次
"大学編入試験"と"TOEIC"の関係性
一見、大学編入試験とは何の関係も無さそうな「TOEIC」ですが、実は大学編入において非常に重要な役割を担っています。
その役割とは以下の2点です↓
- TOEICスコアが「出願条件・足切りライン」に設定されている
- TOEICスコアが「英語試験の得点」として利用される
編入試験を実施している大学・学部によっては、[keikou]出願時に「TOEICスコア」(公式認定証)の提出を求める[/keikou]ところがあります。
TOEICスコアを提出させて、「"出願条件・足切りライン"を突破しているか」を確認したり、「英語試験に得点換算」に利用したりします。
上記の役割を担っているため、[keikou]編入受験生は「TOEICの勉強」が必要不可欠[/keikou]です。
大学編入における「TOEIC」は、一般入試で例えると「センター試験」のような役割を担っています。
一般入試では「センター試験」の結果によって「足切り」が行われたり、「センター試験利用入試」であればセンター試験の得点が合否に直接関わってきたりしますよね。
大学編入の場合、TOEICの点数によって「足切り」が行われたり、TOEICスコアが「英語試験に得点換算」される結果、合否に大きく関わってきたりします。
これが「大学編入試験とTOEICの関係性」です。
それでは、上記で挙げた「TOEICの役割」について、以下でもう少し深堀りしていきます。
TOEICスコアが「出願条件・足切りライン」に設定されている
編入試験を実施している大学・学部の中には、TOEICスコアで「出願条件・足切りライン」を設定しているところがあります。
実際の例を見てみましょう。
以下の引用は、名古屋大学経済学部の編入試験募集要項(2019年度←2018年実施試験)に記載されている「英語資格の出願要件」です↓
【2】出願要件
TOEICまたはTOEFLを2016年10月4日以降に受験し、次の得点を取得していること。
- TOEIC:590点以上
- TOEFL-PBT:500点以上
- TOEFL-iBT:61点以上
- TOEFL-CBT:173点以上
上記引用から分かるように、名古屋大学経済学部の編入試験を受けるためには、[keikou]「590点」以上のTOEICスコアを取得している必要があります[/keikou]。
つまりこの「590点」が足切りラインですね。
TOEICスコアが590点に満たない編入受験生は、「出願すらできない」という状況に陥ってしまうのです。
ちなみに、名古屋大学経済学部の場合、出願要件を設定するために利用されている「英語資格」には、TOEIC以外に「TOEFL」もあります。
名古屋大学経済学部の編入試験を受ける場合には、「TOEICスコア」もしくは「TOEFLスコア」の提出が必要になるということです。
TOEICスコアが「英語試験の得点」として利用される
大学編入試験を実施している大学・学部の中には、出願時にTOEICスコア(公式認定証)を提出させて、提出されたTOEICスコアを"100点満点換算"することで「英語試験の点数」とするところもあります。
こちらも実際の例を見てみましょう。
以下は、東北大学経済学部の編入試験募集要項(2020年度←2019年実施)に記載された「英語試験」に関する情報です↓
*第1次選抜について
「英語」の試験は独自の試験を行わず、所定の外部試験のスコア提出により行います。詳しくは、「別紙「英語」試験について」を参照してください。~
(別紙)「英語」試験について
英語の試験は独自の試験を行わず、所定の外部試験のスコア提出により行います。
事前に下記の試験を受け、有効期間内に受験した試験のスコアシートを出願時に他の出願書類と一緒に提出してください。~
有効なスコア 提出方法 2017年10月1日以降に受験したもの TOEIC® テストの顔写真付き公式認定証(コピー不可)を他の出願書類と一緒に提出してください。
東北大学経済学部の編入試験では、一次試験に「英語」、二次試験(一次試験合格者のみ)に「専門科目(経済学・経営学)の筆記試験」が設けられています。
このうち、一次試験の「英語」は「独自の筆記試験」が行われず、[keikou]TOEICスコアがそのまま「英語試験(一次試験)の得点」となります[/keikou]。
つまり、「TOEICスコアが高い人から順」に一次試験を突破することになり、TOEICの点数が低い受験生は、一次試験で確実に落とされます。
ちなみに、TOEICスコアによる「足切り」は無いため、基本的に誰でも出願することができます。
"TOEIC"の勉強をサボると大学編入の失敗確率が高まる
上記で説明してきたように、編入試験を実施している大学・学部によっては、TOEICスコアで「足切りライン」を設定したり、TOEICスコアをそのまま「英語試験の得点換算」に利用するケースがあります。
あなたが受験を検討している大学・学部が「TOEICスコアの提出」を求めているようなら、[keikou]「TOEICの勉強」に本気で取り組まなければいけません[/keikou]。
TOEICの勉強をサボってしまうと、
- 「足切りラインを突破できなくて、出願すらできなかった」
- 「低いTOEICスコアが『英語試験の得点』として換算されてしまい、結果的に不合格となった」
というような状況に陥る可能性が高いです。
大学編入は、あなた自身を大きく成長させる絶好のチャンスです。
そのチャンスを「TOEICの勉強をサボった」ということだけで無駄にしてはいけません。
→【注目】大学編入で"後悔"を解消できる!【大学受験のリベンジ】
「学歴コンプレックスを解消したい」「就活が有利になるような大学へ編入したい」と考えている方は、TOEICの勉強を「毎日コツコツ」進めていきましょう!
