大学編入の小論文の対策方法を経験者が徹底解説!

  • 編入試験の「小論文」ってどんな内容の試験?
  • 編入試験の小論文はどうやって対策すれば良い?

上記のような疑問を解消できる記事をご用意しました。

当記事を最後までお読みいただければ、【大学編入を成功させるために必要な小論文対策】を理解できます!

当記事執筆者の経歴
  • 専門学校から早稲田大学商学部に3年次編入
  • 東北大学・中央大学・明治学院大学にも合格
  • 東北大学と中央大学で「小論文試験」を経験
  • 2018年3月に早稲田大学を卒業
注意
早稲田大学商学部は2019年度より3年次編入の募集を停止しています。

当記事を書いている筆者は実際に大学編入を経験しており、受験校2校で「小論文試験」を突破しています

アキラ

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編入試験の「小論文」はどのような試験?

小論文対策について解説する前に、編入試験の小論文はどのような試験なのかについてお話します。

アキラ

どのような試験なのか理解しておくことで、適切な対策ができますからね。

編入試験の小論文は基本、

  1.  専門科目に関連した小論文
  2.  一般教養を問う小論文

上記2パターンのどちらかです。

編入試験でよくあるのは「①パターン:受験する学部・学科に関連する小論文」。

例えば、

  • 【社会学部の小論文】:「社会学」に関連する問題が出題
    →社会学の知識・用語を知らないと解答できない
  • 【経済学部の小論文】:「経済学」に関連する問題が出題
    →経済学を勉強していないと解答できない

といった感じ。

また、大学によっては「②パターン:一般教養について問われる小論文」が用意されるケースもあります。

「一般教養の小論文」では、受験学部・学科の専門的知識とは関係の無い、一般的な常識や知識(歴史・文化・社会常識など)を問う小論文が出題されます。

小論文の出題形式

理解しておいた方が良いのが、小論文の「出題形式」です。

編入試験の小論文は、大きく3つの形式に分けることができます↓

  • テーマ型
  • 課題文読解型
  • 資料分析型

テーマ型

一つの議題が用意されて、

○○(テーマ)について説明しなさい・論じなさい・あなたの意見を述べなさい。

という問題が出されるのがテーマ型です。

「法学部」や「経済学部」「経営学部」などで多く見られます。

参考例として、以下の過去問をご覧ください↓

筑波大学社会学類法学の"小論文"の過去問①

筑波大学社会学類法学の"小論文"の過去問②

出典:筑波大学アドミッションセンター – 入試について

これは「筑波大学社会学類法学」の過去問(平成28年度)です。

編入試験の小論文では、ある特定のテーマについて、「詳しい内容」について説明したり、「テーマに関する自分の考え・意見」を論じたりする問題が出題されることが多いです。

