編入試験対策で効果的な「英語の勉強法」について解説します!
どうも、早稲田大学をはじめ「4つの大学」の編入試験に合格した経験を持ちます、アキラです。
大学編入を認めている大学・学部の多くが、編入試験で「英語の筆記試験」を用意していますよね。
そのため、現在「編入試験の英語で良い結果を残せるように勉強を進めている」編入受験生の方も多いはず。
今回は、そのような方に向けて「編入試験の英語の勉強法」を解説していこうと思います。
「大学編入の英語試験」は、いわゆる一般入試(共通テスト)と同じような対策方法では「対応できない」可能性があります。
というか、対応できません。
その理由は、大学編入試験と一般入試では、受験生が「求められているスキル・知識」が少々異なるからです。
ここまで読み進めてくださった編入受験生の中で、「ん?一般入試やセンター試験と同じような勉強方法でやってたけど、ダメなの!?」と驚いた方は、ぜひ、以降も読み進めていただければと思います。
また、これから「編入試験の英語」の対策を始めようと思っていた方も、今回の解説を参考にしてみてください。
ちなみに当記事を書いているボクはというと、実際に大学編入に挑戦した経験があり、「早稲田大学・東北大学・中央大学・明治学院大学」の計4大学に同時合格することができました。
この中で、中央大学と明治学院大学は「英語の筆記試験」が用意されていたので、今回紹介する勉強法を活用して試験対策を行っていました。
なので、ある程度の信頼性はあるかなと思っています。
目次
【事実】最も重要な英語の勉強法は「専門科目の勉強」
実際に大学編入を経験し、中央大学・明治学院大学の2校の「英語試験」を受けたボクから言わせてもらうと、最も重要な「英語の筆記試験対策」は専門科目の勉強をすることです。
どういう意味?
という声が聞こえました。
分かります。
「英語の勉強法」と言っているのに「専門科目」が出てくるのはおかしいですよね。
でもコレは事実です。
大学編入における「英語の筆記試験」では、専門科目の知識が必要になってきます。
英語の勉強法を誤ると大学編入の英語には「対応できない」
当記事の冒頭で、一般入試・センター試験と同じような対策方法では「編入試験の英語に対応できない」と説明しました。
その理由は、編入試験の英語が「専門科目の知識」がないと解答することができない内容になっているためです。
大学編入の英語試験は「専門科目の知識」が必要になる
大学編入の英語試験は「専門科目の知識」が必要です。
よくよく考えたら、ごく自然なことですよね。
編入試験で大学側が受験生に対して求めていることは「大学1・2年次に学習する内容が身についているか」というポイントです。
大学編入に成功した場合、基本的には「3年生」から新しい大学での生活がスタートします。
編入受験生は、「3年生から」新しい大学に飛び込んでも他の学生たち(1年生の頃からその大学で勉強してきた学生たち)と“そん色なく”ゼミや授業に取り組むだけの能力があることを編入試験で示さないといけません。
つまり、「大学1・2年生で習う専門科目の知識の習得」が編入試験合格の絶対条件となります。
「一般入試・共通テストの英語」で良い点数が取れる英語力があったとしても、大学編入の英語試験には対応しきれないと断言できます。
過去問で確認
「一般入試・共通テストと同じ対策だと編入試験に対応できない」ことを確認するために、実際の編入試験を確認してみましょう。
以下の画像は「広島大学経済学部」の編入試験(平成31年度)の過去問から抜粋したものです↓
出典:平成31年度 広島大学経済学部編入学試験
上記画像は、長文読解の「問題文」になります。
実際の長文は、著作権上の問題によって掲載されていませんが、この「問題文」に目を通すだけでも、「編入試験の英語には専門科目の知識が必要」ということが分かるのではないでしょうか?
- the crisis
- 輸出
- 経済成長
- 国内総生産
- 所得格差
- 経済活動に関する規制
- 財政政策
といった用語の意味を理解できていないと、解答できない問題になっていますよね。
また、肝心な長文の部分はカットされていますが、この問題文の内容から判断して、「財政政策」や「国内総生産」を意味する英単語を理解していないと、正しい答えを書くことができない文章が出題されていると推測できるのではないでしょうか。
このように、高校3年生までに習う英単語・英文法に加えて、大学1・2年次に習う「専門科目の基礎知識」が身についていないと合格できないのが「編入試験の英語」です。
大学編入試験に効果的な英語の勉強法
それではここから、「大学編入の英語試験」の効果的な勉強方法を解説していきます。
「どうやって編入試験の英語対策をすれば良いのか分からない」「自分がやっている勉強方法が効果的なのか不安」といった編入受験生は、ぜひ参考にしてみてください。
- TOEIC・英検等の対策の中で「英単語・英文法」の理解を深める
- 専門科目の勉強をする【専門科目の英単語を覚える】
- 「専門科目の英語の文章」に触れる
- 「過去問」を入手・研究・解答する
TOEIC・英検等の対策の中で「英単語・英文法」の理解を深める
ボクが他の記事でよく話していることですが、大学編入では「英語の筆記試験」以外に、「英語の資格試験」の勉強も必要になってきます。
「英語の資格試験」とはTOEICや英検、TOEFLなどを指します。
▶大学編入に必要なTOEICスコアを解説!いつまでに取るべきか?