【ちなみに】"TOEIC"の提出が必要ない大学・学部もある
ちなみにですが、編入試験を実施している大学・学部が"全て"TOEICの提出を求めるわけではありません。
[keikou]TOEICの提出が必要ない大学・学部もあります[/keikou]。例えば、中央大学経済学部の編入試験では「TOEICの提出」が必要ありません。
TOEICスコアによる「足切り」も設定されていませんし、「英語試験の得点換算」もありません。
中央大学経済学部では、独自の「英語の筆記試験」が設けられています。
大学編入試験を受験する大学・学部が全て「TOEIC提出が不要」である場合に限っては、TOEICの勉強に力を入れる必要はありません。
「どうしてもTOEICスコアを伸ばすことができない」「2年生の夏頃になってもTOEICスコアが低い」という方が、「TOEICスコアの提出が不要な大学・学部を受験する」というのは賢い戦略と言えます。
ただし!
「TOEICの勉強をしたくないから」というような"甘えた考え"で志望校選びをすることは非常に危険です。
一生懸命TOEICの勉強に取り組めない人が、「専門科目の勉強」や「面接・小論文対策」を本気でできるかというと非常に怪しいですよね。
「大学編入に失敗しないため」にTOEIC提出が無い大学を選んだはずが、他の勉強もサボってしまい、「結局失敗に終わった」なんてことは無いようにしましょうね。
→大学編入で"志望校"を選ぶ基準とは?4つのポイントを解説!
志望校の編入試験情報はしっかりチェックしよう!
TOEIC提出の「有無」を把握するためにも、[keikou]大学編入試験の志望校の「編入試験情報」はしっかりとチェックするようにしましょう[/keikou]!
当ブログ内では何度も言っていることですが、大学編入はマイナーな入学制度で、世の中に出回っている情報が非常に少ないです。
そのため、大学編入は「情報戦」の様相が強く、「いかに有益な情報をたくさん集めることができるか」が重要になってきます。
編入試験情報を確認していなくて、「出願しようとしたらTOEICスコアの提出が必要だった!しかも自分のTOEICスコアでは足切りラインを突破できなかった」などということはないようにしましょう。
大学編入の情報収集に関しては、以下のエントリーで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください↓
また、大学・学部によっては「提出できるTOEICスコアの証明書類は【公式認定証(=公開テスト)】のみで、【スコアレポート(=TOEIC IPテスト)】は認めていない」というところも多くあります。
「IPテストのスコアは利用できるのか」を把握するためにも、各大学・学部の募集要項をしっかり調べる必要があります。
→【注意!】大学編入で"TOEIC IPテスト"の提出は認められている?
"TOEIC"の勉強は早いうち(1年生)から始めろ!
もしあなたが「大学編入の成功率を高めたい」と思っているのであれば、[keikou]できるだけ「早い時期」にTOEICの勉強をスタートするべき[/keikou]です。
具体的に言うならば、「(大学・専門学校・短大)1年生」の時からTOEICに力を入れた方が良いです。(高専生なら4年生ですね)
ボクが「早い時期(1年生)からTOEICを勉強したほうが良い」と考えるのは、以下2つの理由があるからです。
- TOEICは「短期間でスコアを伸ばすのが非常に難しい」から
- 余裕をもって「専門科目の勉強」に取り組みたいから
TOEICは「短期間でスコアを伸ばすのが非常に難しい」から
「TOEIC」という試験は、[keikou]「短期間で思い通りにスコアを伸ばせる」ものではありません[/keikou]。
「毎日継続してTOEIC頻出単語を覚える」「リスニングを聞き取れるように毎日継続して音源を聞く」といったような勉強を積み重ねることでTOEICのスコアは伸びていきます。
TOEICを一度でも受けたことがある方なら分かると思いますが、「1日8時間集中して勉強すれば、2週間でハイスコア取れる」というような試験内容ではありませんよね。
もしかしたら「リーディング」部分なら短期集中勉強で「爆発的スコアUP」が期待できるかもしれませんが、特に「リスニング」はそう簡単にはいきません。
試験前の詰め込み勉強で「TOEICのリスニングが聞けるようになる」なら、誰も苦労しないです。
事前にコツコツ継続した努力が、徐々に身を結び、スコアに反映されるのが「TOEIC」という試験です。
→"通勤"・"通学"時間はTOEIC勉強の「黄金タイム」【数十分を活かせ!】
だからこそ、大学編入成功を目指す編入受験生は「早め早め」の対策が必要となります。
1年生の時からコツコツ勉強することを「強く強く」おススメします。
余裕をもって「専門科目の勉強」に取り組みたいから