課題文読解型

編入試験の小論文出題形式には「課題文読解型」もあります。

これは文字通り「課題文」を読んで、その課題文に対する自分の考え・考察・意見を論述するものです。

これも例を挙げてみます↓

筑波大学社会学類【社会学】の"小論文"の過去問

出典:筑波大学アドミッションセンター – 入試について

上記引用の問題は、「筑波大学社会学類社会学」の過去問(平成28年度)です。

課題文を読み、その課題文の内容と社会学の知識を掛け合わせて、自分の考え・考察を論述する問題となっています。

資料分析型

大学編入試験の小論文では、「資料分析型」の問題が出題されるケースもあります。

この資料分析型は、問題用紙に「表」や「グラフ」などが掲載されていて、それらのデータをもとにして設問に答えたり、自分の考え・考察を述べたりする形式です。

ボクも小論文の試験を受けました

これから「編入試験の小論文を突破するために必要なこと」について解説しようとしているボクですが、もちろん編入試験の小論文は経験済みです。

ボクは編入受験生の時、

  • 早稲田大学商学部
  • 東北大学経済学部
  • 上智大学経済学部
  • 中央大学経済学部
  • 明治学院大学経済学部

の計5校を受験したのですが、このうち「東北大学経済学部」と「中央大学経済学部」で小論文の試験が設けられていました

東北大学経済学部の小論文は「課題文読解型」と「資料分析型」が混ざったような内容で、中国経済に関する問題が出題されました。

注意
東北大学経済学部の編入試験は、2019年度から試験内容が変わっていて、小論文は無くなりました。

中央大学経済学部の小論文は「経済学に関する問題」と「一般教養」の2パターンが用意されています。

配点は「経済学に関する小論文」が70点で「一般教養の小論文」が30点なので、専門科目の知識が問われる問題の方が重要ということですね。

ちなみに、ボクは両校とも合格することができました。

そのため、これから解説する小論文対策はある程度信ぴょう性が高い内容かな、と思っています。

大学編入試験の小論文を突破するために必要なこと

それではここから、編入試験の「小論文」を突破するために必要なことを解説していきます。

大学編入経験者のボクが考える「突破するために必要なこと」は以下の5つ↓

「小論文」突破に必要なこと
  1.  過去問を研究して「受験校の小論文」の特徴を把握する
  2.  「小論文の書き方・ルール」を理解する
  3.  「専門科目の知識」を徹底的に身につける
  4. 「一般教養の理解」を深める
  5. とにかく書いて練習する(添削してもらう)

それぞれのポイントについて詳しく説明します。

①過去問を研究して「受験校の小論文」の特徴を把握する

まずは、自分が受験を検討している大学・学部の「過去問」を入手し、これまでどのような小論文が出題されてきたのかを研究することが大切です。

この工程をサボると、不合格の可能性が高まります。

上記で説明したように、編入試験の小論文には主に「3つの出題形式」があります。

志望大学の出題形式を把握しておけば、

  • 自分がどんな勉強をすれば良いのか
  • どこに重点を置いて勉強を進めれば良いのか

を正しく考えることができます。

志望校の過去問を見たら【テーマ型の小論文】で「専門科目の用語について論じる問題」がたくさん出題されていることが分かった

専門科目の勉強をする過程で「専門用語の意味・内容を800字でまとめる練習」を行う

編入試験の過去問を入手する方法については、以下の記事で詳しく解説しています↓

「編入試験の過去問入手方法」アイキャッチ画像 大学編入の過去問と解答を入手する方法を経験者が解説

②「小論文の書き方・ルール」を理解する

受験校の小論文の傾向を把握したら、「小論文の書き方・ルール」を理解する勉強をしておきましょう

小論文の書き方を学ばずにいると、読みにくい・伝わりにくい文章を書いてしまう危険性があります。

書いている内容は合っている、だけど…
採点者にとって「読みにくい文章」

採点者

読みにくい文章だな…。

もういいや。

内容は正しくても最後まで読まれない
よって「不合格」になる

小論文の試験を突破するためには、「採点者に最後まで読んでもらえる文章」を書かなければいけません。

なので、小論文の書き方・ルールは絶対に習得してください!

③「専門科目の知識」を徹底的に身につける

編入試験の小論文を突破するためには、小論文の書き方を学ぶのと同時に「専門科目の勉強」もしっかり行わなければいけません。

MEMO

「専門科目」とは、学部・学科に関連する科目のこと。

  • 経済学部→ミクロ経済学・マクロ経済学etc.
  • 法学部→憲法・民法・刑法etc.
  • 理工学部→応用数学・物理学etc.