そして、これらの勉強は「できるだけ早い時期から始めた方が良い」ということも伝えてます。
具体的には、「1年生」の時からTOEICや英検の勉強を開始するのが理想的です。
このTOEIC・英検等で目標のスコア・級を取得できるようにするための勉強は、「英語の筆記試験」にも大いに役立ちます。
「大学編入の英語試験」に対応できるだけの力を身につけるために、まずはTOEICや英検の対策をする過程の中で、「英単語」をたくさん覚えたり、「英文法」を一から理解し直すことに集中しましょう。
「英単語」を覚えるための単語帳は「何でも良いでしょう」。
どれでも同じかなと思います。
なので、自分が持っている英単語帳を使ってひたすら英単語を頭にいれましょう。
英文法と英文読解を鍛えるなら、「ポレポレ英文読解プロセス50」がおススメです。
当然のことながら、基本的な「英単語」「英文法」を理解できていないと、編入試験の英語を正しく解答することはできません。
専門科目の勉強をする【専門科目の英単語を覚える】
ある程度「TOEICや英検の勉強」に目途が立ったら、自分が編入したい学部に関連する「専門科目の勉強」に力を入れるようにしましょう。
大学編入成功には、「専門科目の基礎知識構築」が必要不可欠です。
例えそれなりに「英語力」がUPしたとしても、専門科目の知識構築がおろそかだったら、ほぼ100%大学編入には失敗してしまいます。
この「専門科目の勉強」をする過程の中で、専門科目に関連する「英単語」も頭に入れることを意識して勉強を進めてください。
これだけでも十分に「大学編入の英語試験」の対策になります。
具体的に言うと、「国内総生産」という経済学用語の意味を理解する流れの中で、「Gross Domestic Product(GDP)」という英単語も同時に覚えるようにしてください。
これは「経済学」に限った話ではなく、すべての専門科目に当てはまることですよ!
専門科目の知識を構築しつつ、専門科目に登場する用語の「英単語」も理解することで、大学編入の英語試験にも対応できます。
「専門科目の英語の文章」に触れる
「専門科目の英単語を覚える」ことと同様に、「専門科目の英語の文章に触れる」という勉強法もおススメです。
経済学や経営学、法学、国際関係学、社会学など、それぞれの専門科目に関連する書籍・文章(長文)に触れることで、本番の試験問題をスラスラ読み解く訓練になります。
効果的なのは「英字新聞」の活用ですね。
“The New York Times”や“Reuters”などに掲載されている記事の中から、「自分の専門科目に関連するもの」だけで良いので一つピックアップして、分からない単語は調べたりしながら読解していくことは、かなり効果的な勉強法だと思います。
ちなみに、わざわざ英字新聞を購入する必要はありませんよ。
英字新聞のWeb版なら、ある程度の範囲の記事なら「無料」で読むことが可能です。
また、英字新聞を活用した勉強法には「時事問題にも詳しくなる」というメリットがあります。
大学・学部によっては、英語の筆記試験に「時事的内容」が出題されることがありますが、英字新聞を使って勉強していれば、バッチリ対応できます。
「過去問」を入手・研究・解答する
もちろん、自分が受験する大学・学部の「編入試験の過去問」を入手・研究することもサボってはいけません。
過去問を手に入れて、それまでの英語試験の傾向を理解することで、より効果的な対策が可能となりますよね。
→合格に近づく!大学編入の過去問と解答を入手する方法
ボクはここまで「大学編入の英語試験では専門科目の知識も必要」と説明してきましたが、大学・学部によっては、「専門科目の知識が無くても解ける問題しか出ない」ところもあるかもしれません。
それは、実際に過去問を入手して確認してみないと分からないことです。
そして、過去問を手に入れて、内容を研究し、適切な勉強を進めた後は、実際に過去問を解答するところまでやるようにしてください。
自分の和訳や英作文、解答などを「添削」してくれる人が周囲にいれば完璧ですね。
もし独学で編入試験の勉強を進めている方で、周りに自分の解答を添削してくれる人がいないという場合は、「大学編入に特化した予備校」が実施している模試を受けてみるといった方法もアリでしょう。
「大学編入の英語の勉強法」まとめ
今回は、「大学編入の英語試験」に向けた効果的な勉強方法について解説してきました。
大学編入の英語試験を乗り切るために必要なこと・やるべきことが明確になったでしょうか?
最後にもう一度振り返っておきましょう↓
まずは…
①TOEICや英検の勉強の過程で、「英単語」「英文法」の理解度を深める
【この段階は、出来るだけ早くから始めたいですね。1年生の時から始めるのが理想です。】
↓
TOEICや英検の勉強に目途がたち、英単語・英文法の基礎が徹底されたら…
②専門科目の勉強の過程で、「専門科目に関連する英単語」を覚える
【基本は専門科目の勉強に重きを置いてOK。同時並行で関連英単語を覚えるかんじですね。】
↓
より深い英語対策をするために…
③英字新聞などを活用して、専門科目に関する「英語の文章」に触れる・慣れる
【専門科目の勉強がおろそかになることだけは避けましょう。この勉強法が厳しい方はほどほどに】
↓
それから当然のことですが…
④自分が受験する大学の「過去問」を入手して、内容を研究し、解答してみる
【これはサボってはいけません。面倒くさくてもやりましょう】
「自分が受験する大学では『英語の筆記試験』が設けられている」「編入試験の英語をどうやって勉強すれば良いのか分からない」といった編入受験生の方は、ぜひ当記事の内容を参考にしてみてください。