編入受験生がTOEIC勉強を早い時期からやるべき理由として、編入試験合格のためには「余裕をもって『専門科目の勉強』ができる環境づくり」が必要だからです。
大学編入試験を突破するために必要な勉強は「TOEIC」だけではありません。
経済学・法学・社会学といった「専門科目」の勉強も必要です。
「専門科目の知識」もまた、TOEIC同様「編入試験の合否」に大きく関わってくるものです。
[keikou]専門科目の勉強をサボるわけにはいきません[/keikou]。
というか、サボったら"THE END"です。
この「専門科目の勉強」に余裕をもって取り組めるように、"TOEICのスコアUP作業"は「2年生(編入試験を受験する年)の春」までには終わらせることが理想です。
2年生からはガッツリ「専門科目の勉強」に時間を割きたいです。
「2年生の春」までに理想のTOEICスコアを手に入れるためにも、早い時期からのTOEICの勉強を開始する必要があるのです。
2年生になっても「TOEICスコアが低い」方へ
上記で「TOEICの勉強は早めに始めるべき!2年生の春までに必要なスコアを取得したい!」と解説しました。
ただ、実のところ「現在2年生だけど、いまだにTOEICスコアが低い・必要なスコアまで到達していない」と悩んでいる編入受験生の方も少なからずいるはずです。
そのような方は、「ここまで自分が勉強をサボっていたこと」を30秒だけ"後悔"し、すぐに気持ちを切り替えて、「TOEICの勉強」と「専門科目の勉強」を並行して進めましょう。
まだ間に合います。
「大学編入試験まで残り"半年"の受験生がとるべき戦略とは?【逆転可能】」というエントリーで、編入試験実施まで時間が無い方がとるべき戦略について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
そして、すぐに手と頭を動かしてください。
"TOEIC"は何点まで伸ばすべきか【経験談】
さて、ここまで「大学編入試験とTOEICの関係性」や「TOEICの勉強の重要性」について解説してきましたが、読み進めているうちに"以下の疑問"が頭に浮かんだ方がいるのではないでしょうか↓
大学編入成功のためには、TOEICスコアを何点まで伸ばすべきなの?
この疑問の答えは、「【大学編入】"TOEICスコア"は何点まで伸ばすべきか?【経験談】」で詳しく解説しているので参考にしてください。
結論だけ述べてしまうと、大学編入を成功させるためには[keikou]「TOEIC700点以上」[/keikou]目指したいところです。
「TOEIC800点」を超えることができれば、かなり高い確率で大学編入を成功させることができます。(全落ちはあり得ませんね)
【注意】TOEIC「以外」の"英語資格"が必要な大学もある
ちなみに、大学・学部によっては、TOEIC以外の「英語資格」の提出が求められるケースもあります。
よくあるパターンとしては、「TOEIC・英検・TOEFL・IELTS」といった"主要英語資格"の中から「一つ」を提出させるパターンです。
このような場合、すべての英語資格を取得する必要はなく、「TOEICならTOEICだけ」「英検なら英検だけ」を取得していればOKです。
→大学編入に向けて"英検"の取得を目指すのは得策ではない【理由を語る】
TOEICは「英語資格の提出を求める大学・学部」のほとんどで採用されており「汎用性が高い」です。
そのため、基本的には「TOEICの勉強」をしていれば問題ないでしょう。
ただ、場合によっては[keikou]「TOEICの提出が不可」[/keikou]で、違う英語資格の提出を求める大学・学部もあります。
代表的な例が、"編入学試験を実施している大学"の最高峰「京都大学」です。
京都大学の中で編入学を採用している学部のうち、「経済学部」「法学部」「工学部」では出願時に英語資格の提出を求めています。
ただし、提出できるのは[keikou]「TOEFL」のみ[/keikou]です。
TOEICや英検の提出は認めていません。
もし京都大学を志望校とするのであれば、TOEICではなく「TOEFL」の勉強が必要になります。
「大学編入試験とTOEICの関係性」まとめ
今回は、「大学編入試験とTOEICの関係性」について徹底解説してきました。
大学編入とTOEICには「密接な関係」があることを理解していただけたのではないでしょうか。
大学編入の成功確率を高めるためには、[keikou]「TOEICのスコアUP」が欠かせません[/keikou]。
そして、TOEICのスコアを伸ばすためには、必要な勉強を「毎日コツコツ」進めていく必要があります。
「何としてでも大学編入試験に合格したい!」という強い願望を持っている編入受験生は、余裕をもった対策を行うようにしましょう。
もし「今日までTOEICの勉強をサボっていた」という方は、今日から気持ち新たに、勉強をスタートさせてください。
TOEICで高スコアを取得できれば、大学編入成功にグッと近づくことができます!