上記で引用した過去問を見ても分かるように、編入試験の小論文ではほぼ確実に「専門科目の知識が無いと解答できない問題」が出題されます

そのため、「小論文しか出題されない大学」が受験校だとしても、自分が目指す学部・学科に関連する専門科目の勉強は必要不可欠です。

特に重要なのが

専門用語の意味・内容を
「数百字で要約する力」

です。

ボクも編入受験生だった時は、経済学や経営学に登場する用語を「約400字」にまとめて、重要用語の意味などを即時に解答できるように勉強をしていました。

④「一般教養」の理解を深める

専門科目の勉強と同時に、一般教養の理解も深めておきましょう

一般教養の理解と言われても範囲広すぎてよく分からない。

確かに、「一般教養」と言われてもザックリしすぎていて、実際に何を勉強すれば良いのかよく分からないですよね。

なので「特に重要なこと」に絞って対策すべきです。

それが

「時事問題」の理解

です。

編入試験の小論文には、「時事的な知識」が無いと上手く解答できない問題がけっこうあります。

具体例を挙げましょう↓

筑波大学社会学類【政治学】の"小論文"の過去問

出典:筑波大学アドミッションセンター – 入試について

上記引用は、「筑波大学社会学類政治学」の試験問題(平成28年度)です。

試験実施年(平成27年)に成立した「公職選挙法等の一部改正」に関する時事問題を取り上げ、それが日本政治に与える影響についての考察を論述する問題となっています。

このように、試験実施年近辺で実際に起きた時事問題を絡めて問題を作成するパターンがあります

実際ボクが受験した東北大学・中央大学ともに、「時事問題(その年のノーベル賞や中国の経済状況など)」が問題文に絡められていました。

そのため、小論文対策が必要な編入受験生は「時事問題」を定期的に確認・勉強しておくことを強くおすすめします。

時事問題はどうやって勉強すれば良いの?

という方のために、ボクが受験生の時に利用していた本をご紹介します↓

日本経済新聞社が毎年出版している「Q&A 日本経済のニュースがわかる! シリーズ」です。

少し分かりにくい時事問題についてもその分野に詳しい記者がQ&A形式で説明してくれるので、「時事的知識」の構築には非常に便利です。

このシリーズは毎年9月に新しいバージョンが発売されます。
「新しいバージョンが試験に間に合わない」という場合は、前年度(今購入できる最新版)を利用すればOKです。

また、【小論文の完全ネタ本】シリーズも大いに役立つはずです↓

小論文の問題として取り上げられやすい一般教養の知識について、各キーワードの定義を分かりやすく解説してくれています。

実際にあった問題とその解答例も記載されているので、小論文対策として持って来いのアイテムですね!

アキラ

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⑤とにかく書いて練習する(添削してもらう)

そして「とにかく文章を書く」練習を繰り返しましょう

実際に小論文を書く練習をしないと、「最後まで読んでもらえる・採点者に評価してもらえる」文章を書けるようにはなりません。

理想を言うと、自分が書いた文章を添削してくれる人が周りにいるとより効果的な対策が可能です

ボクは「大学編入に特化したコースがある」専門学校に通っていて、小論文対策の授業を受けることができました。

授業内で実際に小論文を解き、先生に添削してもらう機会があったので非常にラッキーだったと思います。

ただ、通常の四年生大学や短期大学などに通っている編入受験生は「自分が書いた文章を添削してもらう」ことが難しいですよね。

専門的な添削はできなくても、

自分の文章は読みやすいか?

を誰かに聞いてみると良いですよ。

例えば、周りの友達や家族などに自分が書いた文章を見てもらい「読みにくい箇所は無いか」「文章構成は問題ないか」などを聞くだけでも良い対策になります。

もしお金に余裕があるなら、編入試験に特化した「予備校」の「小論文添削」サービスを活用するのもアリでしょう。
(もちろん、高い費用を無理に支払う必要はありません。)

小論文試験の本番に強く意識してほしいこと

最後に、「小論文試験の本番」に必ず意識していただきたいことをご紹介します。

それは

解答用紙を埋める
(文字数制限いっぱいまで書く)

ということです。

難しい・解答しづらい問題が出たとしても、上記のポイントだけは絶対に守ろうと思って試験に向かってください。

その理由は、

見栄えが良い

からです。

先程も述べたように、どんなに完璧な内容の記述ができたとしても採点者に読んでもらえなければ意味がありません。

なので、

ちゃんと最後の行(マス)まで文章を書きました。
ぜひご覧ください!

とアピールするために、試験時間に注意してとにかく最後まで埋める意識で小論文を解答しましょう。

アキラ

「中途半端な文字数・解答用紙の半分程度の出来」で試験を終えることだけは無いようにしよう。

完璧に対策して大学編入の小論文を突破しよう!

今回は、「大学編入の小論文」についてまとめてきました。

今回紹介した対策法を使って、ぜひ小論文対策を進めてみてください!

また、当ブログ「アキラボ」では実際に大学編入を経験したボクが【大学編入に関する記事】を複数投稿しています。

大学編入に興味がある・編入試験に合格したい方は、ぜひ他の記事にも目を通してみてください!

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